東人の新居浜生活関東との違いPart 0


サザエ

   関東で食べるサザエには貝殻にトゲが生えているが、こちらのサザエの殻にはトゲが無い。瀬戸内と太平洋側の違いらしいが、おなじサザエでも殻の形が違う。海はつながっているのに、サザエは瀬戸内と太平洋側で別の進化の道を辿ったようである。

その後、微小貝 [貝類情報交換]のHP(現在はこちらか? )を探して、磯和 誠さんによる以下のような回答を見つけた。

「一般的には棘のあるサザエは外海の波の荒い所に住み、 棘のないのは内海の静かな海に住むと言われてきました。つまり海底で流れてしまわないように棘で支えるという理由ですが、 これは人が勝手に想像しただけで間違いです。外海にも内海にも両方が共存してます。これによって今まで言われていたことが覆されたのですが、ではなぜでしょうと言う問いに答えられる人は、今のところいないようです。」
また、別の人の回答として、「個体差あるいは種の多様性」として説明されていました。

沖縄本島から南西約300キロ離れた宮古島に住んでいる人からメールを貰い、宮古島のサザエもトゲ無しであることを教えて貰いました。これで内海と外海の説は完全に覆されました。
トゲ有りとトゲ無しが共存しているとのことですが、関東では圧倒的にトゲ有りが多く、瀬戸内ではトゲ無しが多い。また、磯和 誠さんの地元の三重では、両方採れるそうである。
トゲ有りとトゲ無しの分布の境界線はどの辺にあるのだろうか?。


【98/05/19】
日本海側の米子まで行ってきたが、旅館の食事に出てきたサザエには棘が生えていた。

【02/01/13】
スーパーマーケットで韓国産のサザエが売られていた。このサザエにも棘が生えていた。
 
【04/05/20】
 国立科学博物館の展示の中で、サザエの殻の違いについて個体変異の例として説明してあった。

サザエ Turbo cornutus

 浅い海の岩場にすむ巻き貝。殻の突起の長さがいろいろで、突起のまったくないものもいます。ワカメやカジメなどを食べますが、殻の色は食べた海藻の色と関係があります。
 
 
【07/12/27】
沖縄で出てきたサザエにも棘は無かった。

さらに、沖縄のサザエには、中央に小さな穴が開いていた。
他の地域のサザエには見られないものであるが、これも個体差なのだろうか?。


初物を食べるとき

人から聞いた話ではあるが、この辺では初物を食べる時は、東を向いて笑いながら食べる風習があるそうです。
初物を食べるのにもマナーがあるなんて・・・。


節分

  節分の時期、新聞のチラシ広告に、節分イワシと書いてあり、意味がわからなかった。
 この辺では、鰯の頭を節分の時期に飾る風習があるようで、鰯の頭を刺すトゲの付いた枝(「鬼ぐい」というらしい。また、「鬼バラ」という名前も見た記憶がある)も売られていた。
 「鬼ぐい」は、二股に切れ目を入れた棒の片側に、バラのような刺の生えた木(タラの木)がつないである。
 鬼は強い臭いを嫌うと言われているとのことで、地方により、鰯の頭、ニンニクやニラを「鬼ぐい」に刺して門口に飾るのだそうです。
 関東の節分は豆まきだけであり、珍しく感じた。

 節分の時に普通は大豆の豆を蒔くが、千葉では南京豆を蒔くという話を聞いたことがある。私も千葉県の市川に住んでいたが、そのようなことはなかった。
 市川は千葉県でも東京寄りであり、住人は千葉都民と言われる土地柄なので、本当の千葉県(?)では何を蒔いているかはわからない。
 

 
 「鬼ぐい」にも、使用する場所により色々な形の物が売られていた。玄関用、台所・かまど用などの鬼ぐいを見かけた。
 
 2001年の節分は土曜日であり、節分の当日に買い物に出かけた。
 スーパーマーケットには、節分のための太巻きが売られていた。
 節分に太巻き? と関東の人は疑問に思うだろう。
 関西方面での風習らしいが、「恵方に向かって丸かぶり」と言うようだ。
 スーパーマーケットには、今年の恵方は南南東と書いてあった。
 節分の夜に恵方に向かって太巻きを切らずに食べながら願い事をするそうだ。
 
 関西の方では節分に太巻きを食べるということは以前に聞いたことがあったが、新居浜でも多くの人が太巻きを買っていた。
 

【2002/02/03】
 2002年の節分の頃、スーパーマーケットにお酢のメーカーであるミツカンのチラシが置いてあった。
 それによると、2002年の恵方は壬(みずのえ:北北西)とのこと。
  
 また、お正月におせち料理を食べるのと同じように、冬から春の節に当たる節分の日にはご馳走を食べる風習があり、のり、卵、白米などが貴重品であった昔は巻き寿司が節分のご馳走であったということが書かれていた。
 

【2003/02/02】
 節分が近づいたある日、スーパーマーケットで「越前 節分そば」なるものを見かけた。
 福井県産のものであったが、越前の方では節分に蕎麦を食べる風習があるようだ。
 「越前 節分そば」には、蕎麦以外に少量の節分豆がセットになっていた。


雛あられ

桃の節句の時期、雛あられが出回るが、関東で慣れ親しんだ雛あられが見あたらない。 こちらの雛あられは、粒が大粒で味も煎餅の味であった。 関東の雛あられは、米粒大でやや甘いものであったが、関東風雛あられは手に入らなかった。

 2000年の雛祭りの前、スーパーマーケットの雛あられの売場の角に、関東風の雛あられが少量置いてあった。
 早速購入した。関東の人には分からないと思うが、この雛あられは普段手に入らない貴重な物である。
 
 関東から来た東人にとっては、新居浜付近で結婚式の時に配られる「パンマメ」が「雛あられ」みたいに感じた。
 その逆に、新居浜出身の人で関東に住むようになった人は、「雛あられ」を見て「パンマメ」を思い出すようだ。
 


雛祭りが近づき、スーパーマーケットに雛あられの置かれる時期になった。
雛あられと一緒に「ひな豆」というものが置いてあるのを見つけた。 愛媛県の大洲市で製造されているもので、形は浅草の「雷おこし」に近いものであった。「袋にはピーナツの味、生姜の香り」と書いてあった。
愛媛県独特のものらしく、「故郷の味をお知り合いの方にお送り下さい」とも書かれていた。


卵の値段

新聞のチラシ広告を見ると、卵 1パック なんと ¥2 などと表示されている。これには但し書きがあり、他の商品を一定金額以上買った場合の価格となっていた。この安い卵を買うために不要な買い物をする人が多いのか、あるスーパーマーケットのチェーン店はこの卵商法で儲けて大きくなったという話を聞いた。


灯油の容器

 関東では、灯油の容器は赤いポリタンクと決まっていたが、新居浜で灯油容器を買いに行ったら、青い容器が置いてあった。
 青い容器に灯油を入れて、間違えが起きないのだろうかと思った。
 色々な店を回り赤い容器を探したが、青しか売られていなかった。
 仕方なく、青い容器を買って灯油をいれた。

 引っ越しの時、赤い容器を一つ持ってきたが、これは新居浜では珍しい物かもしれない。


 

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1999年2月23日付の朝日新聞に以下のような記事が掲載されていた。やはり、関東と関西の違いらしい。 

赤?青?灯油タンク 

灯油タンク列島を二分

 家庭用の灯油タンクと聞いて、何色を思い浮かべますか――。
 赤色なら、あなたは東日本、青色なら、まず西日本の人のはず。
 実はこのタンク、東日本では赤、西日本では青が流通し、日本列島を二分している。
 その境は味付けの濃淡の文化圏とよく似ている。かつて評判になった「アホ・バカ」分布やウナギの割き方さながらに、東西文化の「線引き」があるようなのだ。
 その由縁はなぞで、「関西の反発心」「関西商人のコスト意識」と諸説が入り乱れている。

  
  ポリエチレン製品メーカーでつくる「日本ポリエチレンブロー製品工業会」によると、1997年度に製造された灯油タンクは約470万個。灯油の変質を防ぐため、着色するよう日本工業規格(JIS)で定められているが、色の指定はない。
  業界大手のコダマ樹脂工業(岐阜)は、関東の栃木工場で赤色をつくっているが、熊本工場では9割が青色、岐阜の本社工場では、赤青半々だ。
 積水成型工業(大阪)も関東工場(茨城)では赤を、兵庫滝野工場では青をつくる。
 
 県庁所在地を中心に全国の量販店に尋ねたところ、その境は太平洋側がほぼ愛知・静岡県境に、日本海側は富山・新潟県境にあるらしいことがわかった。
 新潟に本社を置くホームセンターは、新潟県以北の店で主に赤色を、富山県以南の店には青色を置く。ただ、北海道はなぜか青色中心で、緑色も根強い。

 理由は諸説が入り乱れている。工業会の立川菊雄事務局長は「東日本では灯油が『危険物』だからと赤に、西日本では水を入れる缶から転じて水色になったのでは」と推測する。
 「関西商人独特のコスト意識」と話すのは、大学時代を京都で過ごしたプラテック工業(福岡)の寺田頼弘社長。
 かつてはポリエチレンを着色するのに使う顔料が赤より青の方が安く、1個当たり数円の差があったという。


灯油の値段

市川にいた頃は、灯油を買いに行く必要は無かった。灯油を必要とする冬の時期になると、灯油を売りに来るのである。夕方、例えば、アダモの「雪が降る・・・」の音楽を流して、灯油タンクを積んだ車が住宅地を回っていた。家の前に容器を出しておくと車が止まり、給油してくれる。値段も特に高いとは思えなかった。私の住んでいた地域では、このような業者が3業者ほどいて競争していた。
新居浜では灯油はガソリンスタンドまで買いに行かなければならない。値段も高めに感じた。


ガソリンの値段

千葉の市川にいた頃は、出光のガソリンスタンドでレギュラーガソリン 1リットル 108円で給油していた。市川のスタンドで給油すると、ティシュペーパーやパン等の色々な景品もくれた。
新居浜に来て、同じ出光のスタンドで給油したら125円であり、高くて驚いた。景品も無かった。
他のスタンドの値段も120円前後であった。118円のスタンドを探して、そこで給油するようにした。
当時は、ガソリンの値段に地域差が有り、愛媛は高めの県であるらしかった。香川県で給油した時は、少し安かったことを記憶している。また、同じ愛媛県でも松山あたりでは、やや安いようであった。
96年の4月以降は、ガソリン販売の自由化のため、地域差は小さくなったと言われている。ガソリンの値段も105円程度まで下がった。今現在では100円前後の値段である。
現在の地域差がどの程度あるかは知らないが、94〜95年の頃は高いガソリンを買わされているように感じた。


ブルドックソース

   新居浜で買い物して気づいたことだが、関東ならどこにも置いてある「ブルドックソース」が新居浜では手に入らない。
 スーパーマーケットのソース売り場には「カゴメソース」が多数陳列されている。
 「カゴメ」はケチャップのメーカーとの認識があるがソースを出しているとは知らなかった。
 その他、「おたふくソース」や「イカリソース」は見かけた。
 
 ブルドックソースはどこに行っても手に入らない。四国には売っているところが無さそうである。
 妻はカゴメソースは口に合わないと言い、実家よりブルドックソースを送ってもらっている。
 四国でブルドックソースを売り出せば売れるのではないかと思う。少なくとも当家では買いに行く。ソース業界の縄張りでもあるのか、不思議な現象である。

 
 このHPを見た松山在住の人からメールが届き、ブルドックソースは松山の[Super ABC]に置いてあるという情報が入った。
 松山には6店舗ほどあるスーパーらしいが、久米店の所在を教わった。
 松山方面に出かけたついでに寄ってみると、確かに置いてあった。
 「とんかつソース」と「焼きそばソース」そして「有機野菜ソース」を購入した。

ブルドックソースのホームページを見つけて、メールを送り確認した。
 やはり、ブルドックソースの流通範囲は関東以北が中心で、中部(静岡辺りから)・関西・九州地方には、販売店が無いらしい。
 ソースは非常に地域性の高い商品で、好まれる味の傾向も地域により異なり、関東ではしょっぱい、関西では甘い傾向にあるそうだ。
 関西ではウスターソースととんかつソースを料理によって使い分けるのに対し、関東ではほとんど中濃ソースが使われる等、ソースの使われ方も違うようだ。
 
 四国地方では、松山のスーパーABCのほかには、ジャスコ・マックスバリュー、 マイカルの一部店舗で取り扱われているとのことであった。

 
 その後にオープンした西条のダイエー(*)でブルドックソースの製品を見つけた。 有機野菜ソース、その他特殊なソースが置かれていた。一般に使われているとんかつソースやウースターソースは置かれていなかったが、ブルドックソースも愛媛に出始めているように感じたが、その後に置かれなくなっていた。
 * 2002年には西条のダイエーも閉鎖された。
 
 
   
 
 四国では相変わらず手に入りにくいブルドックソースであるが、会社の昼食の弁当には時々、ブルドックとんかつソースがついてくる。
 このようなパック入りのブルドックソースは、関東でも見たことは無かった。

 
 

 2002年9月1日、新居浜のジャスコでブルドックのウスターソース(500ml)が置かれているのを確認した。
 
 実はそれ以前よりブルドックソースが置かれるようになることは知っていた。
 ある人がジャスコにブルドックソースを置くように投書し、ジャスコ側から置くことにするとの連絡が入ったそうだ。その方よりメールをいただき、以後、買い物の都度、ソース売場を確認していた。
 ジャスコ側の返事では、あまり売れなければ撤去されるという条件付きであったそうだ。
 当家でも1本購入した。
 
 ジャスコのブルドックソースは、その後暫くの間は置かれていたが、初期の在庫が無くなるとその補充はされなかった。
 あまり売れなかったのだろうか?。
  
 その後、ソース売場を見てみると、瓶入りのブルドック「SUPER BLEND ウスターソース」(200ml)が置かれていた。
 この容器のソースは始めてみるものであるが新商品であろうか?。
 
 

 岡山に出かけた時、時間に余裕があったのでイトーヨーカドーをのぞいてみた。岡山では、ブルドックの三部作(ウスター、中濃、トンカツ)のソースが売られていた。
 

【関連URL】
       ブルドックソースのホームページ