東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内堀江神社

堀江神社

   
 
 須賀町の市営球場の南側に堀江神社がある。

 「新居浜市史」には以下のように記されている。

 堀江神社    新須賀町
 大山祇大神、高おかみの神、大雷神、志那津彦神、河野通孝公を祀る。
 和気郡堀江花見山城主河野通孝は、永禄3年(1560年)10月新須賀に移住して館を営み、寄洲を拓き、沼地を干拓して地を堀江村と呼び、宮辺に聖地を選び、大三島より大山祇大神外二柱の神を勧請し、堀江三島大神と申し上げたのが、当社の初めである。
 


 ここには、市の指定文化財である「渡辺綱鬼女退治図」という絵馬があるとのことであるが、内部に保管されているのか、それらしいものは見ることはできない。
 
 境内には、「渡辺綱鬼女退治図」の説明の看板が掲げられていた。

市指定文化財 絵馬 

渡辺綱鬼女退治図

昭和六十年十月三日 指定

 
 
 絵馬というのは、もともと神霊の乗り物として、本物の馬の代わりに板などに描いて社寺に奉納したものです。
 室町時代中期になると、馬以外の絵もたくさん表れてきますが、これらも含めて絵馬と呼んでいます。
 江戸時代に入って、この奉納の風習はますます盛んになり、また絵馬のサイズも大型化していきました。
 堀江神社に奉納されたこの絵馬は、縦114.4糎、横75.5糎のケヤキ材に描かれています。「関石」という人が描いたもので文化七年(1810)に河野光通が寄進したものです。
 平安時代中期の武人渡辺綱は源頼光の四天王のうちの一人で酒顛童子や羅生門の鬼を退治した伝説で有名です。
 絵はこの羅生門の鬼退治を表した図で、全体に色あせてきてえはいますが、すさまじい形相が的確な線描で表現されています。

 新居浜市教育委員会