邦画な行


涙そうそうオススメ度:★★★☆☆



【初公開年月】2006/09/30【製作国】日本【上映時間】118分【ジャンル】ラブストーリー/ドラマ
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スタッフ
監督:土井裕泰
製作:八木康夫
プロデューサー:濱名一哉/那須田淳/進藤淳一
脚本:吉田紀子
音楽:千住明
主題歌:夏川りみ
助監督猪腰弘之
ラインプロデューサー坂本忠久
撮影浜田毅
美術小川富美夫
照明松岡泰彦
録音武進
編集穂垣順之助
記録鈴木一美
製作担当森太郎
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キャスト
新垣洋太郎:妻夫木聡(幼少期:広田亮平)
新垣カオル:長澤まさみ(幼少期:佐々木麻緒・春名風花)
新垣光江:小泉今日子
稲嶺恵子:麻生久美子
カオルの父中村達也
おばあ平良とみ

亀岡船越英一郎(友情出演)
恵子の父橋爪功

塚本高史
森下愛子
大森南朋

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◆もう、こういう映画を観ても、心揺れなくなっているのか・・・と思うと切ないが、何だかんだ
いって、やっぱりラストにダメ出ししたくなる映画。ベタベタな内容だが、それでも兄弟愛が
成せる力強さや優しさを感じることができ、決して駄作ではないとは思える。『いま、会いに
ゆきます』でその名を知らしめた土井裕泰氏が監督をつとめる音楽が頼りのこの作品は、
BIGINのあの名曲を夏川りみさんがカバーし、再びロングセラーとなった同名曲「涙そうそう」
と共に創りこまれている。歌詞は、森山良子さんが亡き兄を想い綴ったものであることで有名
だが、詞の内容と並行するように、映画の内容もピッタリと重ねてあり、臨場感を出している。
お涙頂戴的な演出は、個人的にあまり好みではないが、いいな・・・と思ったところはいくつか
あった。まず舞台となっている沖縄の景色や、お人柄に感動できる。挿入歌である「三線の花」
も、「涙そうそう」同様、映画の盛り上げに一役かっており、ダブル主題歌的な音楽効果を
あげている。エンドロールで映し出される、アルバムの写真1枚1枚に感動できる。そして、私
の1番の泣きどころは、幼少の頃の兄弟のシーンで、カオルちゃんが「兄ニィのお嫁さんに
なる」と言っている場面(T_T)このシーンを入れてくれただけで、このベタ映画が好きになれたし
価値ある作品だと思えた。一足お先に
TBSが開局50周年プロジェクトとして製作した映画で
あるが、今年のフジテレビ開局50周年企画映画では、あざといマネをして話題をさらっただけ
で、内容的には今イチだった・・・という話題オチで終わらぬよう、重みのある作品であってくれ
と願う。1つでも、その人の心に残る名シーンがあれば、それが全てだろう。

波の数だけ抱きしめてオススメ度:★★☆☆☆



【初公開年月】1991/08/31【製作国】日本【上映時間】104分【ジャンル】青春/ロマンス
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スタッフ
監督馬場康夫
製作三ツ井康/相賀昌宏
製作総指揮村上光一/堀口壽一
プロデューサー河井真也/茂庭喜徳
原作 ホイチョイ・プロダクション
脚本一色伸幸
撮影長谷川元吉
音楽松任谷由実
音楽監督杉山卓夫
美術山口修
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キャスト
中山美穂(田中真理子)
織田裕二(小杉正明)
別所哲也(吉岡卓也)
松下由樹(高橋裕子)
阪田マサノブ(芹沢良明)
勝村政信(池本)
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とにかく暗い。本当にホイチョイムービーの第3弾かと思うくらい暗くてドヨーンとした気持ちに
なってしまう映画。雨は降るわ、カッコよさの欠片もないつまんない男3人と美女2人が集まって
何やらしているが、途中で飽き飽きして観る気が失せてしまう。織田さん演じる小杉をカンチの
ような・・・と表現する人がいるが、是非共やめていただきたい。私の彼を侮辱された気分になる。
音楽も、もっといい曲あるのにまたなんでこれなの?って歌のオンパレードだし(George Dukeの
シャイン・オンやCheryl Lynnのイン・ザ・ナイトは好みであったが)、極めつけは、最後に小杉さん
が叫び倒す「好きだー!!!好きだー!!!」寒すぎる・・・頼むからやめてほしい(T_T)マリコさんじゃなくて
も興ざめしてサヨナラ行きだろう。こういうカッコ悪さが青春というのかもしれないが、ここまでカッコ
悪いと夢も希望も吸い取られてしまい、観終わった後、ガックリと落ち込んでしまう。やたら足癖
が悪い小杉さんに、いい子なのに損な役回りなユウコさん。いい女的なマリコさんに、軽いヤツだけ
ど何か憎めない吉岡さん。誰からも興味をもたれず、最後の最後にちょっとだけオイシイ目をみる
芹沢さん。それぞれのキャラは、いそうでいない青春映画の定番キャラなのだが、何とも面白味
に欠けた。しかし、好きなところがなかったわけではない。ミニFM局を舞台に繰り広げられるちょっと
マニアックな世界は、私も関心のある部分だし、何よりこの黄金時代のキュートなミポリンと織田さん
の共演というのは、めちゃめちゃ嬉しかった。だが、肝心のラブストーリーが胸にキュンとこないと
いうのは、青春映画としては、致命的であろう。1つ笑えるのは、中山さんや松下さんの顔が異様に
黒くて、織田さんが色白に見えること(笑)後に、キャスターである木村太郎氏がこの映画に刺激され
「Shonan Beach FM」を開局したという事実もあることから、世間に影響を及ぼした作品であることは
間違いない。だが、ホイチョイムービーは、基本、楽しめてナンボの世界だと思うので、そういう点では
背景が素晴らしいだけに勿体ない映画であった。告白Tシャツを着させられたり、下手な言い訳を
しながら舞い戻ってくる小杉さんのような可愛い場面をもう少し多めにお願いしたかった。好みは分か
れると思うが、どれだけ波にのれるかがポイント。波にのった者勝ちの映画ではないだろうか。

日本沈没オススメ度:★★☆☆☆



【初公開年月】2006/07/15【製作国】日本【上映時間】135分【ジャンル】パニック/ドラマ
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スタッフ
監督:樋口真嗣
プロデューサー:中沢敏明
エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
原作:小松左京
脚本:加藤正人
撮影監督:河津太郎
美術:原田恭明
編集:奥田浩史
音楽:岩代太郎
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀/田中貴志/道木伸隆
VFXプロデューサー:大屋哲男
スクリプター:河島順子
製作統括:近藤邦勝
特技監督:神谷誠
録音:中村淳
助監督:足立公良
特技統括:尾上克郎
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キャスト
草なぎ剛/小野寺俊夫
柴咲コウ/阿部玲子
豊川悦司/田所雄介
大地真央/鷹森沙織
及川光博/結城慎司
福田麻由子/倉木美咲
吉田日出子/田野倉珠江
柄本明/福原教授
國村隼/野崎亨介
石坂浩二/山本尚之
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大ヒット映画のリメイク作品であるが、この映画に恋愛を大々的にもちこんでいただきたく
なかったというのが正直な感想。人間模様を絡めてゆくのは、映画を観る上でとても大切な
部分であるとは思うので、さまざまな人間の覚悟の決め方を見たくはあるのだが、あまりに
もオママゴトのようなラブストーリーに、肝心の「日本沈没」の醍醐味がどこかへ飛んでしまっ
た。草なぎさんも柴咲さんも良い役者さんなのに、脚本がイマイチなのか、非常に残念な事に
なってしまっている。当然感動される視聴者もいるだろうから、あくまでも私の感想としてとど
めていただきたいが、これほどの恐怖はないであろうテーマを掲げ、素晴らしい特撮に挑み
こちらも気持ちが高まっていたので、2人のラブストーリーに何だか興ざめしてしまって、ラス
トまで観るのが、ある意味辛かった。大きな作品にありがちなズッコケ映画のような気がして
ならない。この手の映画はたくさんあるが、やっぱり邦画で観るのは苦しい・・・というのが観
終わった感想だ。今度リメイクする時には、恋愛中心ではなくて、違う「愛」を地味にしっかりと
描き、日本沈没の意味をもう少し掘り下げて
作品化してほしいなと思う。