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カテゴリ:幕末全般
鴉組って何?
2005/3/21(月) 1:03
・鴉組を率いた細谷十太夫は仙台藩士です。細谷は衝撃隊を組織して、変装し、情報収集などの活動をしていたのですが、やがて夜襲を行うなどの様々なゲリラ活動をするようになったことから、官軍から鴉組と呼ばれ、恐れられるようになりました。ちなみに、制服は黒で統一していたそうです。想像してみると、けっこうかっこいいような気がするのですが・・・。

・隊旗もどこかでみかけましたけども、からすの絵が描いてあってかっこよかったです。

・鴉組の隊旗は宮城県の白石高等学校にあるって聞いたことがあります。

・細谷以外の隊員が使用した軍服は、仙台市の個人が所有しています。何でも、黒漆塗りの服の中に、鎖帷子を縫い込んだ、実戦重視の戦闘服だそうです。ちなみに、龍雲院にある細谷の軍服も、同じように鎖が中に縫いこんであります。

・宮城県多賀城市に出来た県立歴史博物館に戊辰戦争の中でも「烏組」について大きく取り上げていて、細田十太夫の着ていた三本足の烏の陣羽織のレプリカが展示してあります

・子母澤寛「からす組」徳間文庫と早乙女貢「からす組」講談社文庫。前者は股旅小説風、後者は恋ありチャンバラありの娯楽風小説だそうです。

・黒装束で有名な「鴉組」の正式名は「衝撃隊」です。「衝撃隊」という部隊は他にもあるので、それらと取り違えているのでしょう。つまりそれだけ「鴉組」の名前が、知れ渡っていると、言うことです。

・隊士は、博徒だった渡辺武兵衛・掛田の善兵衛・桑折の和三郎・武藤鬼一・新妻新兵衛・蓬田仁蔵・笠原安治・・・あと、あまり知られていませんが、途中から副隊長として、矢野長之進という人物が、加わっています。この人は仙台藩士で、正規の武士は細谷以外では、矢野副隊長だけのようです。他に、軍監 安藤忠吉がいますが、この人は博徒出身です。



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