この 樹 にそえて ・・・ no.270
内田のエドヒガン・・・ 国道192号線の穴吹から穴吹川に沿って492号線に入る。水の綺麗な穴吹川では鮎つりが盛んで、
いたるところで竿を出す釣り人とそれを道から見物する地元の人で、漁の解禁を喜ぶ祭りのような長閑な賑わい。国道沿いには
根元が異常に発達した珍しい楠がある白人神社や、落差33mの閑定の滝、また源平の頃の悲恋を語り継いだ恋人峠という名所
などもある。鍵掛を過ぎて直ぐに内田へ向かう三叉路がある。標識にしたがって川沿いの坂道を登っていくと随所に案内板があり、
今は迷わずに到達する事ができるだろう。最後は急な山道を徒歩で600m登ると杉林の向こうに内田のエドヒガンが現れる。急な
斜面に立ちよく今までずれ落ちなかったものだと感心する。背は高く枝葉はだいぶ減っているようだが根元の巨大さには驚いた。
その斜面全体を自らの根で固定しているかのようだ。前に実際数十メートル四方の斜面全体を一本の桧の根が覆いつくしている
様子を見たから、これもおそらく地中で縦横無尽に根を蔓延らせているのだろう。苛酷な環境にある巨樹は本当に凄みがある。
別名を「世の中桜」。めったに満開にならないそうで、開花の状態で世の中の景気を占ってきたそうだ。
この桜から少し離れた所にもう一本「天神桜」というヤマザクラの巨木がある。
内田のエドヒガン ・・・目通り周囲6.28m/樹高18m/徳島県、美馬市 、穴吹、内田