タイトル「現代の信仰」(1967)

この「太陽の顔」はなかなか思案がつかず

しばしばポジを手にして空に向かって眺めていたら

羽田空港の広々とした空に、虹のように浮かぶこの顔が

かさなってイメージされた。

早速、赤外フィルムで白雲の浮かぶ空港を撮り

ネガ表現で白雲は黒い雲に置き換え、空間処理として、

空から地面へ向かって帯状に青、赤、黄の色光を露光した。

最後に太陽の顔の上に私の好きな十日月を焼き込んで完成した。

やや変わったところは、思いきり良く6×6フィルムのスライド用枠まで

そのまま利用してストレートに構成したことであろう。