邦画
ま行
舞妓Haaaan!!!【オススメ度:★★★★☆】

| 【初公開年月】2007/06/16【製作国】日本【上映時間】120分【ジャンル】コメディ ************************************************************************************ 【スタッフ】 監督:水田伸生 製作:飯沼伸之 脚本:宮藤官九郎 音楽:岩代太郎 撮影:藤石修 ************************************************************************************ 【キャスト】 鬼塚公彦/阿部サダヲ 内藤貴一郎/堤真一 大沢富士子(駒富士)/柴咲コウ 駒子 小出早織 小梅/京野ことみ 豆福/酒井若菜 良江/キムラ緑子 先崎部長/生瀬勝久 大下/大倉孝二 鈴木大海/伊東四朗 さつき/吉行和子 こまつ/真矢みき 須賀健太 Mr.オクレ 植木等(特別出演) 木場勝己 山田孝之 北村一輝 日村勇紀(バナナマン) ************************************************************************************ ◆邦画には、さほどハマらない私だが、題材も良かったのか、この作品には見事にハマった。 内容は、ふざけたタイトルでもわかる通り、抱腹絶倒もののお笑い映画であるが、ただタダお茶屋通い がしたいがために頑張るマヌケな主人公が、とにかく笑える。脚本は、宮藤官九郎氏。さすがの世界観 は、世間で言うところの味わい深い独特の「クドカンワールド」なのであろう。クドカンワールドをコメディ にも、ヒューマンにも、ラブストーリーにも、サクセスストーリーにも、史劇にも、SFにもしてしまったのが 今回が初の主演映画となる阿部サダヲ氏。2人の相性が抜群であることは、映像を通してビシバシ伝わ ってくる。テンポがよく、終始リズミカルに流れるストーリーがとても心地良く、アップテンポの歌が好きな 人には、大変小気味良く、ノリの良い印象をうけるはず。コメディの見せ方も上手く、凝った演出には目 を見張るものがある。ただ、もう少しソフトなコメディをイメージしていた人には、ガチャガチャとウルサイ 映画で終わってしまう可能性もあるかもしれない。あと、舞妓さんに関心がある人が観ると、妙な勘違い をされ、名誉毀損に値する映画になることも考えられる。ただ笑いたい人・俳優陣の演技を堪能したい 人・下手な教訓を得ようとしない人・ありえない設定を許せる人・お茶屋通いを擬似体験したい人に心か らオススメしたい映画。さまざまな小ネタやパロディを楽しむだけでも価値のある作品だろう。 |
![]()
マリと子犬の物語【オススメ度:★★★★☆】

| 【初公開年月】2007/12/08【製作国】日本【上映時間】124分【ジャンル】ドラマ/ファミリー ************************************************************************************ 【スタッフ】 監督:猪股隆一 製作総指揮:小杉善信/島谷能成 脚本:山田耕大/清本由紀/高橋亜子 音楽:久石譲 編集:三條知生 撮影:北信康 原作:桑原眞二/大野一興「山古志村のマリと三匹の子犬」 企画:奥田誠治/市川南/本間英行 製作者:堀口慎 プロデュース:臼井央/藤村直人/遠藤日登思 エグゼクティブプロデューサー:神蔵克 ************************************************************************************ 【キャスト】 石川優一:船越英一郎 長谷川冴子:松本明子 石川亮太:広田亮平 石川彩:佐々木麻緒 安田啓一:高嶋政伸 関根博美:小林麻央 児島忠志:小野武彦 石川優造:宇津井健 ************************************************************************************ ◆映画「椿三十郎」を観る前に流れていたこの映画の特報にボロ泣きし、本命の映画に身が入らなか った経験をもつため、多少心配になり観賞前に感想を聞いてみた。その観賞済みの人曰く「これから 何か起こるのか?と思ったら終わりだった」と。観賞後に私は思った。十分過ぎる試練をうけているの に、これ以上の不幸を期待するあの人物とは一体何ぞや?と。それ以来、その人のことを「人間の皮 をかぶった悪魔」と呼んでいる。感想というのは、その人の人格が出るものだと、改めて我が身を振り 返った。本作は新潟県中越地震の実話を基に描かれた絵本「山古志村のマリと三匹の子犬」を映画化 した奇跡の感動作。こういう映画を撮らせたら、日本映画の右に出るものはないと常々思う。予想通り ただ泣く事しかできなかったが、以前から思っていたことではあったのだが、彩役の佐々木麻緒さんの 演技が絶妙すぎて、マリと彩ちゃんの映像が出るだけで涙が出る。地震同様恐ろしい女優さんである。 ダブル主演である犬のマリが、これまた巧い。おじいさんや彩ちゃんを助けようと地面を掘るマリの姿に 子供の頃飼っていた大ちゃんの姿がダブる。新潟県中越地震が起きた時、新聞やテレビで犬のことが 取り上げられ、どうなったのか心配していたが、この映画を観た今更ながら、餌だけでも何とかならなか ったのか・・・と心が痛む。現実には、このような美談で収拾がつくような震災ではないが、マリや子供達 から、間接的にでも人や動物や自然の痛みを知ることは大切なことだと思った。ベタなストーリーだとか 平凡なラストだとか感想を述べる人がいるが、どこか他人ごとで、人の苦しみをゲーム感覚で、作り物の 世界でしか感じることができなくなっている・・・そんな冷静すぎる人が多くなっていることが怖いなと思う。 |
みんなのいえ【オススメ度:★★★☆☆】

|
【初公開年月】2001/06/09【製作国】日本【上映時間】115分【ジャンル】コメディ/ドラマ ************************************************************************************ 【スタッフ】 監督:三谷幸喜 製作:宮内正喜/ 高井英幸 プロデューサー:佐倉寛二郎/ 空閑由美子/ 重岡由美子 エグゼクティブプロデューサー:石原隆/ 増田久雄 アソシエイトプロデューサー:臼井正明 企画:石丸省一郎/ 島谷能成 脚本:三谷幸喜 撮影監督:高間賢治 美術:小川富美夫 編集:上野聡一 音楽:服部隆之 スクリプター:杉山昌子 演出補:白井美和子 照明:上保正道 製作担当:久家豊 録音:瀬川徹夫 助監督:酒井直人 ************************************************************************************ 【キャスト】 唐沢寿明/柳沢英寿(デザイナー) 田中邦衛/岩田長一郎(大工の棟梁) 田中直樹/飯島直介(シナリオライター) 八木亜希子/飯島民子(長一郎の次女・直介の妻) 伊原剛志/荒川Jr.(大工) 白井晃/須賀(設計士) 八名信夫/荒川Sr.(土建屋) 江幡高志/佐野(大工) 井上昭文/八木田(ペンキ屋) 榎木兵衛/米田(鳶) 松山照夫/松前(電気屋) 松本幸次郎/永井(左官屋) 野際陽子/飯島セツ子(直介の母) 吉村実子/岩田光代(長一郎の妻) 清水ミチコ/青沼実栄子(長一郎の長女) 山寺宏一/青沼菊馬(実栄子の夫) 中井貴一/彼自身 布施明/堀ノ内修司 近藤芳正/マンション管理人 梶原善/ケントちゃん 戸田恵子/バーの客 梅野康靖/バーの客 小日向文世/エプロンのマスター 松重豊/背の高い男 佐藤仁美/携帯電話の女 エリカ・アッシュ/ナオミ 遠藤章造/火星人 特別出演/明石家さんま ************************************************************************************ ◆現在、偽装建築だ、欠陥住宅だと世間を騒がせている問題を、まとめて解決してくれるような今作品 は、マイホームを夢見る夫婦が一軒の家を手に入れるまでを描く。見るまでは、ココリコ田中さんと 元フジテレビ女子アナの八木さんの演技って、どうなのよ?と思っていたのだが、ほのぼのとしていて 実にホームドラマっぽいキャストだなぁと、その人選に納得した。しかし、人選として言えば、田中邦衛 さんは、お上手すぎて、ホッとする素人っぽさが売りの田中さんと八木さんの持ち味が、隠し味にもならず 隠れきった味になってしまった点は少し残念。脚本・監督は、現在大ヒット公開中「有頂天ホテル」で お馴染みの三谷幸喜さん。このテーマは、三谷監督自身の実体験を基にし、三谷感性でもって大きく 発想力を膨らませ脚本作りをした三谷幸喜、完全オリジナル作品である。ホームコメディというほど、 笑いでコーティングされた映画でもなく、特に起伏があるストーリーでもなく、淡々と進行する作品で あるが、それでもどこかしらクオリティの高さと人間のあたたか味を感じる映画であるところに、また 観たいと思わせる独特の魅力がある。後半が惜しいなーとは思ったものの、邦画としては楽しく観ら れる作品だと感じる。是非々、日常のニュースを見て嫌気がさしている方々に観ていただきたい! これ位こだわりをもって、仕事(家作り)をしていただきたいと思わずにはいられません。 <2006.2.3.金曜ロードショウにてTV放映あり> |
地下鉄(メトロ)に乗って【オススメ度:★★★☆☆】

| 【初公開年月】2006/10/21【製作国】日本【上映時間】121分【ジャンル】ファンタジー/ドラマ ************************************************************************************ 【スタッフ】 監督:篠原哲雄 製作:宇野康秀/気賀純夫/島本雄二/早河洋 エグゼクティブプロデューサー:河井信哉/遠谷信幸/林紀夫/亀山慶二 企画:小滝祥平/三宅澄二/高松宏伸/梅澤道彦 原作:浅田次郎「地下鉄に乗って」(講談社文庫・徳間文庫刊) 脚本:石黒尚美 脚本協力:長谷川康夫 撮影:上野彰吾 視覚効果:松本肇 美術:金田克美 編集:キム・サンミン 音楽:小林武史 主題歌:Salyu 照明:赤津淳一 録音:橋本文雄 ************************************************************************************ 【キャスト】 堤真一/長谷部真次 岡本綾/軽部みち子 常盤貴子/お時 大沢たかお/小沼佐吉 田中泯/野平啓吾 笹野高史/岡村 北条隆博/小沼昭一 吉行和子/長谷部民枝 ************************************************************************************ ◆え?って感じの邦画にありがちな理解に苦しむ作品でありながら、ついつい観入ってしまったのが 何故なのかさえわからなくなる、そんな不思議な感覚の映画。全体的に皆が身勝手で、どうしたもの か?と心が荒むのだが、そんな心が荒む映画っていうのも、たまにはいいもので、映画を見終わった 後、自分自身の今の幸せっぷりに感動できるというポジティブ精神がわき上がってくる。いわゆるタイ ムスリップものであるが、未来は見てみたいとほんの少し思うものの、過去に戻りたいとは思わない 人間なので、ある意味ほどよいストレスもありながら、昭和の美しさを堪能できたのは、時代背景的 にもマッチしていたように思う。直木賞作家である「浅田次郎の世界」をどれだけ真摯に受け止められ るか?が評価の分かれ目。難解な作品ではなく、サッと気安く観られる映画なので、親しみやすさと いう点では合格点だろう。あとは、自分が登場人物の心境にどこまで近づけるか?がカギ。違う世界 の人達・・・と割り切って観る方法もあると思うので、それぞれの楽しみ方で作品を堪能するのが、この 映画にとっても素敵な観られ方になるのかな?とも思う。この映画で、人間の運命というものの残酷さ 素晴らしさ・悲しさ・寂しさ・幸せ・・・など、沢山の感情にまみれてみるのも面白いかも。 |