丹平東京展あれこれ
もう50年も前のピンボケ写
真だがぼくにとっては、この当
時唯一のメモリ−である。
四国生まれで大阪までしか知
らなかった僕は、初めての上京
で岩宮さんにくっついて会場ま
でやってきた。
街に出たかったが、迷子にな
っても困るので、受付あたりで
ウロウロしていたら、昼前にな
ると、ぞくぞくとお客さんがや
って来た。
その内どこかで見たような人
が先輩と話し始めたので、岩宮
さんに「あのハンチングをかぶ
つたオッサンは、誰だろう?」
と聞くと、「あれがかの有名な
木村伊兵衛さんだよ」という。
これが、木村さんとの初対面
だった。
|
|
丹平写真倶楽部 東京展会場にて
左から、木村伊兵衛、林忠彦、玉井、岩宮武二
丹平東京展 1951・11・7 〜 13
(銀座松島メガネ店2階 松島ギャラリ−)
|
|