この 樹 にそえて ・・・ no.173
村山神社のホルトノキ・・・ 愛媛県内ではおそらく第一位のホルトノキで、四国でも徳島県阿南市のホルトに次ぐ巨木
だと思われる。 神社は社叢も大きく立派な所で、拝殿に向かう手前のやや傾斜した所に大きく根を広げて立っている。
幹の内部は空洞化しているが、外観は至って健康で枝葉の茂りも大変良い。 うっすらと苔むした素直な主幹が伸びて、最初に
見た時はあまりに立派で楠と見分けがつかなかった。 ホルトノキは別名をモガシ、スグノキ。 香川県志度町出身の平賀源内
が、ポルトガルのオリーブとよく似たこの木の実を混同して着けた名であるという話。 樹形は楠やタブにも似ているが葉の中に
ポツリと真っ赤に変色したものがあるのでよく区別できる。 また境内には、斎明天皇百済救援の折の御陵所とも言われている
宝塚があって、県内でも屈指の式内明神大社だそうだ。 町指定天然記念物。
村山神社のホルトノキ 目通り5.7m/樹高27m/枝張り20m/樹齢300年以上/愛媛県宇摩郡土居町津根・村山神社