作品No.20 
 詰将棋パラダイス 詰備会作品展 平成21年8月号

 詰備会で「お笑い系作品」ならありますが・・・とお見せしたのがこの図(13手詰)↓
いつものように自陣と金もありとても世に出るべき作品ではなかった。が詰備会参加者はこのと金に
目が光った。このと金を無くすことをみんなで考えてくれたのだ。結局会場では、いくつかの改良案が
示されただけで終わったが、参加者の一人平井教授がその後もいろいろとアドバイスを頂き、私の
僅かしかない創作本能も目覚めて何時しか発表図と改良されていった。この経過は私の創作歴の
中でも本当に貴重な体験であった。「お笑い作品」がいつの間にか「序盤の変化がややこしい作品」
になってしまったことは予想外ではあったが、某プロが誉めていたと言う噂を聞くとちょっと誇らしげ
な気持ちになってくる。とにかくいろいろとお世話になった平井教授にはお礼申し上げます。
当時の解説(平成21年11月号) 担当:伊達 悠
4手目63玉は、55角上、64歩、同香、72玉、62角成、81玉、71馬、同玉、62香成、同玉、74桂
以下。8手目75玉は、64角、84玉、95金、74玉、75飛、83玉、85飛以下。
☆作者は本人のブログで「お笑い系作品」といってましたが、何の何の・・・・フタを開けてみると誤無
解者13名!その原因は、序盤の変化(特に4手目と8手目)の煩雑さにありました。
竹中健一−変化が面倒ですが、手順は良いです!
中沢照夫−変化が厚く容易に前に進まない。香筋が通ってからは楽しい手順が待っている。
和田登−凝り形を捌く順。
宮本慎一−角銀邪魔駒の巧みな捌きで解決。
野口賢治−邪魔駒3枚はすぐ見えるが簡単には消せない。64金のクッションが流石の好手。
小林理−重い角と銀をさばく趣向とは分かってても、64金〜55角と出る手はなかなか見えませんでした。
☆5手目からの64金〜55角上が勇気のいる手順。これに言及した評も散見されました。
☆会合の時に披露した13手詰から大幅改良。構図もずいぶんと変わりましたが、良い作品になったと
思います。(入選17回)
誤答 無答 A B C 平均点
7 6 16 8 1 2.60

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