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カテゴリ:志士関係
大久保利通について
2005/3/13(日) 2:19
・日本の近代化は、大久保利通の主導あってこそのものだったと思う。明治初年以来の不平士族の反乱に対する容赦ない弾圧によって、大久保は悪者あつかいされているが(とくに薩摩士族との関係において)、これらの内乱には厳しく対応する必要があった。旧態依然とした武士階級(士族)の存続を認めることは、欧米列強に比する国家建設・近代化をめざした大久保にとって大きな障害だった。大久保は絶えず「日本をどうするか」だけを考えており、ましてや私利私欲をはかるタイプの政治家でもなかったと断言できる。国家建設推進のためには、あえて郷友との絶縁をもおしまなかった彼の手腕はあらためて見直す必要があり、純粋に「一政治家」としての評価が下されるべきではないか。彼のように真に日本を憂える政治家が、果たして現在どれだけいるであろう。

・大久保が近代化の必要性をまともに認識したのは岩倉使節団として欧米をみてしまったからで、13年も前にアメリカや世界各地を見て近代化の必要性を真に認識していた幕府開明派の努力をつとに妨害してきた勢力が明治政府となったことを考えれば、何を今さらという感も拭えません。

・大久保が亡くなった後、世間や周りの者たちが、「大久保はどれだけ私服を肥やしていたんだ」と調べたところ、財産どころか借金だらけで、私財を殆どつぎ込んで政治を行っていたようです。



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