
ダイヤのネックレス
ダイヤモンドの外観と価値に影響を与えるものに4つのC、カラット
(Carat/重さ)、カラ−(Color/色)、クラリティ(Clarity /キ
ズ・透明度)、カット(Cut /外形・仕上)があるがここではカラ−
について一言。
宝石用のダイヤは無色透明にその価値をもつはずだが、これが意外に少ない。
標準品は純白、無傷の透明な石である。色の色調としては、ホワイト、あるいはピュワ−・
ホワイトといわれ、これをBクラスとし、その上にやや青みを帯びた白のブル−・ホワイト
があり、これがAクラスの最上品といわれる。
次に白ではあるが多少Bより落ちるという色調の石をコマ−シャル・ホワイトと呼んでC
クラスといい、この種のCが市販品として普通にみられるものである。これに対してやや黄
色みを帯びたものはDクラスになる。ただ黄色のみでとくに美しい黄色に輝いてみえるのは
カナリヤ・ダイヤといい珍重されるが、そう高価ではない。
黄色がもっとはっきりしたもの、やや褐色のものをイエロ−、ブラウンといいEクラスに
なる。Eまでが宝石としてあつかわれ、それ以下は工業用になる。
ただ黒ダイヤのうち黒曜石のような感じのものは、スチ−ル・ダイヤとよばれ宝石用とし
て評価されている。色のついたダイヤの中で緑、青、ピンクの3種は別格で、骨董的価値を
加えた値段で取引きされている。
(近頃は品質の評価方法も変わりつつあるようだが上記は従来の一般的な記述である)
宝石の重さはカラットで
宝石の重さをはかる単位としては、カラットが用いられている。1カラットは0.2グラ
ムである。 ブリリアント・カットのダイヤの直径は、0.5カラットで5.15ミリ、
1.0カラットで6.52ミリ、2.0カラットで8.2ミリ、3.0カラットで9.35
ミリくらいである。3.0カラットあると急に大きく感じる。
話は変わるが、デザイン指輪などに多用されているゴミダイヤといわれるよう
なものの中でも最小と思われる 0.03カラット、直茎1ミリくらいのダイ
ヤまで、58面にカットされているのには恐れ入る。あんな小さいものをどの
ようにしてカットするのか、いつも不思議に思う。
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