作品No.19 
 詰将棋パラダイス D級順位戦 平成21年2月号

この前年夏くらいに詰パラ編集室で「D級順位戦の作品急募」の記事が載り、人が困っていたら
助けずにはいられない私は、唯一ある在庫の本作を投稿。結局その年には載らず、翌年に掲載
された。結局その年のD級順位戦で12作中3位となり、何とC級に昇級してしまった。
その後の苦労を思うと何で・・・・という思いが今でもある。
作品はとっつき易く変化は紛れは少なめに、ちょっとした謎がある私の目標とする作品に近づいた
作品と私は思っている。
なお24歩配置は、野口賢治氏のアドバイスによるもの。この場をお借りしてお礼申し上げます。
当時の解説(平成21年5月号) 担当:柴田昭彦
初手63角は46玉、68角、57歩合、同龍、35玉、27龍、44玉以下不詰。
14角は46玉、57龍、35玉以下不詰。
作者−詰上り成立のための48金消去が狙いです。
邪魔駒消去を狙いとした作品は簡単に見破られ易いようだが、本作は作者の演出が巧妙で
気付き難かったようである。初手角打ちの紛れに入らなければ6手目までスラスラと運ぶと
思うが、ここで指してが止まって不詰感が去来する。それは収束の48桂〜56角が浮かばな
いからだろう。絶妙手もなく好手連発でもないのに解答者の評判は上々であった。
思考外の邪魔駒消去と不利感のある収束が難解度を増した点を評価されて予想を上回る
高得点となった。
凡骨生−真逆のマサカ48金が邪魔駒と気付くまで時間が掛かった。。
岡田仁−前半の軸となる34角が最後にもう一度働くのが好印象。
小林理−金の押し売りと不利感のある詰上りが魅力。
利波偉−紛れが少ないので48金の邪魔駒消去が分かりやすいのは欠点だと思う。でも
今回の首位でしょう。
天津包子−角打から入って悩む。67龍、48金うまい配置。
安原嗣治−無理矢理のリフレインが面白い趣向。収束の固さが一寸複雑。
竹中健一−48金が邪魔には見えないよ〜。
(入選16回)
誤答 無答 5 4 3 2 1 平均点
1 3 17 16 4 1 0 4.28

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