東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内三島神社

三島神社

   高速道路の新居浜インターチェンジの前を通り抜けると、道が高速道路と平行に続く。その先で高速道路から少し離れた所で別の道に合流する。
 その交差点を右に入って進むと、三島神社が見えてくる。
 
 三島神社も古い大きな神社であり、社叢は市の天然記念物となっている。

 「新居浜市史」には以下のように記されている。

     三島神社 

 大山祇大神、大雷命、高おかみの神の三柱の神を祀り、三島神社と申し上げている。
 寛平3年河野甲祖五郎通敦がこの地に移り住み、河野氏の氏神たる大山祇神外二柱の神を越智郡大三島の大山祇神社より御勧請申し上げたのが、当社の始まりである。
 当地の地名高祖は甲祖より変じたものである。


 

三島神社由来

 
 神紋 傍折敷角切縮三文字
 
    新居浜市船木甲5371番地
    予讃線新居浜駅より南約5キロ四国山麓
 
 1.祭神
  主祭神 大山祇命  大雷命 高おかみ命
 
 2.由緒
 
  寛平3年宇多天皇の御宇、平安時代の初期、河野対馬守通有六世の祖、甲祖五郎通敦が此の地の主領であったとき、越智郡大三島から大山祇霊を合祀勧請し、三島神社と奉称した。
 現在の地名高祖は「甲祖」の姓を取ったものであ る。
 
 宝物23体も勧請の時に譲り受けたもので、天正の兵乱に神体と木像が兵火に羅らなかったのは川根という者が当社の南方二町余の山中の小瀑布の側に奉遷したことによる。兵火鎮定の後に小社を造営し、神宝及び随神を奉祀し、さらに社殿を以前の社地に建造した。
 昭和32年本殿並びに拝殿を消失したが同34年に再興した。
 平成元年10月幣殿、拝殿を改築、社務所を建造した。

 
 

 天然記念物

三島神社社叢

昭和60年(1985)12月5日 市指定

 この社叢は、イチイガシ(石木諸)の大木が多く、その中にウラジロガシ、アラカシ、クスノキ、チバキ、ミミズバイ、ナギ、ヤマサクラ、イロハカエデ、ムクノキ、エノキ等の広葉樹やスギの大木がまじり合って生えています。
 昔から「イチイガシ」といえば三島神社といわれるくらいイチイガシの大木で有名な社叢です。
 このイチイガシは、関東から九州・台湾・中国の暖い地域に分布しているブナ科の常緑の高木、材は堅くて丈夫なことから車両や船舶等の建造に使われます。
 また、森の下草にいろいろな植物が生えていましたが、赤土で埋められて 大きな樹木だけになりました。
 このかけがえのない生きた文化財をみんなで大切に保護することにつとめましょう。

 新居浜市教育委員会
 
三島神社境内の西側に「樹齢八百年 大杉の元株」と書かれた樹木の切断面が展示されている。
 その傍らに、昭和33年付けの大杉の説明が横たわっていた。

大杉 ショウハク科 常緑喬木

 
 元来杉は平地では育たない
 それだけに杉の大木というのがない
 當三島神社の境内は山のふもとに位置して杉の成長に適地となっている。
 この杉は新居浜第一位と言えるが樹勢はやや衰えている。

 目通り 5米   高さ  35米
 根周り 10米40   枝張 東西 15米
 
 昭和33年3月
 新居浜市教育委員会
 

境内社

 
 甲祖五郎通敦公の墳は、境内地の接続境外山林にありしものを昭和38年に境内地に奉遷した。
 平成元年3月境内地社叢に聳立せる樹齢四百年の大杉の基に鎮座せし山の神を境内地に奉遷し、同年7月山の神・甲祖神社、境内地の若宮社・若宮八幡宮と共に合祀奉遷し奥宮社と奉称した。