この 樹 にそえて ・・・ no.215
洞草薬師堂のコナラ・・・ 池田町の中心部から吉野川を渡った北部の西山。東隣の州津には金比羅宮
の奥の院と言われる箸蔵寺があり、また西の県境には66番札所の雲辺寺が控える。 西隣の白地には、その
昔大西氏の居城を攻略した土佐の長曽我部が伊予侵攻の起点とした白地城があり、その城跡付近は現在かん
ぽの宿が建っている。吉野川の北岸から斜面の坂道を上り、白地の馬場をへて西山に入る道のり。途中四所
神社の大きなケヤキや遠くの青々とした山なみを愛でながら洞草へと至る。コナラは洞草の主要道から50m程入っ
た薬師堂裏にあり、入り口に看板が新設されていた。幹は低くから二本に分かれ、更にまた片方が枝分かれして
大きく三分岐している様子だが、そのどれもが丸々と肥えて大変力強い。樹勢も良く、自然のままの状態で繁茂し
たようなコナラは、のびのびとしてとても気持ち良さそうだ。県指定天然記念物。
※白地城の記述で誤りがあり修正しました。(2002.2.4)
洞草薬師堂のコナラ 幹周り 6.05m/樹高 19m/枝張り 22m/徳島県池田町西山東内・洞草薬師堂