この にそえて ・・・ no.190                                   


               

 井手家の大楠・・・ JR予讃線大西駅の北部、新町の井手家敷地内にある立派な楠。 土塀の中から湧き上がった

   繁茂は雄大で、目通り5mクラスとは思えない程の圧倒される存在感がある。 案内では、この木のある旧大庄屋井

   手家は、天正13年(1585年)に初代井手清右衛門が居を構え、当時としては県内に類を見ない天手瓶を置いた瓦葺き

   の格式有る造りで、参勤交代の折りには本陣にもなっていたという。 楠は樹齢350年と言われ、一字一石の経塚が祀

   られていたとの事。 単一の幹は損傷が無く、高く伸び上がって樹勢も良い。 また屋敷内は他にも多種の樹木が蔓延っ

   て昔時の富裕な面影を今も偲ばせている。 別名をクスノキ狸。 


井手家の大楠  目通り5m/樹高25m/枝張り27m/愛媛県大西町新町・井手家