作品No.10 
 詰将棋パラダイス 小学校 平成8年5月号

5手にしてみれば結構手の密度が濃いと思う。確かに手筋モノではあるが完成度は自作中でも上位に入
る。平均点2.3を超えたので満足です。
当時の解説(平成8年8月号) 担当:吉田 和則
作者−最近駒数の少ない5手詰が少ないので創ってみましたが、手筋の域を出なかった様です。
☆という作者ですが、自作を冷静にみられるというところは、解答としての強豪ということからではない?
金屋敏彦−手筋とはいえ54金は気持ちがよい。
岡島民雄−3手目、54金が実に見えにくい。
大月淳−この配置はセンスあると思います。
☆あら、なつかしいお名前・・・。
出口智博−3手目が見えなかった。
流田義夫−53玉で52桂成までの詰みかと思った。
藤岡靖朝−桂成をどう実現するかがポイント。
☆確かに作者の言う通り手筋モノからの脱出は出来ていないが、詰棋のエッセンスがよく効いた好作で
あるというのが多くの解答者の意見だった。
☆欲を言えばキリがないが、本作はこれでいいと思う。
(入選8回)
誤答 無答 A B C 得点
2 3 56 81 10 2.31
5手詰パラダイス(詰将棋パラダイス+週刊将棋・毎コミ) 43問 解説:須藤 大輔(?)
初手が簡単に特定できず、紛れが多い印象を受ける。
62金や53金、62と、54金など、有力な手がズラリと並ぶ。ただ、どれもすぐ見切りをつけられるので、正
解の43飛成に辿り着くのは、そう難しくはない。
けれども次の54金が見えなければ、もう一度、紛れの中をうろつかなければならない。同馬や同銀には
83飛成まで。同玉に52桂成まで、軽やかに桂馬が跳ねて詰上り図を得る。初手、3手目の手順前後の
アヤもあり手順も緩みない好作。

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