<< 戻る | 次へ >>

27-56.だがかれらの民は、(真面目に)答えず、「この町からルートの家族を追い出しなさい。かれらは本当に純潔振る人びとです。」と言うだけであった。

فَمَا كَانَ جَوَابَ قَوْمِهِ إِلَّا أَن قَالُوا أَخْرِجُوا آلَ لُوطٍ مِّن قَرْيَتِكُمْ إِنَّهُمْ أُنَاسٌ يَتَطَهَّرُونَ 56

27-57.だがわれは、かれ(ルート)の妻を除いてかれとかれの一家を救い、かの女を後に残すことにした。

فَأَنجَيْنَاهُ وَأَهْلَهُ إِلَّا امْرَأَتَهُ قَدَّرْنَاهَا مِنَ الْغَابِرِينَ 57

27-58.そしてわれはかれらの上に、(石の)雨をどっと降らせた。この雨は警告された者にとり災いであった。

وَأَمْطَرْنَا عَلَيْهِم مَّطَرًا فَسَاء مَطَرُ الْمُنذَرِينَ 58

27-59.言ってやるがいい。「アッラーに讃えあれ。かれが選ばれるしもべたちの上に平安あれ。アッラーが好ましいか、またはかれらが(かれに)配する神々か。

قُلِ الْحَمْدُ لِلَّهِ وَسَلَامٌ عَلَى عِبَادِهِ الَّذِينَ اصْطَفَى آللَّهُ خَيْرٌ أَمَّا يُشْرِكُونَ 59

27-60.誰が、天と地を創造したのか。また誰があなたがたのために、天から雨を降らせるのか。それでわれは、美しい果樹園をおい茂らせる。そこの樹木を成長させることは、あなたがたには出来ない。アッラーと共に(それが出来る外の)神があろうか。いや、かれらは(正しい道から)外れた民である。

أَمَّنْ خَلَقَ السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضَ وَأَنزَلَ لَكُم مِّنَ السَّمَاء مَاء فَأَنبَتْنَا بِهِ حَدَائِقَ ذَاتَ بَهْجَةٍ مَّا كَانَ لَكُمْ أَن تُنبِتُوا شَجَرَهَا أَإِلَهٌ مَّعَ اللَّهِ بَلْ هُمْ قَوْمٌ يَعْدِلُونَ 60

27-61.誰が、大地を不動の地となし、そこに川を設け、そこに山々を置いて安定させ、2つの海の間に隔壁を設けたのか。アッラーと共に(それが出来る外の)神があろうか。いや、かれらの多くは知らないのである。

أَمَّن جَعَلَ الْأَرْضَ قَرَارًا وَجَعَلَ خِلَالَهَا أَنْهَارًا وَجَعَلَ لَهَا رَوَاسِيَ وَجَعَلَ بَيْنَ الْبَحْرَيْنِ حَاجِزًا أَإِلَهٌ مَّعَ اللَّهِ بَلْ أَكْثَرُهُمْ لَا يَعْلَمُونَ 61

27-62.苦難のさいに祈る時、誰がそれに答えて災難を除き、あなたがたを地上の後継者とするのか。アッラーと共に(それが出来る外の)神があろうか。だがあなたがたは、少しも留意することがない。

أَمَّن يُجِيبُ الْمُضْطَرَّ إِذَا دَعَاهُ وَيَكْشِفُ السُّوءَ وَيَجْعَلُكُمْ خُلَفَاء الْأَرْضِ أَإِلَهٌ مَّعَ اللَّهِ قَلِيلًا مَّا تَذَكَّرُونَ 62

27-63.陸と海の暗黒の中で、あなたがたを導くのは誰か、また慈悲の前兆の吉報として、風を送るのは誰か。アッラーと共に(それが出来る外の)神があろうか。アッラーはかれらが(主に)配して崇めているもの(偶像)の上にいと高くおられる。

أَمَّن يَهْدِيكُمْ فِي ظُلُمَاتِ الْبَرِّ وَالْبَحْرِ وَمَن يُرْسِلُ الرِّيَاحَ بُشْرًا بَيْنَ يَدَيْ رَحْمَتِهِ أَإِلَهٌ مَّعَ اللَّهِ تَعَالَى اللَّهُ عَمَّا يُشْرِكُونَ 63

27-64.創造をなし、それからそれを繰り返し、天と地からあなたがたを扶養するのは誰か。アッラーと共に(それが出来る外の)神があろうか。言ってやるがいい。「あなたがたが真実を語っているというのなら、その証拠を出しなさい。」

أَمَّن يَبْدَأُ الْخَلْقَ ثُمَّ يُعِيدُهُ وَمَن يَرْزُقُكُم مِّنَ السَّمَاء وَالْأَرْضِ أَإِلَهٌ مَّعَ اللَّهِ قُلْ هَاتُوا بُرْهَانَكُمْ إِن كُنتُمْ صَادِقِينَ 64

27-65.言ってやるがいい。「幽玄界を知るものは、天地の間でアッラーの外にはないのである。」またかれらは、何時甦らされるか感知出来ない。

قُل لَّا يَعْلَمُ مَن فِي السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضِ الْغَيْبَ إِلَّا اللَّهُ وَمَا يَشْعُرُونَ أَيَّانَ يُبْعَثُونَ 65

27-66.いや、かれらの知識は来世に及ばない。いや、それに疑いを抱いている。いや、それに就いてかれらは盲目である。

بَلِ ادَّارَكَ عِلْمُهُمْ فِي الْآخِرَةِ بَلْ هُمْ فِي شَكٍّ مِّنْهَا بَلْ هُم مِّنْهَا عَمِونَ 66

27-67.不信心の者は言う。「わたしたちやわたしたち祖先が、泥になってしまってから、本当に甦らされるのであろうか。

وَقَالَ الَّذِينَ كَفَرُوا أَئِذَا كُنَّا تُرَابًا وَآبَاؤُنَا أَئِنَّا لَمُخْرَجُونَ 67

27-68.わたしたちもわたしたちの祖先も、以前、このことを約束された。だが本当にこれは、昔の人の物語に過ぎない。」

لَقَدْ وُعِدْنَا هَذَا نَحْنُ وَآبَاؤُنَا مِن قَبْلُ إِنْ هَذَا إِلَّا أَسَاطِيرُ الْأَوَّلِينَ 68

27-69.言ってやるがいい。「地上を旅して、これら罪深い者の最後がどうであったかを見届けよ。」

قُلْ سِيرُوا فِي الْأَرْضِ فَانظُرُوا كَيْفَ كَانَ عَاقِبَةُ الْمُجْرِمِينَ 69

27-70.あなたは、かれらに就いて悲嘆しなくてもよい。またかれらの策謀に心を痛めなくてもよい。

وَلَا تَحْزَنْ عَلَيْهِمْ وَلَا تَكُن فِي ضَيْقٍ مِّمَّا يَمْكُرُونَ 70

27-71.かれらは言うのである。「あなたがたが真実を言うのなら、この(威嚇の)約束(が来るの)は何時ですか。」

وَيَقُولُونَ مَتَى هَذَا الْوَعْدُ إِن كُنتُمْ صَادِقِينَ 71

27-72.言ってやるがいい。「あなたがたの急いでいることの幾つかは、あなたがたに迫っているかも知れない。」

قُلْ عَسَى أَن يَكُونَ رَدِفَ لَكُم بَعْضُ الَّذِي تَسْتَعْجِلُونَ 72

27-73.本当にあなたの主は、人間に対し恩恵を施す御方である。だが、かれらの多くは感謝もしていない。

وَإِنَّ رَبَّكَ لَذُو فَضْلٍ عَلَى النَّاسِ وَلَكِنَّ أَكْثَرَهُمْ لَا يَشْكُرُونَ 73

27-74.本当にあなたの主は、かれらが胸に隠すことも現わすことも知っておられる。

وَإِنَّ رَبَّكَ لَيَعْلَمُ مَا تُكِنُّ صُدُورُهُمْ وَمَا يُعْلِنُونَ 74

27-75.天と地の隠されたことは、等しく明瞭に書冊の中に(記されて)ある。

وَمَا مِنْ غَائِبَةٍ فِي السَّمَاء وَالْأَرْضِ إِلَّا فِي كِتَابٍ مُّبِينٍ 75

27-76.本当にこのクルアーンは、イスラエルの子孫に、かれらが議論している最も大きな問題について語るものである。

إِنَّ هَذَا الْقُرْآنَ يَقُصُّ عَلَى بَنِي إِسْرَائِيلَ أَكْثَرَ الَّذِي هُمْ فِيهِ يَخْتَلِفُونَ 76

27-77.本当にそれは、信仰する者たちに対する導きであり慈悲である。

وَإِنَّهُ لَهُدًى وَرَحْمَةٌ لِّلْمُؤْمِنِينَ 77

27-78.本当にあなたの主は、御自分の叡智をもってかれらの間を裁定されるであろう。かれは、偉力ならびなく全知であられる。

إِنَّ رَبَّكَ يَقْضِي بَيْنَهُم بِحُكْمِهِ وَهُوَ الْعَزِيزُ الْعَلِيمُ 78

27-79.そこであなたは(凡て)アッラーに御任せしなさい。本当にあなたは、明白な真理の(道の)上にいるのである。

فَتَوَكَّلْ عَلَى اللَّهِ إِنَّكَ عَلَى الْحَقِّ الْمُبِينِ 79

27-80.本当にあなたは、死者に聞かせることは出来ない。また聞えぬ者に呼び掛けても聞かせることは出来ない。(ことに)かれらが背を向けて引き取る時は。

إِنَّكَ لَا تُسْمِعُ الْمَوْتَى وَلَا تُسْمِعُ الصُّمَّ الدُّعَاء إِذَا وَلَّوْا مُدْبِرِينَ 80

27-81.またあなたは見えない者を、迷いから導くことは出来ない。あなたはただ、わが印を信じる者たちに聞かせられるだけである。そうすればかれらは服従、帰依するであろう。

وَمَا أَنتَ بِهَادِي الْعُمْيِ عَن ضَلَالَتِهِمْ إِن تُسْمِعُ إِلَّا مَن يُؤْمِنُ بِآيَاتِنَا فَهُم مُّسْلِمُونَ 81

27-82.かれらに対し御言葉が実現される時、われは大地から一獣を現わし、人間たちがわが印を信じなかったことを告げさせよう。

وَإِذَا وَقَعَ الْقَوْلُ عَلَيْهِمْ أَخْرَجْنَا لَهُمْ دَابَّةً مِّنَ الْأَرْضِ تُكَلِّمُهُمْ أَنَّ النَّاسَ كَانُوا بِآيَاتِنَا لَا يُوقِنُونَ 82

27-83.その日われは、それぞれの民族から、わが印を虚偽であるとした一群を集め、隊列に並べよう。

وَيَوْمَ نَحْشُرُ مِن كُلِّ أُمَّةٍ فَوْجًا مِّمَّن يُكَذِّبُ بِآيَاتِنَا فَهُمْ يُوزَعُونَ 83

27-84.(審判の席)まで、かれらが来た時仰せられよう。「あなたがたは、(自分の)知識では、わが印を理解出来なかったのに、それらを嘘であるとして信じなかったではないか。(そうでなかったら)あなたがたは一体何をしていたのか。」

حَتَّى إِذَا جَاؤُوا قَالَ أَكَذَّبْتُم بِآيَاتِي وَلَمْ تُحِيطُوا بِهَا عِلْمًا أَمَّاذَا كُنتُمْ تَعْمَلُونَ 84

27-85.そして御言葉が、かれらに対し下されると、その自ら行った悪行のためにかれらは(一言も)言えないであろう。

وَوَقَعَ الْقَوْلُ عَلَيْهِم بِمَا ظَلَمُوا فَهُمْ لَا يَنطِقُونَ 85

27-86.かれらは気が付かないのか。われはかれらの憩いのために夜を設け、またものが見えるように昼を定めたではないか。本当にこの中には、信じる人びとへの印がある。

أَلَمْ يَرَوْا أَنَّا جَعَلْنَا اللَّيْلَ لِيَسْكُنُوا فِيهِ وَالنَّهَارَ مُبْصِرًا إِنَّ فِي ذَلِكَ لَآيَاتٍ لِّقَوْمٍ يُؤْمِنُونَ 86

27-87.ラッパの吹かれる日(をかれらに警告しなさい)。アッラーが御好みの者の外は、天にあり地にある凡てのものは恐れ戦き、皆身を低くしてかれ(の御前)に罷り出よう。

وَيَوْمَ يُنفَخُ فِي الصُّورِ فَفَزِعَ مَن فِي السَّمَاوَاتِ وَمَن فِي الْأَرْضِ إِلَّا مَن شَاء اللَّهُ وَكُلٌّ أَتَوْهُ دَاخِرِينَ 87

27-88.あなたは山々を見て堅固であると思うだろう。だがそれは雲が散るように通り過ぎていくのである。それは凡てのものを、完成なされるアッラーの御業である。本当にかれはあなたがたの行うことを熟知なされる。

وَتَرَى الْجِبَالَ تَحْسَبُهَا جَامِدَةً وَهِيَ تَمُرُّ مَرَّ السَّحَابِ صُنْعَ اللَّهِ الَّذِي أَتْقَنَ كُلَّ شَيْءٍ إِنَّهُ خَبِيرٌ بِمَا تَفْعَلُونَ 88

27-89.善事を携えて来る者には、それよりも善いものを与えられ、その日、恐れから安全になろう。

مَن جَاء بِالْحَسَنَةِ فَلَهُ خَيْرٌ مِّنْهَا وَهُم مِّن فَزَعٍ يَوْمَئِذٍ آمِنُونَ 89

27-90.悪事を携えて来る者は、顔から先に火獄に投げ込まれよう。さてもあなたがたは自分の行ったこと以外のことで、報われようか。(そんなことはない。)

وَمَن جَاء بِالسَّيِّئَةِ فَكُبَّتْ وُجُوهُهُمْ فِي النَّارِ هَلْ تُجْزَوْنَ إِلَّا مَا كُنتُمْ تَعْمَلُونَ 90

27-91.わたしは、聖域となされたこの町(マッカ)の主にだけ仕えなさいと命じられた。凡ての有はかれに属する。わたしは、服従、帰依する者の一人であるよう命じられ、

إِنَّمَا أُمِرْتُ أَنْ أَعْبُدَ رَبَّ هَذِهِ الْبَلْدَةِ الَّذِي حَرَّمَهَا وَلَهُ كُلُّ شَيْءٍ وَأُمِرْتُ أَنْ أَكُونَ مِنَ الْمُسْلِمِينَ 91

27-92.またクルアーンを読誦するよう(命じられた)。それで導きを受ける者は、自分自身のために導かれるのである。そして迷う者には、「わたしは警告者の1人に過ぎない」と言ってやるがいい。

وَأَنْ أَتْلُوَ الْقُرْآنَ فَمَنِ اهْتَدَى فَإِنَّمَا يَهْتَدِي لِنَفْسِهِ وَمَن ضَلَّ فَقُلْ إِنَّمَا أَنَا مِنَ الْمُنذِرِينَ 92

27-93.また言ってやるがいい。「アッラーを讃えよ。かれは間もなく数々の印を示される。そしてあなたがたも、それを知ることになろう。主はあなたがたの行うことを、疎かになされない。」

وَقُلِ الْحَمْدُ لِلَّهِ سَيُرِيكُمْ آيَاتِهِ فَتَعْرِفُونَهَا وَمَا رَبُّكَ بِغَافِلٍ عَمَّا تَعْمَلُونَ 93

<< 戻る | 次へ >>