イスラム太陰暦の1ヶ月は29日か30日に限られており、28日とか31日の月はありません。 次にイスラム太陰暦は月が出る夕方が1日の始まりということになっていて、夜中の0時で日が変わるのではありません。 この二つのルールをまず頭に入れて置いてください。 ここで29日の日没と同時に、新月が見えるかどうかを確認します。もし、見えればその時点から新月1日がはじまります。もし、見えなければ30日目がはじまり、その次の日は間違いなく新月1日ということが確定します。
さて、今回のラマダーンでは29日の日没が、8月29日6時15分ころ(東京)です。この時点で新月の観測を目視で行います。日没は東の仙台・東京(6時15分頃)から西の福岡・那覇(6時50分)まで順に日没が起こり、仙台・東京で見えなくても、大阪または福岡あたりから見え始めることもありえます。とにかく、国内での目視での観測を最優先します。
次に、最寄のイスラム国での観測を参考にします。フィリピンで見えても、タイで見えても、インドネシアで見えても本来は採用すべきですが、日本とほぼ同じ経度の国すべてにネットワークを張り巡らし、情報を収集することはたいへんなので、イスラム国とうたっているマレーシアからの政府発表のみを採用することにヒラール委員会で決めています。
このようにして決められます。 今年は8月29日マグリブ後会議が開かれ、国内のマスジドからの観測情報待ち、次に、マレーシア政府発表を待って、ヒラール委員会が午後9時頃発表することになります。つまり今年の場合、8月30日または8月31日のどちらかがイードルフィトルということになります。
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