この 樹 にそえて ・・・ no.193
上名の銀杏・・・ 1247年、後宇多天皇により建立されたという持性院は、400年の歴史を持つモミジの名所
だという。 国道32号線の山城町、祖谷に至る歩危見橋の三叉路より少し北側の薬局横から西に坂道を上っていく
と、山頂近くにある持性院のすぐ下方に銀杏の樹影がよく見えた。
茶畑の広がる傾斜地にあり、繁茂はそれほど巨大ではないが、根元に近づいてみると予想に反した幹の大きさに驚
愕する。 多少株立ちの癒着はあるようだが、多株の歴然とした物ではなく、主幹部は一体の幹となっている。
存在は有名だということだが資料には記載が無く、一応目通りの計測を試みた。 しかし急な傾斜地の為、垂直な状
態では計れず、幹の傾斜に合わせた状態では11m前後。 土地の傾斜に合わせると12mを超えるようだ。四国でも
最大クラスの大銀杏であることは間違いない。 樹齢550年ということだが目立った損傷もなく、まだ若木の様に瑞々
しく、樹勢は極めて旺盛。 周辺の景色も素晴らしい。 樹は雌株で全国的に見てもかなり大きなものだろう。
上名の銀杏 目通り10.9m/樹高28m/樹齢550年/徳島県山城町上名・持性院下