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投稿時間:2007/08/20(Mon) 14:45
投稿者名:うんむらふま
Eメール:ummu_rahmah@infoseek.jp
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タイトル:Re^2: アッラーの性質

アッサラームアライクム

突然横から失礼致します。
興味深く拝読させていただきました。

私が”天”と聞いて思い浮かべるのは”天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず”と言った福沢諭吉の言葉です。(『学問のすすめ』より)
この言葉を知った時、この”天”は神の存在を意味するのだとばかり思っていました。(ムスリマになるずっと以前の話です)
福沢諭吉に”神”という観念は全くなかったと知った時は、些かがっかりしました。

〜”天”は、東洋思想の世界観が生み出した概念である。古くから身近に存在しながら知り得ない宇宙を含めた世界の構造を仮想する場合に用いられている。…天という言葉には非常に多くの意味が付加されている。この世界全て、あるいは世界を統べる法則そのものであったり、あるいは自然の代名詞に使われたりと様々である。〜

『老子・道徳経』73章罰について(2)
あえて人を殺すべしと決断する(断罪の判決をする)人と、人を殺すべきではないとあえて決断する人と、これらは二通りの場合に両者にはどちらにもそれぞれいくぶんかの理にかなったところがあろう。仮の話として、天の神がある人々を嫌ったとしても、どの者が殺されるべきで、またその理由は何なのか、誰が知り得ようか。このようだから、聖人においてすら、このことは難しい問題なのだ。天の道(道・タオ)のやり方は争わずに勝利を手にする。無言の内に悪徳と美徳とに報い、予告しないでその結果を明らかにし、招かなくても(手の内を見せないで)ちゃんと結果をもたらす。
天の網は広大である。この網の目は粗くても、何ものをも取り逃さない。

この最後の部分が、中国の現行のことわざ「徳は必ず報いられ、悪徳は必ず罰される」となった、とあります。

〜老子の思想は、神秘主義から処世訓まで多岐にわたる。その原理は万物の根本である道によって表される。道とは全ての存在を規定する原理であると同時にそれら全てを生み出した母なる存在でもある。道はあまりにも広大で漠然としているので定義や解釈を超えているが、人為を廃し、自然であることが道に通ずるとされる(「無為自然」)。〜

道家の大家である老子と荘子を合わせてその思想を”老荘思想”と呼びますが―
この老荘思想が最上の物とするのが”道”で、”道”は”天”と同義で使われる場合もあり、また”天”よりも上位にある物として使われる場合もあり…あえて一言で言えば万物が本来自然より授かった生きるべき正しい方向であり、リズムである。

老荘思想は仏教とくに禅宗に接近し、また儒教(朱子学)にも影響を与えた…とあります。
日本の研究者の間では、哲学の老荘思想と道教はあまり関係がないという説が一般的である…(念のため)

更に、老子は恣意的な行動や欲望さらに知識をもしりぞけ、自然(「道」)にしたがって国を治めるという無為の政治学を説いた。これは道徳儀礼、あるいは制度や罰則といったものによって国を治めようとした儒家や法家へのアンチテーゼであった。
加えて、道家以外の思想家たちも道という概念を使用していた。道家は道を自然ととらえたが、たとえば儒家は道をもっと人間的・社会的なものとみた。道家は、立身出世のために儒教の説く道を身につけようと躍起になっていた人々に、「本当の道はそんなものではない」と説いた。

また、道家のいう自然とは、生き方・考え方のたとえであって、田園生活を勧めたり自然保護を唱えていたというものではない。道家思想は、もともとその中に、厳しい現状を宿命として諦めさせたり、あるいは自己の快楽の追求に走らせたりする可能性をもっていた。道家思想は道教だけでなく、禅宗などにも大きな影響を与えている。禅の何にもとらわれない自由な発想は、仏教版道家思想とも呼べるものである。

いろいろ調べていて、本当に興味深い内容のものでした。勉強になりました!
ありがとうございました。

あくまでも”天”は思想上の概念で、神を説明するものではない。
したがって”天”を神とする宗教は、宗教たり得ない。
・・・のではないかという感想をもちました。

長くなって申し訳ありません。

アッサラームアライクム ワラフマトッラーヒ ワバラカートフ


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