作品No.8 
 詰将棋パラダイス 小学校 平成2年11月号

平成2年後期半期賞作品。私の作品の中で唯一賞を取った一作です。投稿時はそんなに褒められような
作品と思っていなかったので結果を見たときの驚きはすごいものでした。配置がごたごたしてるというのが
気になっていた欠点でしたが狙いを的確に描いた点が評価されたのでしょう。自分的にはそんなに好きな
作品ではなかったので半期賞も複雑な心境でした。
(注)本作は昭和60年6月号の有吉澄男氏作と類似しておりました。有吉さんに心よりお詫び申し上げます。
解説(平成3年2月号) 解説者:須田緑星
変化−2手目27玉は38龍、同玉、37金迄。
作者−狙いは詰め上りと変化に出てくる両王手なのですが、ちょっと配置がごたごたしたですね。
☆第一感で付せんに「スゴイ」と書いた。そのくらいスゴイ。
はやし−良い。(いいものはいい)
秋元節三−龍筋を止め、角筋を止め・・・・すごい。
出口智博−龍を香の筋に捨てるのは新鮮です。
竹内敏己−盤上に金を発生させる手筋。
斎藤博久−変化もAを付けたい。
極粒子−完全なる布陣。変化も完璧。
高野甚蔵−どうしようもなく重い初手は、不利感でいっぱい。龍捨て、両王手は華麗だ。
中出慶一−何故65角が必要か。何故香の位置は43でなければならないのか。作意、変化、紛れにそ
の答えが用意されている。正確に計算された構想と配置に感心した。今月の首位でしょう。
☆首位どころか半期賞ものでしょう。今期は選賞が困った。頭が痛い・・・・・。
1989年11月投稿 入選6回
誤答 無答 A B C 得点
4 7 61 30 1 2.65
詰パラ傑作選(詰将棋パラダイス+週間将棋編 毎コミ) 第9番 解説 柳原裕司(?)
ちょっとごたごたした感じの初形。
こわがらずに取り組んでみると、それらしき手が全くないのに気付く。39龍、37金などすべてダメ。
47金も龍筋を止める重い手で、打ちにくい手である。対して26玉は28龍、16玉 15とまで、27玉には
38龍が妙手で同玉、37金までとなる。
45玉に56金から47龍が強烈、同香成は54角まで、同玉は46金までで、この両王手と、先の両王手が
対応しているのが本局の見どころ。半期賞受賞。

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