西条市名水・名木50選
伊曽乃神社の社叢 伊曽乃神社は天照大神、武国凝別命を祀っていて、古い歴史を持っています。 社殿は昭和一五年に新しく建て替えられたもので、総ひのきの神明造りです。 神社の回りには、うっそうと茂った木々があります。 特に境内正面にある神木と呼ばれるくすは、目通り周り約5.5メートル、高さ約 30メートル推定樹齢七百年の大木です。 平成三年三月選定 |
国指定重要文化財
与州新居系図 これは、新居氏の一族である東大寺戒壇院の長老示観国師凝然が、弘安四年(1281)に伊予の豪族新居氏の家系を消息文の紙背へ詳細に書いたもので3.6メートルあまりの横系図である。 伊曽乃神社の祭神である武国凝別命の子孫が新居氏とよばれ、系図には、上は一条天皇の頃から下は後宇多天皇の頃までおよそ三百年間にわたって十二世五百人が書かれている。 この新居系図は、和気系図、海部系図と共に日本三大古系図とよばれている。 昭和二十七年三月二十九日指定 |
下福古墳の遺石
西條市中野字下福にあった古墳については、天保一三年(今より一五〇年前)に書かれた「西條誌」に塚穴は大石を積み上げ天井のようにして、内に広さ二坪ばかり、中野村庄屋作之助や組頭平作等が、度々中に這入ったと話している。 と書かれている。 その後古墳も開畑・開田により破壊され遺石も散逸してしまっていた。 この度下福道路の改修に当たった栗田建設の特別な奉仕により、遺石の蒐集・展示をするに当たり、高橋尚城氏や高橋進氏からも遺石の提供があった。 遺石はほんの一部ではあるが、古墳のない神戸地区にとっては考古資料として大切なものである。 青少年の教育資料として、かつ地域文化の振興にも役立つことになれば郷土のためまことに意義があることと考える。 平成四年七月二一日 西條史談会 |