イスラームの理解のために序文

 
アブル アラー マウドゥーディー

 この度刊行の「イスラームの理解のために」は私の旧著書「リサラーイ・ディニヤート」を全面的に新しく改訂し新訳したものである。アフガニスタン国社会教育局長故アブドル・ガニー博士によって英訳された第一版は、簡略でおおまかすぎた。それで両博士に補筆改訂して貰いたかつたのであるが不幸にして博士は翻訳の完成後間もなく永逝せられたのである。しばらく後に、私は此のウルドウ語に依る原者を改訂補足し内容を充実させた。そしてこの新装改訂版をフルシッド・アフマッド氏は大変見事な出来栄に英訳して下さったのである。私はこの献身的な仕事に対して氏に衷心より感謝を捧げると共に此の英訳本が刊行されることは私がこの本を著わした目的に更に一層役立つだろうと信じている。もともと私がこのことに手をつけた動機はイスラームの本質をまだよく知らないあらゆる人々に−ムスリム(イスラームの信奉者)にも又そうでない人々にも−‐小冊ではあるが、イスラームの知識を、明快に理解しやすく且包括的に、提供することであった。書中で微細にいたる議論を避け大局的にイスラームの全貌を描き出そうと努めたのもこの理由からである。また私は、我々ムスリムが何を信仰し何を目標とするかということだけではなく、我々が何故にイスラームを信仰するかということを論述するように努めた。更に私はイスラームの礼拝の様式とイスラームによる生活方法の概略を紹介するだけてはなく、またそれらの背後にあるイスラームの叡智を解明するように努めたのである。私はこの小著がムスリムの若い人達の知的渇望を癒やし又ムスリムでない人達も我々の真実の姿を理解するのに役立つように希望する。

一九五九年十一月一日、カラチにて
アブール・アラー・マウドウディ

スタート

書名
著者
出版社
出版年
定価
イスラームの理解 アブール アラー マウドゥーディー dar al-quran al-karim
syria
1977 非売品


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