アニメは行



ハウルの動く城オススメ度:★★★★☆

上映時間:119分*製作国:日本*初公開年月:2004/11/20* ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/ロマンス
******************************************************************************************
スタッフ
監督:宮崎 駿
プロデューサー:鈴木 敏夫
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(魔法使いハウルと火の悪魔)
脚本:宮崎 駿
美術監督:武重 洋二/吉田 昇
音楽:久石 譲
******************************************************************************************
声の出演
ソフィー:倍賞 千恵子
ハウル:木村 拓哉
荒地の魔女:美輪 明宏
カルシファー:我修院 達也
マルクル:神木 隆之介
かかしのカブ:大泉 洋
国王:大塚 明夫
ヒン:原田 大二郎
小姓伊崎 充則
******************************************************************************************
元々宮崎アニメのファンではないので、映画館で観ることはないのだが、一応ビデオやテレビでチェック
はしていて、話だけはできるようにしているというジブリ作品。トトロや千と千尋ほどの強烈なキャラクターは
いないが、少しだけ心を揺さぶられたジブリ映画である。作品の重要な役割を果たす老婆が2名。
それぞれの運命を生きている。特に老人救済のメッセージがあるとは思えないが、いい年のとり方をしたいなと
思えたのは、天使も悪魔も最後は子供に戻るんだなと感じた瞬間だ。
沢山の「何故?」が存在する今作品であるが、わけがわからないという致命的なものではなく、そこから自分なり
の解釈をしてみることができる点が楽しかった。「動く城」も、子供の頃わくわくして遊んだ空き家を感じさせ、
私の昔心を呼び起こす。行き先が変わる扉は、ドラえもんのどこでもドアのようだ。夢と現実がしっかりと切り
替わるストーリーは、夢の中で現実に直面し、現実の世界で夢を見る、そんなシビアなまどろみの世界を見させ
てくれる。私が宮崎アニメを毛嫌いしているのには、声優を起用せず話題を呼びそうなタレントを使う事もその1つ。
宮崎監督がさまざまな理由で声優を使いたくないというポリシーをもっているのはわかるのだが、毎作品、無感情・
無機質な表現力でお喋りするキャラクターに心をのせるのは、なかなか大変だ。
倍賞千恵子さんの声は可愛らしくて素敵だが、声優でもない彼女が18歳の役に挑むにはかなり無理がある気
がする。ポリシーが、意固地になってしまっては、作品が勿体無い。ストーリーのつじつまを合わせたがる意固地
な人には、この作品の良さはわからないだろうが、柔軟な心をお持ちのあなたには夢と現実を駆け抜けられるハズ。

バグズライフオススメ度:★★★★☆

上映時間:94分*製作国:アメリカ*初公開年月: 1999/03* ジャンル::ファミリー/コメディ/アドベンチャー
******************************************************************************************
スタッフ
監督: ジョン・ラセター John Lasseter
アンドリュー・スタントン Andrew Stanton
製作: ダーラ・K・アンダーソン Darla K. Anderson
ケヴィン・レハー Kevin Reher
原案: ジョン・ラセター John Lasseter
アンドリュー・スタントン Andrew Stanton
ジョー・ランフト Joe Ranft
脚本: アンドリュー・スタントン Andrew Stanton
ドナルド・マッケナリー Donald McEnery
ボブ・ショウ Bob Shaw
音楽: ランディ・ニューマン Randy Newman
******************************************************************************************
声の出演
デイヴ・フォーリー Dave Foley
ケヴィン・スペイシー Kevin Spacey
ジュリア・ルイス=ドレイファス Julia Louis-Dreyfus
デニス・リアリー Denis Leary
ボニー・ハント Bonnie Hunt
ロディ・マクドウォール Roddy McDowall
マデリーン・カーン Madeline Kahn
ヘイデン・パネッティーア Hayden Panettiere
リチャード・カインド Richard Kind
デヴィッド・ハイド・ピアース David Hyde Pierce
ジョナサン・ハリス Jonathan Harris
マイケル・マクシェーン Michael McShane
ジョン・ラッツェンバーガー John Ratzenberger
******************************************************************************************
◆ディズニーとピクサーとのタッグで実現した、イソップ物語の「アリとキリギリス」を彷彿とさせる、アリの国の
お話。私は、〜の世界のお話というのが大好きで、「恐竜の世界」「猿の世界」「未知の世界」等と想像しただけで
わくわくしてしまう。この「アリの世界」という設定でも、すでにそれだけで私の期待はとりとめもなく膨らんでいた
のだが、その私のあふるる期待さえも遥かに上回る面白いアドベンチャーアニメであった。知名度は低いが、
ムシキングが子供達の人気をかっさらっている今、バッタ・カマキリ・クモ・芋虫・・・と沢山の虫たちが活躍する
この作品は、それだけで子供達の琴線にふれる映画であると言える。更に子供達を惹きつけるであろう映像
だが、何ともいえず目に優しく美しい。CGを使った沢山の人気ディズニーアニメを観てきたが、技術云々ではなく
私は今作品の映像が1番好きである。キャラが可愛くて、声が可愛くて、色彩が人の目にじんわりとしみこんで
くる。優しい色使いの映像の中に突然現れた鳥の鮮やかな色彩が、本物の鳥かと錯覚するほどのインパクトで
あり、鳥の出現同様ドキッとさせられた。「トイ・ストーリー」とは違い、主役よりも脇役にスポットが大いにあたっ
ている点も新鮮だ。ドット姫の愛らしさには完全にやられてしまった。アリの子供がこんなに可愛いとは!!
また、細かい所も見逃してはならない。大都会の虫が害虫であったり、小道具使いもなかなか。薄皮が剥れる
シーンや怒涛の雨粒たち・発明好きの主人公・ママンになるフランシス・やさしいたんぽぽの綿毛・・・と好きな所
を挙げればキリがないが、全てのシーンが童心に戻れる映像です。
ただ、少々辛口ネタを書かせていただくとすれば、アリの足の数が実際のものとは違う、働きアリのフリックと女王
アリのアッタ姫が結婚しそうな雰囲気であったが、現実にはそういう方向性でいくとフリックは死んでしまうという結末
を迎えるなど、子供の心に傷を残す描写があるのもマタ現実。そんなところも「イソップ的」な恐ろしさを示唆して
いるのかもしれないのだが・・・。本編後のNG集のおまけ、とっても楽しいのだが、おまけをつけなくても本編だけで
私は十二分に満足できた。個人的には、5つ星。でも子供目線として、星4つに。ディズニーアニメが観たい方に、
迷わずこの作品をおすすめします。   <2006.1.14.プレミアムステージにて放映>

ファインディングニモオススメ度:★★★★☆


上映時間:100分*製作国:アメリカ/オーストラリア/フィリピン*初公開年月:2003/12/06*ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー
******************************************************************************************
スタッフ
監督・原案:アンドリュー・スタントン
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:トーマス・ニューマン
******************************************************************************************
声の出演
マーリン(カクレクマノミの父)・・・アルバート・ブルックス(日本語吹替:木梨憲武)
ドリー(ナンヨウハギ)・・・エレン・デジェネレス(日本語吹替:室井滋)
ニモ(カクレクマノミの子)・・・アレクサンダー・グルード(日本語吹替:宮谷恵多)
ギル(ツノダシ)・・・ウィレム・デフォー(日本語吹き替え:山路和弘)
ガーグル(ロイヤル・グランマ)・・・オースティン・ベンドルトン(日本語吹き替え津田寛治)
ブロート(ハリセンボン)・・・乃村健次
ピーチ(ヒトデ)・・・定岡小百合
バブルス(キイロハギ)・・・清水明彦
デブ&フロー(ヨスジリュウキュウスズメダイ)・・・ヴィッキー・ルイス(日本語吹き替え:森崎めぐみ)
ジャック(アカシマシラヒゲエビ)・・・斉藤志郎
エイ先生(マダラトビエイ)・・・ボブ・ピーターソン(日本語吹き替え:赤坂泰彦)
ブルース(ホオジロザメ)・・・郷里大輔
チャム(アオザメ)・・・二叉一成
アンカー(ヒラシュモクザメ)・・・石住昭彦
クラッシュ(アオウミガメの父)・・・小山力也
スクワート(アオウミガメの子)・・・菅光輝
ナイジェル(ペリカン)・・・後藤哲夫
歯科医師・・・稲葉実
ダーラ・・・久野美咲
シェルドン(オオウミウマ)・・・海鋒拓也
タッド(フエフキヤッコダイ)・・・須賀健太
パール(メンダコ)・・・上野一舞
タツノオトシゴ・・・梅津秀行
カニ・・・ドランクドラゴン
コーラル・・・エリザベス・パーキンス(日本語吹き替え:進藤晶子)
大口魚の母・・・LiLiCo
小さな魚・・・中島ヒロト
大きな魚・・・さかなクン
ロブスター・・・やまだひさし
メカジキ・・・YASU
イルカ・・・杉山39
アジサシ・・・吉井歌奈子
******************************************************************************************
2003年アカデミー賞の長編アニメ賞を受賞したディズニー&ピクサー製作の3D作品。明るくて楽し気な
海の中の風景が、一瞬にして地獄絵図へと変貌するその海の世界のシビアな生態系に暫くショックを隠し
きれずにいたが、父のマーリンが生き残ったたった1匹の赤ちゃんに、母コーラルが付けたかった「ニモ」と
いう名前を付け、愛情豊かに一生懸命育てている姿を見ていると、コーラルの気持ちになってしまって、感謝
の気持ちが溢れて涙が出そうだった。冒頭のこの場面が、私にとっては1番インパクトのある印象深いシーン
となっている。そんなマーリンの愛情をあざ笑うかのように我が子が人間に捕らわれてしまうこととなり、ニモ
を助け出すべく奮闘する父親の愛情物語のような心あたたまるストーリー。一緒に旅をするナンヨウハギの
ドリーが妙に愛嬌があって憎めないキャラとなっており、作品をただやみくもな「ニモ救出大作戦」にはしてい
ないところが味わい深くて良い作品だなと鑑みることができた。ある意味、親ばなれ・子ばなれのテーマにも
ふれながら、それでも最後は見守る愛や見守られる愛を心の中で感じられる素敵なファミリー映画となって
いる。ただ、この映画の影響で、カクレクマノミ人気に拍車がかかり、乱獲され商売に利用されることとなった
嘆かわしい現実を思うと、ファンタジーも何もあったものではなく、マズは人間のモラルを問わねばならない
映画となってしまったことが皮肉のようにも感じる。子供達の夢を踏みにじるのは、いつも心ない大人なのかと
虚しくもなった複雑な作品である。