邦画
た行
タイヨウのうた【オススメ度:★★★☆☆】

| 【初公開年月】2006/06/17 【製作国】日本 【上映時間】119分 【ジャンル】ラブストーリー/青春 ************************************************************************************ スタッフ 監督:小泉徳宏 原作/脚本:坂東賢治 プロデューサー:守屋圭一郎 撮影:中山 光一 装飾:龍田哲児 照明:武藤 要一 録音:藤本賢一 美術:都築 雄二 編集:三条 知生 音楽:YUI・椎名KAY太(オリジナルサウンドトラック「タイヨウのうた」) ************************************************************************************ キャスト 雨音薫(あまね かおる)/YUI 藤代孝治(ふじしろ こうじ)/塚本高史 雨音謙(あまね けん)/岸谷五朗 雨音由紀(あまね ゆき)/麻木久仁子 松前美咲(まつまえ みさき)/通山愛里 大西雄太(おおにし ゆうた)/小柳友 加藤晴男(かとう はるお)/田中聡元 孝治の母親/ふせえり 巡回中の警官/小林隆 医師/山崎一 ************************************************************************************ ◆ドラマは観ていたが、映画は観ていなかったの鑑賞してみた。ドラマには、ドラマの味が、映画には 映画の味があったように思う。内容を知っていても、こういう青春ラブストーリーは、見ているこちらまで ピュアな気持ちになれるから大好き。映画で突出して光っていたのが、父親役の岸谷さん。この存在感 は、映画版だけのものだろう。本当のお父さんのように感じてしまうからスゴイとしか言いようがない。脇 に素晴らしい役者陣を配置し、主人公のYUIさんからは、芝居に染まっていない透明感が伝わってくる。 このアンバランスさが抜群で次第に引き込まれてゆく。雨音薫=歌の要素も、さすが職業にされている だけあり、ガツンとやってくれている。普段は、シャイで、どこにでもいるような普通の女の子なのに、こと 音楽を奏でると輝かしいオーラを放つ女の子へと変貌を遂げる。しかし、映画版では、どちらかというと、 歌の要素よりも可愛らしい女の子の部分の方が際立っていたように私は思う。踏み切りでの逆ナンパと いうか、いきなりの告白は、驚きと同時に、その必死さに心打たれた。「彼氏はいません」でクスッと笑わ せてもらったが、「好きなバナナは食べ物」には、可愛らしいなぁ〜と胸がキュンとなってしまう。内容が 内容だけに、カワイそうな目で見がちな映画だが、そういった重々しい気持ちではなく、普通の女の子の 普通のラブストーリーとして観ていただければ、それが1番正しい見方のように思えた映画だった。 |
タッチ【オススメ度:★★★☆☆】

| 【初公開年月】2002/09/10 【製作国】日本 【上映時間】116分 【ジャンル】青春/スポーツ/恋愛 ************************************************************************************ スタッフ 監督:犬童一心 原作:あだち充(「タッチ」小学館/サンデーコミックス刊) 脚本:山室有紀子 音楽:松谷卓 製作:本間英行 製作統括:島谷能成、亀井修、奥野敏聡、平井文宏 プロデューサー:山中和哉 ラインプロデューサー:前田光治 キャスティングプロデューサー:田中忠雄 アシスタントプロデューサー:遠藤学 撮影:蔦井孝洋 美術:小川富美夫 録音:矢野正人 照明:疋田ヨシタケ 編集:普嶋信一 助監督:熊澤誓人 製作担当:平山高志 視覚効果プロデュース:小川利弘 VFXスーパーバイザー:坂美佐子、荒木史生 ************************************************************************************ キャスト 長澤まさみ(浅倉 南) 斉藤祥太(上杉達也) 斉藤慶太(上杉和也) RIKIYA(原田正平) 平塚真介(松平孝太郎) 上原風馬(黒木 武) 安藤 希(日向小百合) 福士誠治(新田明男) 風吹ジュン(上杉晴子) 若槻千夏(矢部ソノコ) 徳井 優(岡本先生) 山崎 一(部長先生) 高杉 亘(体育教師) 渡辺 哲(ボクシング部監督) 生田智子(浅倉しのぶ) 本田博太郎(津川英二) 小日向文世(上杉信悟) 宅麻 伸(浅倉俊夫) ************************************************************************************ ◆人気漫画家・あだち充の代表作「タッチ」が実写で映画化されたのだが、私はこの「タッチ」の コミックスもアニメも見たことがない為、内容をよく知らずに映画を見たことをここに告白する。 予備知識も何もなく見た私としては、ふぅ〜ん・・・こんな内容なのか・・・と、少し拍子抜け。 オタクのみならず、幅広い多くのファンをもつタッチ。どこにそれだけの人気があるのか確かめたい 気持ちが半分くらいはあったのだが、それを実感することは最後までできなかった。 「タッチ」ファンの人に聞くと、どうやら原作好きには満足いく内容ではないそうで、それを聞いて 少しホッとしたのも事実である。確かに人気作品という先入観がなければ、それなりにキラキラした 青春ものとして楽しめたのかもしれない。浅倉南役の長澤まさみさんは、予想外に演技がお上手で 笑顔が可愛らしくてヒロインにピッタリだし、その他のキャストも青春ものに合っていたように思う。 しかし、ミナミ・カッチャン・タッチャンの描き方が弱かったように思う。ミナミが何故タッチャンを好きなの か?が私には伝わらなかったし、ラストももうちょっと何とかできたのでは?という荒っぽさが目に つく。役者陣の演技力に助けられた映画だろうとは思うが、素直な作品作りには好感がもてる。 原作に並々ならぬ思い入れのある方にはオススメしかねるが、キュンとする青春映画が観たい方 には楽しめる作品ではないでしょうか。<2006年8月25日、金曜ロードショーにてTV放映> |
憑神【オススメ度:★★☆☆☆】
| 【初公開年月】2007/06/23 【製作国】日本 【上映時間】107分 【ジャンル】任侠/時代劇/ ************************************************************************************ スタッフ 監督:降旗康男 プロデューサー:妹尾啓太/鈴木俊明/長坂勉/平野隆 脚本:降旗康男/小久保利己/土屋保文 撮影監督:木村大作 美術:松宮敏之 編集:園井弘一 音楽:めいなCo. ************************************************************************************ キャスト 別所彦四郎 - 妻夫木聡 別所イト - 夏木マリ 別所左兵衛 - 佐々木蔵之介 別所千代 - 鈴木砂羽 おつや(死神) - 森迫永依 井上八重 - 笛木優子 小文吾 - 佐藤隆太 九頭龍(疫病神) - 赤井英和 甚平 (蕎麦屋の主人)- 香川照之 伊勢屋(貧乏神) - 西田敏行 勝海舟 - 江口洋介 榎本釜次郎(榎本武揚) - 本田大輔 ************************************************************************************ ◆原作小説の浅田次郎氏と降旗康男監督という 「鉄道員」タッグだが、序盤の貧乏神役の西田敏行氏 の出番がなくなってしまってからは特に見所もなく、非常に退屈な映画を観させられた気分になった。 妻夫木さんは、誰もに好かれる好感度の高い役者さんだと思うが、型通りの役が多く、思いきり吹っ切っ た役というチャレンジャーな作品に恵まれていないような気がして惜しい気がしてしまう。今作も真面目 な役どころで、映画的にも突き抜けた要素があるわけではないので、次第にダレてしまった印象が強い。 作品自体に面白味がないわけではないが、もしコメディ要素を持ち込もうとしていたのなら、西田氏& 佐々木氏&香川氏以外は相当に弱い。しかし、勝海舟が出てきたあたりで、世の幕末好きのヤカラ達の 血が騒いだであろうということだけは感謝しなければならない。ラストの異質な演出には愕然とし、苦笑 いさえも凍てつく始末であったが、それ以上に折角の西田氏の名演技が死に体となってしまったのが、 最も残念であり気の毒であり、空気の読めない厄介な神にとり憑かれたかの如く非常に惜しまれた。 |
椿三十郎【オススメ度:★★★★☆】

| 【初公開年月】2007/12/1 【製作国】日本 【上映時間】119分 【ジャンル】時代活劇/アクション/ ************************************************************************************ スタッフ 製作総指揮:角川春樹 原作:山本周五郎(日日平安」ハルキ文庫刊) 脚本:菊島隆三/小国英雄/黒澤明 音楽:大島ミチル 監督:森田芳光 ************************************************************************************ キャスト 織田裕二(椿三十郎) 豊川悦司(室戸半兵衛) 松山ケンイチ(井坂伊織) 鈴木杏(千鳥) 村川絵梨(こいそ) 佐々木蔵之介(押入れ侍(木村)) 風間杜夫(竹林) 西岡徳馬(菊井) 小林稔侍(黒藤) 中村玉緒(睦田夫人) 藤田まこと(睦田) ************************************************************************************ ◆1962年発の不朽の名作・黒澤明監督作品リメーク。45年の時を経て、新生・椿三十郎に命を 吹き込んだのは、今年芸能生活20周年を迎え、40歳の誕生日を目前としながらも、まだまだ自分の 可能性を追求し、大きなもの・今やらなければならないものに挑み続ける男、織田裕二。誰もがふれる ことを避けてきた禁断の大作に手をつけたのは、「家族ゲーム」「阿修羅のごとく」「間宮兄弟」などを 創り上げてきた森田芳光監督。大胆でありながら繊細な作品づくりで有名な森田監督は、この映画を リメイクするのは自分しかいないと直感し、またあの偉大な「椿三十郎」を演じた三船敏郎に匹敵する 現代のスターでありヒーローを演じられるのは「織田裕二しかいない」と熱いラブコールおくった。 原作を観ていない為詳しいことはわからないが、森田監督の思惑通り、4番バッターの三船椿とは 対照的な1番バッターでフットワークの軽い現代の織田椿となっている点は嬉しい。原作ファンには 時代劇らしからぬ今作に戸惑いを感じる者もいるだろうが、今の人達の心にすんなり〜と入り込む 見易さは、まさにこの現代にこそ観てほしい映画・テーマとして成功していると言ってよい。また完全 なるヒーロー像を植えつけた三船椿とは異なり、織田椿はどこか間の抜けた可愛らしさがあり、表情や 仕草ひとつとっても妙に危うげな、完全なるヒーローではない人間らしいリーダー像がうかがえる。 時代劇の醍醐味「殺陣」もスタントなしで挑んでいる織田だが、颯爽と敵を打ち負かす強靭な原作の 椿とは一味違い、人を斬ることの意味を観る者に訴えかけてくる疲労感や難儀な殺陣は、時代劇に リアリティを加え、視聴者に考えさせる間を与えているように感じる。45年前の台本と一字一句変えず この作業をしたことだけでも、今この時代にリメイクした意味があったと私は思った。 こうして書いていると、織田裕二や森田監督ばかりが魅力的な作品のようにも聴こえるが、実際私が 劇場に足を運んで観、1番笑い・癒され・実はこの人達が本当のテーマなのではないか?と思わせ られたのは、睦田夫人役の中村玉緒&千鳥役の鈴木杏であった。その存在感は時として椿を食い、 戦うものだけが英雄になれた昔とは違い、ちゃんと物言える冷静さがこの現代が欲している正義なの ではないかと考えさせられた。それは、押入れ侍の木村も同様。会場では笑いが巻き起こっていたが、 こういった弱い立場の者でも、ちゃんと回りに耳を向け、考え、言葉にすれば、それはとても大きな力に なることだってある。想ったり・感じたり・許したり・感謝したり・諭したり・・・それらを決して押し付け がましくなく自然体で発することができるこの3人に私は図らずも感銘をうけた。そして、もう1人揚げ なければならないのが井坂伊織役の松山ケンイチであろう。私は彼の作品を何作か観てはいたが、 ここまでの演技をする役者さんだとは正直思っていなかった。全体的にコミカルな作りとなっている 映画であるが、彼の滑稽さが1番光っていたように思う。というか、私が1番好きであったと言った方 が良いだろうか。オドオドした目をしながらも、とても潔い信念をもった若侍。今の時代が欲している 人物だと思った。カッコイイと思った。彼自身のカッコよさと役柄が見事にマッチしており、 1番素晴らしいキャスティングだったのは、この松山なのではないだろうか?と思ったりもした。 室戸役の豊川は、最初少し何とも言えない違和感を感じてしまったが、話が進むにつれ、役者オーラ を見事に出してくれている。色々と見所の多い作品であり、話題となっているラストの決闘シーンだけ に注目するのは非常に勿体ない。限りなく重厚な原作に敬意を表し☆を4つにさせていただいたが、 心情的には、5つ星でも全く問題ない、素晴らしいキャストを揃えただけの価値あるたくましい作品 となっている。終始飽きることがないこの映画、「新生・椿三十郎」と胸を張って宣言していただきたい。 |
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デトロイト・メタル・シティ【オススメ度:★★★★☆】

| 【初公開年月】2008/08/23 【製作国】日本 【上映時間】104分 【ジャンル】コメディ/音楽/ ************************************************************************************ スタッフ 監督:李闘士男 脚本:大森美香 エグゼクティブプロデューサー:市村南/塚田泰浩/山内章弘 企画:川村元気(東宝) プロデューサー:樋口優香 撮影監督:中山光一 照明:武藤要一 美術:安宅紀史 録音:郡弘道 音響効果:齋藤昌利 編集:田口拓也 助監督:兼重淳 製作担当:山本礼二 ラインプロデューサー:鈴木嘉弘 音楽:服部隆之 ************************************************************************************ キャスト 根岸 崇一/松山ケンイチ 和田 真幸/細田よしひこ 西田 照道/秋山竜次(ロバート) ブラック&デスレコーズ社長/松雪泰子 根岸 俊彦/加藤諒 根岸 啓子/宮崎美子 根岸 一則/菅原大吉 根岸朋子・河野朋子/池澤あやか 相川 由利/加藤ローサ アサト ヒデタカ/鈴木一真 佐治 秀紀/ 高橋一生 ジャック・イル・ダーク/ジーン・シモンズ ニナ/美波 木林 進/大地洋輔(ダイノジ) ************************************************************************************ ◆いかにも漫画が原作でしょう!という大爆笑キャラ立ち作品の実写映画化。コミックスを読んだことは なかったが、熱烈なファンをもつ大ヒット漫画というだけあり、設定が非常に面白い。そして、松山ケンイチ氏 が、その両極端なキャラを見事に演じ分けているのが素晴らしい。これまで沢山の印象的なキャラクターを 演じ決定づけてきた松山氏だが、その作品が終われば自然にキャラクターの色を消すことができる数少な いカリスマ俳優だろう。お洒落だが軟弱な渋谷系ポップスと、極悪なカッコよさを目指しているが滑稽なデス メタルのイメージの両方を兼ね備えている人物だからこそのハマリ役だとも思える。そして、この映画が原作 を超えたのは、原作ファンを意識したものではなく、その何倍もの未読者層にうける映画をつくりあげたこと。 こうして原作をもアピールすることができ、結果敬意を表すカタチにもなった。それでもかなり下品な感じは するが、原作を読めば物凄い勢いでオブラートに包まれていることがわかる。そして、原作を完全に上回った のが、漫画の中では想像の世界でしかなかった音楽が動き始めたこと。また、そのサウンドがただの附随品 ではなく面白オーラを帯びているため更に笑えるのである。ユニークなくねくねダンスをしながら唄うオザケン 並みの渋谷系ポップスも相当なインパクトだったが、デスメタルバンドDMCの歌の数々、特に「SATSUGAI」・ 「恨み晴らさでおくべきか」・「メス豚交響曲」などはタイトルだけで瀕死状態になれる一般ユーザーにも優しい 秀逸曲である。人生、自分の生きたいようには生きられない!自分が好きなものと、人にうけるものとは違う! 自分のやりたくないことをやってみることもまた社会勉強、きっとそれは"やりたい"と思った時にはできない貴 重な運命の瞬間なのである!と、ギャグ映画にして色んな思いを抱かせてくれるキモ素敵な映画なのデス♪ |
電車男【オススメ度:★★★★☆】

| 【初公開年月】2005年 【製作国】日本 【上映時間】101分 【ジャンル】恋愛 ************************************************************************************ スタッフ 【監督】村上正典/【原作】『電車男』中野独人/【脚本】金子ありさ/【撮影】北山善弘/村埜茂樹 【映像】吉川博文/【美術】柳川和央/【照明】花岡正光/【録音】田中靖志/【音楽】服部隆之 /【主題歌『ラヴ・パレード』ORANGE RANGE ************************************************************************************ キャスト 山田孝之/中谷美紀/国仲涼子/瑛太/佐々木蔵之介/木村多江/岡田義徳/三宅弘城/ 坂本真 寺泉憲/田島令子/松田悟志/菊池隆則/田中美里/白石美帆/田中幸太朗/ 西田尚美/大杉漣 ************************************************************************************ ◆公開から少し経ってしまったが、やっと観ることができた。有名なネット掲示板「2ちゃんねる」上で 繰り広げられた匿名の住人たちのやりとりをまとめて出版した書籍を原作とするラブストーリー。 掲示板上でのやりとりだけに関して言えば紛れもない実話なので、作りものではない恋愛映画と言える。 ・・・・・・・・・・・・独身男性が集う「毒男板」・・・HNは「電車男」・・・IDは「SgHguKHEFY」・・・・・・・・・・・・ ネットはするが2chに出入りしたことがなかった為、映画を見終わった後不明な点が何ヶ所かあり 実際に電車男が書き込みをしたというスレを保存してあるサイトをのぞいてみて色々とわかった。 映画の中でやたら不自然な戦場シーンが登場し、ストーリーにのめりこんでは興ざめし、また感情移入 しかけてはハズされて・・・を繰り返してしまった私であったが、実際板上に軍隊まがいな書き込みが 存在していた。多分原作を読めば、ある程度理解できる状態で映画を観ることができたのではないかと思う。 やたら誤字が多いなぁ〜と思いながら読んでいたが、どうやら2ch特有のものらしいことを知る。 「頑張れ」を「ガンガレ」と書いたり、「おちつけ」を「もちつけ」と書いたり、結構笑える。一番笑えた絵文字が _| ̄|○(←コレ)今、私の中でブームである(苦笑) 一番わからなかったのが「キボンヌ」(^^; 別に知らなくても良いことなのかもしれないのだが、ある意味お勉強にもなる映画。 ただ、世間の2chのイメージはあまり良いものではなく、今回の例はたまたま良質なメンバーが集まった事 によって発生した、ネット上の友情がもたらした恋愛ドラマの成功例であるといえよう。 特に主人公が、2ちゃんねらーでありながらアニオタ・アキバ系という、普通女性には敬遠されがちなキャラ であるにも関わらず、その魅力をあますところなく発揮し、見事美女のハートを射止めた事実が、素直に嬉しい。 後日談があり、実は彼女も準オタだったというオチもあるのだが、勿論そんなことは映画では描かれていない。 さて随分と前置きが長くなったが、キャストとしては、今や若者向けドラマに引っ張りだこな山田孝之くんが どうなのかな〜?と思いつつ見たが、なかなかオタクくんらしいギョドり具合をうまく表現していたし、何より可愛 らしいなーと思わせてくれた点では正解だったと思う。しかし、表現がオーバーに感じてしまった部分や、 それは突然変化しすぎだろっといった場面や、あんな美女を置き去りにしてよくネットカフェに行けたもんだ、 ええ根性してはるわぁーとこちらの方がオタオタする場面があったりと、さすがオタクくんのする事は予測不能 だなぁ・・・と、しみじみ思うのだった。書籍→漫画→映画→ドラマ→舞台に朗読とさまざまな分野で注目される 電車男であるが、個人的に舞台版の武田真治くんよりも映画版の山田くんよりも、ドラマ版のチビノリダーくん に期待をよせているのは隠しようのない事実。映画では、電車男サイドからのストーリーだったが、ドラマでは エルメス側の観点から見た作りとなっている為、わかりやすいのではないかと思う。エルメスと言えば、中谷美紀 さんは実にハマリ役であった。年齢的に無理っぽい印象を与えながらも、やはりラストはその落ち着いた大人の しぐさ・言葉・雰囲気に泣かせられてしまう。中谷さんは、撮影前に淑女特訓をさせられたようだが、その成果が 見事に発揮されている。実際に電車男さんの書き込みからエルメスさんは「中谷美紀似」という報告もある。 彼女のエルメスなくしては、映画「電車男」はなかったと思えるほどの淑女ぶり。また2chの住人に設定をつけ、 それぞれの背景を映し出す演出は、わかりやすくて◎。今の自分に満足していない住人達が電車男を応援 することによって、自分自身に勇気をもてたり、夢を共有できる喜びを知り、優しくなってゆく姿が観ている側をも ホットな気持ちにさせてくれる。音楽は、かの「オレンジレンジ」。・・・月明かり 僕を照らし 励ましてくれる・・・ と流れる歌は、電車男の応援歌となり、私達にも頑張る力をくれる。短期間・低予算でも、白血病や記憶喪失に ならなくても感動できる純愛映画はできるという証明となった。大きな感動場面は、2ヶ所!その他に、恋愛の 第1歩を踏み出した電車くんが、喜びを味わうと同時に臆病になってしまう告白シーンは、飾らず素直に自分の 気持ちを伝えることのできる男の「ハートのかっこよさ」を魅せた。女心にキタァーッ!― ― ― (゜∀゜) ― ― ―! |

| 【初公開年月】2002/11/09 【製作国】日本 【上映時間】119分 【ジャンル】ミステリー/コメディ ************************************************************************************ スタッフ 監督:堤幸彦/製作:木村純一・風野健治/プロデューサー:桑田潔・島袋憲一郎・蒔田光治・山内章弘 脚本:蒔田光治/撮影:斑目重友/音楽:辻陽/音楽プロデューサー:志田博英/主題曲:鬼束ちひろ 選曲:渡邊朋子/美術:稲垣尚夫/編集:伊藤伸行/衣装(デザイン):冨樫理英・加藤美紀 録音:中村徳幸/スクリプター:奥平紋子/スチール:大原健二/助監督:木村ひさし/照明:池田ゆき子 ************************************************************************************ キャスト 仲間由紀恵 ナカマユキエ(山田奈緒子) 阿部寛 アベヒロシ(上田次郎) 野際陽子 ノギワヨウコ(山田里見) 生瀬勝久 ナマセカツヒサ(矢部謙三) 伊武雅刀 イブマサト(長曾我部為吉) 山下真司 ヤマシタシンジ(神崎明夫) 芳本美代子 ヨシモトミヨコ(南川悦子) 竹中直人 タケナカナオト(神001番) ベンガル (神002番) 石橋蓮司 イシバシレンジ(神003番) 根岸季衣 ネギシトシエ(菊姫) 螢雪次朗 ホタルユキジロウ(吾一) 大島蓉子 オオシマヨウコ(池田ハル) 前原一輝 マエハラカズキ(石原達也) 瀬戸陽一朗 セトヨウイチロウ(照喜名保) アベディン・モハメッド アベディン・モハメッド(ジャーミー君) 川崎麻世 カワサキマヨ(安田安夫) 相島一之 アイジマカズユキ(本郷三四郎) 岡田眞澄(岡田真澄) オカダマスミ(山田剛三) みのすけ (駒場一路) 三宅弘城 ミヤケヒロキ(臼井猛) 菅原大吉 スガワラダイキチ(佐平二) 村杉蝉之介 ムラスギセミノスケ(昌三) 山田幸伸 ヤマダユキノブ(喜八) 大木凡人 オオキボント(支配人) ふせえり フセエリ(編集者) 藤田啓而 フジタケイジ(ガリの長さん) 赤池公一 アカイケコウイチ(強めの村人) 青木忠宏 アオキタダヒロ(強めの村人) サバ男 サバオトコ(カメの村人) 塚本璃子 ツカモトヨウコ(琴美) 堀井真吾 ホリイシンゴ(ラジオアナウンス) 古澤龍之 フルサワタツユキ(村の子供) 久保英雄 クボヒデオ(となりの役場職員) 安田憲邦 ヤスダ(神001番助手) ************************************************************************************ ◆大ヒットTVドラマの映画化。ドラマの方はあまり真剣に見ていなかったのだが、毎回趣向を凝らした 凝った内容で楽しめた記憶がある。そのドラマのロングバージョンという感じの作品。ミステリーと笑い が同居しており大変面白いのだが、特に映画館で観るほどでもないと感じるほど、テレビドラマに定着 しすぎたきらいがある。仲間由紀恵と阿部寛のとぼけた掛け合いが魅力だが、仲間さんと言うと同じく 大ヒットした「ごくせん」でも感じた通り、台詞がかなり堅目。流暢に喋る今時の役者と違い、意図的に かどうかはわからないが、そんなぎこちない喋りも面白味のひとつになっている。 もうひとつの魅力として、作品全体に漂うやんわりとした空気感があげられる。制作者サイドのピリピリ とした緊張感や上手く見せようといった戦略的作意が感じられない。ドラマの延長といった非常に肩の 力の抜けた脚本と演出に好感をもつのである。邦画としては合格点を献上したい良品であるが、ただ 1つ疑問を感じるのが、意味なく死者を出した安易さ。神を殺す必要もないし、親子を壊滅させる必然性 もない気がする。そのあたりの唯一のミステリーに対して★1つマイナス。 <6月25日、日曜洋画劇場にてTV放映> |
T.R.Y.【オススメ度:★★☆☆☆】

| 【初公開年月】2003年 【製作国】日本・中国・韓国 【ジャンル】アクション/サスペンス ************************************************************************************ スタッフ 監督/大森一樹 原作/井上尚登(「T.R.Y.」角川文庫刊) 脚本/成島 出 プロデューサー/天野和人/野村敏哉 撮影/加藤雄大 音楽/住友紀人 主題歌/「We can be Heroes」織田裕二 ユニバーサルミュージック ************************************************************************************ キャスト 織田裕二/黒木瞳/ピーター・ホー/今井雅之/松岡俊介/金山一彦/市原隼人/松重豊/丹波哲郎/ 石橋蓮司/伊武雅刀/夏八木勲/渡辺謙 ************************************************************************************ ◆派手な爆発シーンやアクション、日・中・韓の共同制作、20世紀初頭の上海を復元したオープンセット と、その話題性やスケールは十分であったが、実に力不足な脚本で、ここまでやって最後がこれか・・・と ショックをうけた映画。狙いとしては面白い部分は確かにある。しかし、あの片言の日本語を喋る人 (誰か調べる気にもなれなくて申し訳ない)が、全ての話しの流れをぶっ壊している。いい事を言っている のだろうが、ええーーっ!!!と叫びたくなるほどのヒドイ日本語で、あれなら祖国語で喋ってくれれば よかったのに・・・と涙が出そうになるほど。がっかりしているところにもってきてラストがこれまたええーー っ!!!と物凄い肩透かしをくらう痛恨の後味の悪さ。映画にするのは難しかったと言ってしまえばそれ までだが、これだけの素晴らしい役者を揃えたことが、笑えるほど空しく感じる。織田裕二ファン的に言え ば、かなり苦労されたと評判の中国語・ドイツ語を聴くことができる上、織田裕二のコスプレ映画と言って もよいほどの14着もの衣装替え、今までになかったペテン師という面白い役柄に加え、かっこいいアク ションも披露してくれる濃い内容となっているのだが、それを差し引いても楽しめたとは口が裂けても言え なかった。大森一樹監督も、ゴジラやキングギドラのようには、役者を動かせなかったとみえる。全てが ダメダメというわけではないが、しまらないラストは、全てのものを駄作へと化してしまった。 <2006.3.4.プレミアムステージにて放映あり> |