邦画あ行



明日の記憶オススメ度:★★★★★】

【初公開年月】2006年05月13日【製作国】日本【上映時間】122分【ジャンル】ヒューマンドラマ
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スタッフ
監督:堤幸彦
製作:坂上順/川村龍夫
エグゼクティブ・プロデューサー:渡辺謙
脚本:砂本量/三浦有為子
音楽:大島ミチル
オーボエ演奏:宮本文昭
企画:中曽根千治
プロデューサー:野村敏哉/中沢晋
撮影:唐沢悟
照明:木村匡博
編集伊藤伸行
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キャスト
佐伯 雅行/渡辺謙
佐伯 枝実子/樋口可南子
伊東 梨恵(佐伯 梨恵)/吹石一恵
伊東 直也/坂口憲二
園田/田辺誠一
安藤/袴田吉彦
生野 啓子/水川あさみ
河村 篤志/香川照之
吉田 武宏/及川光博
木崎 茂之/木梨憲武
浜野 喜美子/渡辺えり子(現:渡辺えり)
菅原 卯三郎/大滝秀治
馬場 敏哉/MCU
遠藤憲一
木野花
市川勇
小桜セレナ
松村邦洋
高樹マリア
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◆「私の頭の中の消しゴム」では女性サイド、今作では男性サイドの「若年性アルツハイマー病」をテーマに掲げ
ている。監督は「ケイゾク」
「TRICK」「サイレン」等の堤幸彦氏。原作に比べ、かなり綺麗に描いたな・・という印象
だが、作品を気に入った渡辺謙氏が、ただ暗いだけの映画にはしたくないという思惑から、タイトルにもなっている
通り、明日に希望がもてる映画に仕上げてきている。今や「世界の渡辺謙」だが、申し訳ないことに出演されてい
る話題の映画をほぼ観ていない為、正直この役をどこまで演じきれているのか半信半疑で観賞したが、これが
凄まじかった。大袈裟な演技をしているのかと思っていたが、実に繊細。この役をやりたいと言った意味を確実に
的確に表現している。作品に対する愛情が滲み出ていた。そして原作では、そこまで描かれていない奥様の存在
が絶大で、ただ仕事人間だった夫に対して「ずっと、私が、そばにいます」と言ってあげられる器量の良さ、それでも
やっぱり不安で自分の感情を吐露してしまう場面、自分のことを忘れてしまっている夫の後ろを何とも言えない表
情で見守りついてゆく姿など、枝実子役の樋口可南子さんの演技がこれまた素晴らしかった。しかし、この映画を
観て1番衝撃を受けたのは、アルツハイマーと闘う旦那様でも、その旦那様を支える奥様でもなく、木梨さん演じる
陶芸家の心ない行為であった。私の中では、病気になってしまった人よりも、それを介護する人よりも、救いようの
ない・・・救われようのない人が、この人なのではないかとやりきれない気持ちになってしまったからだ。逆に、枝実
子さんと喜美子さんの会話には、それぞれの立場でそれぞれを思いやる気持ちが伝わってきて良くも悪くも人間
の善と悪・体の病と心の病・介護と悔悟・愛と哀・・・さまざまな機微を感じられた。今の時代、誰もが身近に介護す
る側にも、される側にもなると思う。なってみなければわからないが、この映画を通して、こんな風な自分でいたいと
いうビジョンだけは描けた気がする。
感傷的になって観るというよりも、覚悟を決めて観てほしい映画だろうと思う。

アマルフィ 女神の報酬オススメ度:★★★★★】

【初公開年月】2009年07月18日【製作国】日本(イタリア)【上映時間】125分【ジャンル】ラブサスペンス
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スタッフ
監督:西谷弘
原作:真保裕一「アマルフィ」(扶桑社刊)
主題歌:サラ・ブライトマン「Time To Say Goodbye」(EMIミュージック・ジャパン)
制作統括:豊田皓
製作:堀口壽一・島谷能成・高田佳夫・尾越浩文・杉田成道・永田芳男
エグゼクティブプロデューサー:亀山千広(フジテレビ)
企画・プロデュース:大多亮
プロデューサー:臼井裕詞・和田倉和利
ラインプロデューサー:森賢正・森徹
音楽:菅野祐悟
撮影:山本英夫 
照明:小野晃
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キャスト
織田裕二(黒田康作)
天海祐希(矢上紗江子)
戸田恵梨香(安達香苗)
佐藤浩市(藤井昌樹)
大塚寧々(羽場良美)
伊藤淳史(谷木幹安)
小野寺昭(菊原清文)
平田満(川越亘)
佐野史郎(西野道生)
大森絢音(矢上まどか)
中井貴一(片岡博嗣)
サラ・ブライトマン(本人)
福山雅治佐伯章悟/フリーライター特別出演
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◆邦画部門に掲載するには非常に違和感のあるオールイタリアロケ(1部フィルム損傷の為日本でセットを組んで
撮影したシーンあり)を敢行した、壮大な景観
・ド迫力のスケール感でフジテレビが社運をかけて放つ大スペクタク
ルラブサスペンス。ものすごく贅沢な作りをしているのに、大味ではなく、それでいて小さくまとまってもいない、大
作でありながら繊細な、イタリア人気質と日本人気質の良いとこどりのような作品となっている。ハラハラするサス
ペンスの要素と、心温まる人間愛と、溜息が出るほど美しい世界遺産、さすがというべきイタリア人スタント&織田
裕二との息をのむカースタント、圧倒的な存在感と歌唱力で魅了するサラ・ブライトマンのコンサート、ロマンティッ
クなシチュエーション・・etc、どこを切り取っても絵になる映画である。私は、メモ帳を見た瞬間涙が出たが、それぞ
れの泣き場面・感動シーン・好みの景色は違うだろう。それくらい多くの目玉映像を冒頭からバンバン惜しみなく出
してくれる。それでも最後まで全く飽きないというのは、もはや誰のおかげ?とか誰の功績?等といった低次元の
評価で収められるものではなく、イタリア人キャスト&スタッフ・日本人キャスト&スタッフ・そしてイタリアの空気感
が融合されて生じた奇跡としか言いようがない。苦労して作品化した過程を知っているのに、映像がココを観てくれ
と全く媚びていない。あくまでも、どのシーンも、サラリと流れのままに魅せてゆくスタイルを崩さない。それなのに、
あらゆる場面で心奪われてしまい、全てが見所なのだ。特にタイトルともなっている「アマルフィ」という小さな町の
心洗われる映像とアマルフィの画にピッタリな音楽との見事な究極の美の共演をオススメしたい。映画のタイトル・
キャストのしぐさ&演技・イタリアの風景・こだわりの映像・音楽・ストーリー・アクション・漂う空気感・・・と、とにかく
この映画の全てに色気がある。
そして最後のロマンティックな花火のシーンを観てチュウしたくなった時のために
できればご夫婦とか恋人同士といった愛する人と観賞されると、更にロマンティックが止まらない色っぽい雰囲気
を味わえるはず。開局50周年の今、記念にも記憶にも歴史にも残る映画を作ってくれたと思う。お子ちゃま映画に
飽きた方、サスペンスファンの方、洋画好きの方、イタリアを知りたいあなたのために、フジテレビからの贈り物♪

アンダルシア 女神の報復オススメ度:★★★☆☆】

【初公開年月】2011年06月25日【製作国】日本(スペイン)【上映時間】125分【ジャンル】ラブサスペンス/アクション
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スタッフ
監督:西谷弘
原作:真保裕一「アンダルシア」(講談社刊)
主題歌:イル・ディーヴォ「Time To Say Goodbye」
音楽:菅野祐悟
脚本池上純哉
製作亀山千広、市川南、寺田篤、水口昌彦、杉田成道、永田芳男
エグゼクティブプロデューサー石原隆
プロデューサー臼井裕詞、和田倉和利
協力プロデューサー牧野正
アソシエイトプロデューサー小林裕幸
ラインプロデューサー森賢正、鶴賀谷公彦
撮影山本英夫
照明小野晃
美術清水剛
整音瀬川徹夫
録音藤丸和徳
装飾田口貴久
編集山本正明
スクリプター藤島理恵
選曲藤村義孝
音響効果大河原将
VFXプロデューサー大屋哲男
脚本協力酒井雅秋
アシスタントプロデューサー榊原妙子
助監督片島章三
製作担当千綿英久
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キャスト
織田裕二(黒田康作)/外務省邦人テロ対策室外交官
黒木メイサ(新藤結花)/ビクトル銀行・銀行員
伊藤英明(神足誠)/インターポール捜査官
戸田恵梨香(安達香苗)/在バルセロナ日本国総領事館外交官
福山雅治(佐伯章悟)/フリージャーナリスト(特別出演)
谷原章介(川島直樹)/投資家
鹿賀丈史(安藤庸介)/外務省邦人テロ対策室室長(特別出演)
夏八木勲(村上清十郎)/日本国・財務大臣
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◆この映画がシリーズ第1作目であったならば間違いなく5つ星であっただろう。カーチェイスもアクションも
サスペンスの奥行きも風景も、音楽においてもキャストにおいても格段に前作を上回っている。(ただラブに
おいては演じられた本人もアクションと仰っているように、ロマンティック感は極薄だったため、個人的には
アマルフィに軍配をあげる)CMの通り、あらゆる面でシリーズ最高傑作なのだとは思うのだが、アマルフィ→
ビギンズ→ドラマ「外交官・黒田康作」と観てきた私にとっては今作の黒田康作が全くの別人にしか思えず、
最後まで「一体あんたは誰なんだ?」感を払拭できずに終わってしまったというシリーズものとして決定的に
致命的なシリーズ最高欠作になってしまった為★3つという辛口評価とさせていただく。ただこの評価は、サ
スペンス作品やアクション映画があまり好みではなく、ロマンティック作品を好む私の異種独特な意見なので
一般的な評価としてはアマルフィよりも今作の方があらゆる面で楽しめたという方が多かろうと思う。順序的
に言えば、アマルフィの次にこのアンダルシアであれば、黒田さんにもこういった一面があるんだと、多少
混乱しないで素直に映画を楽しめたのではないかと思うが、如何せんドラマの「外交官・黒田康作」を観たと
ころで、私の中で完全無欠な黒田康作像が構築されてしまっていたのが残念だった。アンダルシアを観て、
黒田康作という人物は国によってさまざまな顔を見せてくれる外交官として生きるべくして生まれてきたような
人なんだ!ということが理解できたので、私的に後味の悪いこの映画をラストにはせず、また違う国で私達が
あっ!と驚くような一面を見せて下さる黒田さんが観られることを願っている。さて、悪態はここまで。これか
らはこの映画の見どころ!救われポイント!大好きなシーン!を掲載して〆させていただくとする。まず見ど
ころは数えきれないほどあるが、カーチェイス&アクションの激しさはハリウッド並イヤそれ以上かもしれない。
キャストがスタントなしで演じあげている本物感が、きっと男の子心をくすぐってくれるはずだ。ラブシーンに
ついては、人それぞれの読みがあると思うので各々の解釈で愉しむのが1番だろう。私の感情としては、1人
の男として外交官として、ここまでやってしまう黒田さんをカッコイイと思い、また1人の男として外交官として
ここまでやらなければならない黒田さんに悲哀も感じ、それらが重なり合って哀愁深いシーンになっていたと
思う。哀愁も1つの愛のかたちという点で、立派なラブシーンだったと感謝したい気持ちでいっぱいである。更
に風情、演出、カメラワーク、音楽の全てが素晴らしい。私としては、カーチェイスやアクションよりもこちらの
存在感の方が賞賛に値する見どころ・聴きどころだと思っている。アマルフィでもイタリアにトリップでき、その
空気感にふれることができたが、今回のスペイン旅情はまた格別で、映像もさることながら独特な異国情緒
漂うサウンドに涙が出そうになるシーンが何ヶ所もあった。サスペンスや疾走感に翻弄されていると突然ハート
を鷲掴みにされるので、トリックには要注意である。そして、今作の私の混乱した思考を多少和らげてくれたお
助けキャラが伊藤英明さん演じるインターポール捜査官「神足誠」である。黒田さんをはじめ感情移入し辛い
キャラクターだらけの映画において、唯一共にスペインでアンダルシアできた貴重なキャラクターだったといえ
る。福山雅治さん演じる「佐伯章悟」も、ここまで徹底しているとある意味可愛らしくて憎めないのだが、硬派萌
の私には唯一神足さんが神キャラであった。大好きなシーンは、黒田さんに抱きつく新藤さんが黒田さんの傷
口に気づかず(気づいているのか?)ギュッと力をこめるところ!その時の黒田さんの痛いんだけど我慢してこ
のままにさせていてあげるよ!な表情が最高だった♪私の中では、このシーンがこの映画における最大の名
ラブシーンだと思っている。黒田さんと神足さんとの息をのむアクションシーンも大好き!格闘シーンもだが、
クライマックスの「ワインと血と拳銃と」とタイトルをつけたくなるような、芳醇で生身で狂気的なシーンは、ある
意味官能的。とにかく見どころ・伏線が多いので、1度ではアンダルシアを語りつくせないだろう。お笑い要素も
ドSの西谷監督がわざと分かり辛くして簡単に笑える作りにはしていないところがド憎い。私の今回の黒田像の
混乱っぷりも女神ならぬ西谷監督からの報復と受け止めれば問題なし(笑)次回、報償か報道で会えたらいいねv

犬と私の10の約束オススメ度:★★★★☆】

【初公開年月】2008年03月15日【製作国】日本【上映時間】117分【ジャンル】ドラマ/ファミリー
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スタッフ
監督:本木克英
原作・脚本:澤本嘉光/川口晴
音楽:Cho,Sung-Woo(チョ・ソンウ)
撮影:藤澤順一
照明:豊見山明長
美術:西村貴志
スタイリスト:安野ともこ
編集:川瀬功
ドッグトレーナー:宮忠臣
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キャスト
田中麗奈/斉藤あかり
加瀬亮/星進
福田麻由子/斉藤あかり(子供時代)
池脇千鶴/井上ゆうこ
布施明/星真一
高島礼子/斉藤芙美子
豊川悦司/斉藤祐市
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インターネットから世界中に広まった短編詩「犬の10戒」から書籍化へ。その後、この映画が生まれることと
なる。犬のソックスが生きた10年間を、特にドラマティックにしようという策略などなしで映画化したのは、
「ドラッ
グストアガール」「ゲゲゲの鬼太郎」の本木克英監督。動物ものにありがちな「泣かせ要素」を演出するわけでも
なく、犬と犬をとりまく人々の日常をサラリと実にシンプルに描く。私が動物好きだからなのか?涙もろいからな
のか?はわからないが、冒頭から犬の映像が流れるだけでどうしようもなく涙が止まらない。それほど犬が可愛
らしいのか?ストーリー展開が読めるので切ないのか?は、私自身にもわからないのだが、1つは犬の愛らしさ
同様「
南極物語」「ハチ公物語」「クイール」「子ぎつねヘレン」という全ての名作に携わってきたドッグトレーナーの
宮忠臣氏の力によるところが大きいのではないかと思われた。ソックスがゴールデン・レトリバーであったところ
も個人的に1番のツボポイントだった。
更に、母親の死を変に強調することなく、あくまでもソックスメインな見せ方
をしているところにもスゴさを感じる。犬を通して愛や絆を感じ育み、さまざまなものに感謝する心が芽生える感動
作である。四季の映像も美しく、特に満開の桜並木には魅了された。また、あっちむいてホイをするソックスや、
獣医が結婚式で吹き矢を吹くシーンなど、クスッと笑える場面も交え、非常に軽やかに、そして創り手のポリシー
と愛に溢れた心癒される素敵な作品となっている。

UDONオススメ度:★★★☆☆



【初公開年月】2006年08月26日【製作国】日本【上映時間】134分【ジャンル】コメディ/ドラマ
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スタッフ
製作亀山千広
監督本広克行
脚本戸田山雅司
企画協力田尾和俊
音楽渡辺俊幸
照明加藤弘行
プロデューサー織田雅彦/前田久閑
録音伊藤裕規/安藤親広/村上公一
美術相馬直樹
装飾田中宏
編集田口拓也
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キャスト
松井香助:ユースケ・サンタマリア
宮川恭子:小西真奈美
鈴木庄介:トータス松本
大谷正徳:升毅
三島憲治郎:片桐仁(ラーメンズ)
青木和哉:要潤
藤元良一:小日向文世
松井拓富:木場勝己
藤元万里:鈴木京香
水沢翔太:池松壮亮
稲庭充:竹下恭平
江守徹:江守徹
馬淵嘉代:二宮さよ子
涼子:明星真由美
牧野:森崎博之
中西:中野英樹
水原保:永野宗典
新美優:与座嘉秋
小泉俊介:川岡大次郎
石松大悟:ムロツヨシ
伊藤唯:真木よう子
保積光太郎(ホセ):佐々木蔵之介
本屋(宮脇書店丸亀店)店員:温水洋一
坂下始:北山雅康
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現在、水質汚染で問題になっている香川県のうどん屋事情だが、まだこの映画が封切られた頃は平和な食
であった。踊る大捜査線3の製作も決まったが、この映画は踊る〜の本広監督もやりきったと満足できるほどの
ソウル・ムービーであることだけは記述しておきたい。ただ、私は今でこそ「うどん」が嫌いではないが、子供の頃
は体が受けつけない食べ物として肉と並んで延々と君臨し続けた食べ物であった。とにかく、うどんを見るとテン
ションが下がってしまい、給食がうどんだと落ち込み、その上「肉うどん」だった日には、屋上から飛び降りたくな
るほどの絶望感を味わい続けた苦い思い出のある、ある意味強烈な印象を残す「ソウルフード」だ。のちに私が
お腹にいた時、母のつわりが酷く、「うどん」しか食べられなかったという事実を聞くこととなり、食の好みの奥深
さを知ったわけだが、そんな私のエピソードが盛り込まれているわけではないので、この話はこのあたりで幕を
引くとする。この映画、確かに「うどん」を主役にして、そこに何とかお話をすりこんでいるのだが、普通はメイン
のうどんが浮き立ってくるところ、逆にうどんの存在が盛り下がってしまっている。お話の嘘くささが、うどんの
イメージまで嘘くさくさせてしまっている点が非常に残念だ。どうせなら、うどんにまつわる本当にあったドラマテ
ィックなエピソードを徹底的に取材し、ノンフィクション的な映画として映像化していただいた方が面白かったので
はないか?と考えてしまう。しかし、映画を見終わった後、うどんを食べたいという衝動にかられる点は、うどん映
画としての1番大切な部分は抜け落ちていないということであろう。また、より一層「うどんの国 香川県」をアピー
ルできたことについて同じ四国民として素直に嬉しい。本広監督には、是非今度、愛媛を舞台に織田さん主演で
「MIKAN」という映画をお願いしたいものだ。冗談はさておき、監督自身がさまざまなこだわりをもって作った作品。
映画とは、基本的にそういうところからきているものだから、テレビドラマ的な親しみ易さと、香りたつ映像美が
作品をとても身近なものにしてくれた部分を大事にしたい、貴重な庶民派食映画だと思う。

海猿オススメ度:★★★★☆


【初公開年月】2004年6月1日【製作国】日本【上映時間】120分【ジャンル】青春/アドベンチャー
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スタッフ
監督:羽住英一郎
製作:亀山千広/ 阿部秀司/ 武政克彦/ 島谷能成
プロデューサー:臼井裕詞/ 安藤親広
企画:関一由/ 堀部徹
原作:佐藤秀峰/ 小森陽一
脚本:福田靖
撮影:佐光朗
水中撮影:佐野哲郎
美術:相馬直樹
編集:松尾浩
音楽:佐藤直紀
主題歌:ジャーニー『Open Arms』
VFXスーパーバイザー:石井教雄
照明:水野研一
装飾:龍田哲児
録音:田中靖志
監督補:近藤一彦
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キャスト
伊藤英明/仙崎大輔
加藤あい/伊沢環菜
海東健/三島優二
香里奈/松原エリカ
伊藤淳史/工藤始
村田充/川口淳
深水元基/土屋誠
田中聡元/野村栄司
古畑勝隆/八重樫裕太
飯沼誠司/林光平
恵秀/堺和樹
佐野進也/中原響
青木崇高/渡辺マサヤ
大口兼悟/郡司謙介
斎藤工/田所慎二
青木忠宏/武藤忠宏
田中哲司/板東茂
中根徹/大友信士
渡辺典子/園部美由紀
朝加真由美/伊沢歌子
杏子/中迫夏子
國村隼/五十嵐正樹
藤竜也/源太郎

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◆2005年6月25日、TV放映あり。邦画にしては・・・という前置きが付くが、素直に面白かった。
佐藤秀峰が週刊ヤングサンデーで連載していた人気コミック『海猿』を実写映画化。
史上初となる海上保安庁の全面協力により、リアルで迫力ある海洋シーンの撮影に成功した作品
でもある。しかし、海上保安官の中で、わずか1%しかいない人命救助のエキスパートである「潜水士」
の訓練であるはずなのだが、あの程度の訓練でよいのか?船上から女に手を振っていていいのか?
特異なケースでもない人命救助で死亡してしまうのか?と少し納得いかない部分はあった。
今度TV版「電車男」を演じる工藤(伊藤淳史)が、映画とわかっているのにイライラしてしまう程のシロモノ。
ダメキャラを演じさせたら日本一か!
「加藤あいちゃん」が可愛いvと思いながら見ていたが、後半「藤竜也
さん」演じる鬼教官が、キャップで顔を隠したシーンは非常に感動的。制作が亀山氏なので、月9の香りを
漂わせつつ、「踊る大捜査線」「愛と青春の旅立ち」といった名作映画のイイトコどりで、無理なく自然に
入りこめる日本映画。近々、ドラマ「海猿」も始まります。期待しましょう。

海猿 LIMIT OF LOVEオススメ度:★★★★★


【初公開年月】2006年5月6日【製作国】日本【上映時間】117分【ジャンル】恋愛/青春/アクション/パニック
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スタッフ
原作:佐藤秀峰
原案取材:小森陽一「海猿」(小学館 ヤングサンデーコミックス)
脚本:福田靖
音楽:佐藤直紀
主題歌:伊藤由奈「Precious」(ソニー・ミュージックレコーズ)
監督:羽住英一郎
製作総指揮:亀山千広
製作:阿部秀司/尾越浩文/島谷能成/亀井修
企画:関一由/堀部徹
プロデューサー:臼井裕詞/安藤親広
アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹
ラインプロデューサー:森井輝
撮影:佐光朗/さのてつろう/村埜茂樹
照明:水野研一
録音:柳屋文彦
美術:清水剛
装飾:秋田谷宣博
編集:松尾浩/穂垣順之助
音響効果:柴崎憲治
VFXスーパーバイザー:石井教雄
ダイビングコーディネーター:金城正則
スクリプター:甲斐哲子
監督補:近藤一彦

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キャスト
伊藤英明/仙崎大輔
加藤あい/伊沢環菜
佐藤隆太
大塚寧々
吹越満

時任三郎
浅見れいな
美木良介
石黒賢
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◆海猿〜最終章〜 とっても良いと思った。何と邦画にして5つ星。それも続編でありながら、胸をはって
1より好きと言える内容が嬉しい。
映画の中で流れる「♪信じよう〜♪」の歌の通り「信じる」ことが軸となる映画で
海難パニックものでありながら死者を出さずエンディングまで引っ張れた点はサスガ!熱血スポコンのりで観ら
れる点も爽やかでイイ。小難しい映画が多い中、上手に映像化し、またしっかりとした温か味を出し、とても満足
できる映画に仕上げてきた。冷静に見れば、こんな大変な時に何やってんだ!とか、その状況でも生き残ってた
のか!とか、都合よく元水泳部がいたもんだ!とか、どんだけ力持ちなんだか!とか、クサイ台詞のオンパレード
じゃん!とか、うさんくさい部分は色々あるのだが、それも全てひっくるめて、よくぞっやって下さった!!と頭を
下げたくなる硬派な映画だった。1つ難をあげるとすれば、浅見れいなさん演じる報道レポーターを中心とした
報道関係者の描写、あのシーンは必要あったのか?と最後まで疑問に残った。実話でもないのに涙なしでは
観られない映画、邦画らしい良さをしみじみと味わえる映画。手の映像が全てを物語っているようだ。

おくりびとオススメ度:★★★★★

【初公開年月】2008年09月13日【製作国】日本【上映時間】130分【ジャンル】人間ドラマ
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スタッフ
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石譲
撮影:浜田毅
照明:高屋斎
録音:尾崎聡
美術:小川富美夫
編集:川島章正
助監督:長濱英高
衣装監修:北村勝彦
ビューティー・ディレクター:柘植伊佐夫
チェロ指導・劇中チェロ演奏:柏木広樹
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キャスト
小林 大悟:本木雅弘
小林 美香:広末涼子
山下 ツヤ子:吉行和子
佐々木 生栄:山崎努
上村 百合子:余貴美子
平田 正吉:笹野高史
山下:杉本哲太
小林 淑希:峰岸徹
ツヤ子の孫娘:松田七星
上記の女性の夫:山田辰夫
曽根崎:石田太郎
大悟が所属していたオーケストラの指揮者:飯森範親
小林 和子:星野光代
留男:白井小百合
留男の母:小柳友貴美
留男の父:大谷亮介
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人の不幸につけこんで商売するか・・・とか、第32回モントリオール世界映画祭にてグランプリを受賞しただとか、
第17回金鶏百花映画祭で賞を総なめにしただとかいう話題先行型ともいえる
作品にもテーマにも、あまり良い印象
をもっていなかった私だが、その先入観はすぐに抹消されることになる。洋画のマネをしない1本筋の通った邦画
作品として最優秀納棺賞を差し上げたい。まず、納棺師というプロフェッショナルなお仕事のほんの1部ではあると
は思うが、僅かながらでもそのお仕事の必要性・忍耐性・技術力・愛情といった一面を知ることができたということは
私にとって何にもかえがたい宝となった。正直あまりお目にかかりたくはない死後の儀式であるが、そこにはさまざま
なドラマがあり、おくられる人の背景が目に浮かぶ。「人生最高の旅立ちの瞬間」に立ち会えたような気がし、そんな
最高の瞬間に向かって私達は一生懸命生きているような気がした。現在では、病院で死後の処置をしてくれるが、
納棺師のような気配りや美しさはなく、ただただ「死体を拭く作業」をしている人という状態である。それだけに私は、
終始神聖な気持ちで緊張感たっぷりに観ていたせいか、号泣することはなかったが、この映画は泣きの映画ではなく
愛に満ち溢れ優しい気持ちで満足感を得られる「おくられびと」のような気持ちで観られる映画だと思う。
「おくりびと」
「おくられびと」双方にある温かさに触れ、不思議と悲しい気持ちにはならなかったが、小さな片田舎では今でもあるの
だろうと容易に想像できる世間の噂や偏見の類には、少々憤りも感じた。
そして、この作品は、人生のように深い。さま
ざまなシーンに、訴えてくる力を感じる作品でもあるため、自分なりのゲートのくぐり方を追求してほしいとも思う。本当
の納棺師としか思えなかった山崎&本木両氏の所作の素晴らしさ、納棺師という職業に感銘をうけ注目し、この映画
をつくる事を提案した主演の本木雅弘さん、それを見事に映像化した「壬生義士伝」「阿修羅城の瞳」の滝田洋二郎監
の愛にも心から感謝したい、日本人に対しても、日本に対しても、絶大なる誇りを感じる完全無欠で完全無敵の名作。

踊る大捜査線 THE MOVIEオススメ度:★★★★☆
〜湾岸署史上最悪の3日間〜

【初公開年月】1998年10月31【製作国】日本【上映時間】119分【ジャンル】アクション
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スタッフ
<脚本>
君塚良一
<プロデュース> 亀山千広
<演出> 本広克行
<音楽> 松本晃彦
<製作> 村上光一
<企画> 北林由考・ 久板順一朗
<プロデューサー> 臼井裕詞東海林秀文・ 堀部 徹・ 安藤親広
<協力プロデューサー> 石原 隆・ 高井一郎
<ラインプロデューサー> 羽田文彦
<撮影> 藤石 修
<照明> 石丸隆一
<録音> 芦原邦雄
<美術プロデューサー> 梅田正則
<美術デザイナー> あべ木陽次
<編集> 松尾 浩
<助監督> 羽住英一郎
<制作担当> 曳地克之
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キャスト
警視庁湾岸警察署刑事課

青島俊作巡査部長(強行犯係)…………………織田裕二
恩田すみれ巡査部長(強盗犯係)………………深津絵里
和久平八郎(警視庁湾岸警察署指導員)………いかりや長介
柏木雪乃巡査(強行犯係)………………………水野美紀
袴田健吾警部(課長)……………………………小野武彦
魚住二郎警部補(強行犯係係長代理)…………佐戸井けん太
真下正義警部(係長)……………………………ユースケ・サンタマリア
中西警部補(盗犯係係長)………………………小林すすむ

スリーアミーゴス

神田署長(警視庁湾岸警察署・警視)…………北村総一朗
秋山副署長(警視庁湾岸警察署・警視)………斉藤暁
袴田健吾警部(課長)……………………………小野武彦

その他警視庁湾岸警察署員

森下巡査(警視庁湾岸警察署・制服警察官)…遠山俊也
緒方巡査(警視庁湾岸警察署・制服警察官)…甲本雅裕
山下圭子(警視庁湾岸警察署交通課巡査)…星野有香
渡辺葉子(警視庁湾岸警察署交通課巡査)……星川なぎね
吉川妙子(警視庁湾岸警察署交通課巡査)……児玉多恵子
警務課長……………………………………………山崎一
会計課長……………………………………………温水洋一
刑事課盗犯係(武)………………………………竹沢一馬
刑事課暴力犯係長…………………………………前原実
刑事課暴力犯係長(川村)………………………真柴幸平
刑事課暴力犯係長(赤羽)………………………佐藤正昭
刑事課暴力犯係長(黒田)………………………山口年美

警視庁

新城賢太郎警視(警視庁捜査一課管理官)……筧利夫
島津警視正(警視庁刑事部捜査一課課長)……浜田晃
警視総監……………………………………………川辺久造
刑事部長……………………………………………河西健司
警視庁捜査一課特殊犯係捜査員…………………津田寛治
本庁捜査員1………………………………………中根徹
本庁捜査員2………………………………………偉藤康次
本庁捜査員3………………………………………渥美博
吉田敏明(警視庁副総監)………………………神山繁
大林中隊長(捜査一課長特殊中隊・中隊長)…隆大介

警察庁

室井慎次警視正(警察庁刑事局参事官)………柳葉敏郎
警察庁長官…………………………………………渥美國泰
警察庁次長…………………………………………原田清人
警察庁長官官房長…………………………………和田周
警察庁官房総務審議官……………………………篠原大作
警察庁警備局長……………………………………大和田伸也
警察庁公安部長……………………………………大杉漣
内閣情報調査室長…………………………………加地健太郎
公安部捜査員1……………………………………藤原習作
公安部捜査員2……………………………………大石継太
警察庁警備局警備課員……………………………野仲功
警察庁池神刑事局長………………………………津嘉山正種

犯人

日向真奈美…小泉今日子
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◆TVシリーズをさんざんした後での映画化だった為、多少の心配はあったが、スタッフ&キャストの
みなぎる努力により、そこは見事に踊るファンをスクリーン上でも魅せてくれた。
特に印象深かったのが、犯人役に起用された「小泉今日子」ではないだろうか?アイドルの殻を見事に
破り、独特な不気味オーラを見事に出した。またさまざまな事件が1つの事件へと結びつくラストは、
踊る大捜査線の醍醐味でもあるテンポのある痛快さをも表現している。是非スクリーンで観ていただき
たい作品である。この映画のキャッチコピーにもなった「事件は会議室じゃない!現場で起きてるんだ!」
の言葉に思わず納得させられる。和久=いかりやさんの演技も光っており、のちに助演男優賞を
受賞することとなる。TVシリーズとのさまざまなリンクがなされてあるので、TVシリーズを見てから
この映画を観ると、思わぬ発見にクススッ(^m^)と笑える箇所が沢山あるはずだ。
相変わらずスリーアミーゴーズの滑稽な芸人ぶりも健在だし、室井管理官の秋田弁と青島とのからみも
楽しむことができるエンターテインメントな邦画であるといえよう。

踊る大捜査線 THE MOVIE 2オススメ度:★★★☆☆
〜レインボーブリッジを封鎖せよ!〜

初公開年月2003年7月19日【製作国】日本【上映時間】138分 【ジャンル】アクション
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スタッフ
企画:亀山千広
脚本:君塚良一
音楽:松本晃彦
主題歌:『Love Somebody』織田裕二(ユニバーサル ミュージック)
プロデューサー:石原隆/臼井裕詞/高井一郎/堀部徹/安藤親広
撮影:藤石修
照明:加瀬弘行
録音:芦原邦雄
美術制作:河井實之助
美術監督:梅田正則
美術デザイナー:青木陽次
編集:田口拓也
キャスティングプロデューサー:東海林秀文
ラインプロデューサー:羽田文彦
制作担当:松岡利光/曳地克之
監督捕:長瀬邦弘
監督:本広克行
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キャスト
青島俊作

(湾岸署刑事課強行犯係巡査部長) ・・・織田裕二
室井慎次
(警視庁刑事部捜査一課管理官警視正) ・・・柳葉敏郎
恩田すみれ
(湾岸署刑事課盗犯係巡査部長) ・・・深津絵里
柏木雪乃
(湾岸署刑事課強行犯係巡査部長) ・・・水野美紀
真下正義
(警視庁刑事部捜査一課警視) ・・・ユースケ・サンタマリア

神田署長
(湾岸署署長警視正) ・・・北村総一朗
袴田健吾
(湾岸署刑事課課長警部) ・・・小野武彦
秋山副署長
(湾岸署副署長警視) ・・・斉藤暁

魚住二郎
(湾岸署刑事課強行犯係係長警部補) ・・・佐戸井けん太
中西修
(湾岸署刑事課盗犯係係長警部補) ・・・小林すすむ
緒方薫
(湾岸署刑事課盗犯係巡査部長) ・・・甲本雅裕
森下孝治
(湾岸署刑事課強行犯係巡査部長) ・・・遠山俊也
山下圭子
(湾岸署観光者相談係巡査長) ・・・星野有香
渡辺葉子
(湾岸署観光者相談係巡査長) ・・・星川なぎね
吉川妙子
(湾岸署観光者相談係巡査長) ・・・児玉多恵子

小池茂
(警視庁監視モニター室オペレーター) ・・・小泉孝太郎
江戸りつ子 ・・・小西真奈美
沖田仁美
(警視庁刑事部捜査一課管理官警視正) ・・・真矢みき
吉田敏明
(警視庁副総監) ・・・神山繁
新城賢太郎
(警視庁官房審議補佐官警視正) ・・・筧利夫
一倉正和
(警視庁刑事部捜査一課課長) ・・・小木茂光
草壁中隊長
(警視庁特殊急襲部隊警視正) ・・・高杉亘
増田喜一 ・・・岡村隆史

和久平八郎
(湾岸署指導員) ・・・いかりや長介
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◆いよいよ織田さんの苦手な続編の登場。冒頭からカッコイイ映像と音楽でファンは踊らされる。
相変わらずMOVIE1やTV版からの関連キーワードが多数用意されている。またいきなり映し出された
SATとの訓練シーンでは、訓練とは思わずファンをドキドキ感でいっぱいにさせた。つかみはOKという所。
しかし、次々と巻き起こる事件が今ひとつ納得いかない。最後に1つの線で結ばれるのかと思えばバラバラ。
折角の岡村氏起用も、ただのお笑いに過ぎなかった点は、ファンにとっては痛い。
署長の不倫騒動も特に発展もないまま消滅し、期待していただけにしりすぼみな脚本となっている。
ただ、すみれさんが負傷し重苦しい空気が流れる展開中においても、ウィットに富んだ会話をする点は、
さすが踊る〜という感想。エンドロールも目のはなせない映像がいっぱいで、慌てる乞食は貰いが少ないぞ
との忠告を残しておきたいと思う。女性管理官役の真矢さんがハマリ役で、憎たらしい雰囲気を見事に出して
いるが、危機に陥った時の台詞や行動がどうもおかしい。雪乃さんに毛嫌いされている真下さんは何やら
カッコイイ資格をとったものだなぁと感心するが、その私生活とのギャップにどうしても笑ってしまうのだ。
嫌いではない作品だが、3はもういいですよ・・・というのが正直な感想。青島もそろそろ都知事だった青島さん
同様、引き時ではないだろうか。

踊る大捜査線 THE MOVIE 3オススメ度:★★★★☆
〜ヤツらを解放せよ!〜

初公開年月2010年7月3日【製作国】日本【上映時間】141分 【ジャンル】アクション
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スタッフ
監督本広克行 (ROBOT)
脚本君塚良一
製作亀山千広/永田芳男
音楽菅野祐悟
プロデューサー臼井裕詞/安藤親広/村上公一
アソシエイトプロデューサー瀬田裕幸/上原寿一
撮影川越一成
照明加瀬弘行
美術監督梅田正則
美術デザインd木陽次
録音加来昭彦
編集田口拓也
VFXスーパーバイザー石井教雄
選曲藤村義孝
音響効果大河原将
キャスティング吉川威史
監督補松川嵩史
制作担当加藤誠/巣立恭平
脚本協力金沢達也
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キャスト
青島俊作(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係係長・警部補)/織田裕二
恩田すみれ(警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係・巡査部長)/深津絵里
真下正義(警察庁長官官房付・警視(新・警視庁湾岸警察署長))/ユースケ・サンタマリア
和久伸次郎(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/伊藤淳史
篠原夏美(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/内田有紀
小池 茂(警視庁刑事部交渉課課長・警視)/小泉孝太郎

神田総一朗(警視庁湾岸警察署長・警視正)/北村総一朗
袴田健吾(警視庁湾岸警察署刑事課長・警部)/小野武彦
秋山春海(警視庁湾岸警察署副署長・警視)/斉藤暁
魚住二郎(警視庁湾岸警察署警務課課長・警部)/佐戸井けん太
中西修(警視庁湾岸警察署盗犯係係長・警部補)/小林すすむ
緒方薫(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/甲本雅裕
森下孝治(警視庁湾岸警察署盗犯係・巡査部長)/遠山俊也
一倉正和(警視庁刑事部捜査一課管理官・警視正)/小木茂光
木島丈一郎(警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査係・警視)/寺島進
眉田克重(警視庁警備部爆発物処理班班長・警視)/松重豊
草壁中(警視庁警備部特殊急襲部隊中隊長・警視正)/高杉亘
浅尾裕太(警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査係・警部)/東根作寿英
栗山孝治(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査(媒体によっては巡査部長)/川野直輝
王明才(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・研修生)/滝藤賢一
池神(警察庁長官)/津嘉山正種
町屋忠正(警察庁次長・警視監)/辻萬長
倉橋大助(警視庁刑事部交渉課(交渉人補)・警部補)/ムロツヨシ
リポーター/皆藤愛子
三井一郎/三上市朗
鳥飼誠一(警視庁刑事部捜査一課管理補佐官・警視)/小栗旬
室井慎次(警察庁長官官房審議官・警視監)/柳葉敏郎

須川圭一/森廉
田中文夫/近藤芳正
野口達夫/伊集院光
岩瀬修/布川敏和
古田新太
鏡恭一/稲垣吾郎
柏田郁夫/宮藤官九郎
坂下始/北山雅康
増田喜一/岡村隆史
日向真奈美/小泉今日子
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感想を書くなんておこがましいくらい、3を作って下さったことに感謝し敬意を表している私としては、本来なら
心情的に5つ星を差し上げたかったところですが、4があるなら更なる目標を残しておいてあげた方が良いのか
な?という親切心から4つ星にさせていただきます(笑)。今作は、2までの踊る大捜査線とは違う「新・踊る大捜
査線」の要素が大きいのですが、それ以上にトリック的なダマシ絵的な手法で何度も踊らされる贅沢な踊るマジ
ックを本広監督が仕掛けてくれております。麺類好きな監督だという認識のみでしたが、ただのうどん好きではな
かったことを知らしめた本広監督渾身のざるうどんと釜揚げうどんのダブルセット的1品♪笑いながら泣ける・・・
泣きながら笑える・・・悲しいけど温かい・・・情熱はあるけど何だか切ない・・・そんな贅沢なシーンがふんだんに
用意されていますので、騙されないようにするもよし、騙されてみるのもよし、本広流の素敵トリックに乗っかって
みて下さい。2から7年という月日は大きかったのか、冒頭から笑えるシーンが満載なのに初回鑑賞の日はナカ
ナカあたたまらず、スリーアミーゴスの会見シーンでやっと笑えたという状況に我ながらビックリ!それからはいつ
もの踊る節がハートに炸裂し問題なく楽しめましたが、今作はチャレンジ作だけに初回は戸惑う人がいるかもしれ
ません。映画が終わった後もみんなが「どうだった?」と問いかけあう不思議な質問大会となり「いや確かに面白か
ったよね〜!」という何とも言えない感想を述べあう結果となりました。2回・3回と観に行く度にしっかりとした感情が
芽生えてくると思いますので最低でも3回は観て、2度目に感動を!3度目にスカッとした開放感を感じていただけ
れば、踊る独特の小ネタリンクも含め楽しめると思います。ラストの真下さん・犯人・すみれさんの1言・青島さんが
死を思う時・新人達の活躍・日向真奈美が存在する意味・閉鎖と封鎖・協力と強力・生と死・愛と哀・切なさと刹那等
沢山の場面で多くのことを考えたり教えられたり励まされたりすることでしょう。まず、この映画を作った勇気に拍手
をおくり、神聖なる気持ちで天国にいるいかりやさんに御供えし供養できる映画ができたことに感謝し、また1段上の
ステージで踊れる作品ができることを心から願っております☆素敵な映画を本当にどうも有難う御座いましたm(_ _)m
おすすめは、青島さんが青島コートをカッコよく着込んで出て行くシーン!高度なカメラワークにて高スペックな役者
が高演技を繰り広げ、見栄えのする素晴らしいシーンが完成しております。好印象な音楽も好感度高めですo(^^)o

踊る大捜査線 THE FINALオススメ度:★★★★☆
〜新たなる希望〜

初公開年月2012年9月7日【製作国】日本【上映時間】126分 【ジャンル】アクション
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スタッフ
監督:本広克行 (ROBOT)
脚本君塚良一
製作亀山千広/永田芳男
シリーズ音楽:松本晃彦
音楽菅野祐悟

プロデューサー:立松嗣章/上原寿一//安藤親広/村上公一
協力プロデューサー:高井一郎
ラインプロデューサー:巣立恭平

撮影川越一成
照明加瀬弘行
美術監督梅田正則
美術デザインd木陽次
録音加来昭彦
編集田口拓也
VFXスーパーバイザー石井教雄
選曲藤村義孝

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キャスト
青島俊作(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係係長・警部補)/織田裕二

恩田すみれ(警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係・巡査部長)/深津絵里
真下正義(警視庁湾岸警察署署長・警視正)/ユースケ・サンタマリア
真下雪乃(湾岸署刑事課強行犯係・巡査部長(産休中))/水野美紀

緒方薫(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/甲本雅裕
篠原夏美(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/内田有紀
和久伸次郎(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長)/伊藤淳史

栗山孝治(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査)/川野直輝
王明才(警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・研修生)/滝藤賢一
森下孝治(警視庁湾岸警察署盗犯係・巡査部長)/遠山俊也
魚住二郎(警視庁湾岸警察署刑事課課長・警部)/佐戸井けん太
中西修(警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係長・警部補)/小林すすむ
婦警/小橋めぐみ・小松彩夏・広澤草

スリーアミーゴス
神田総一朗(警視庁湾岸警察署・指導員)/北村総一朗
秋山春海(警視庁湾岸警察署・指導員)/斉藤暁
袴田健吾(警視庁湾岸警察署副署長・警視)/小野武彦

鳥飼誠一(警視庁刑事部捜査一課管理官・警視)/小栗旬
小池茂(警視庁刑事部交渉課課長・警視)/小泉孝太郎
倉橋大輔(警視庁刑事部交渉課交渉人補・警部)/ムロツヨシ
久瀬智則(警視庁刑事部捜査一課・警部)/香取慎吾(SMAP)

室井慎二
(警視庁長官官房審議官・警視鑑)/柳葉敏郎
新城賢太郎(警察庁組織改革審議委員・警視鑑)/筧利夫

沖田仁美(警察庁組織改革審議委員・警視長)/真矢みき
安住武史(警察庁次長・警視鑑)/大和田伸也
横山邦一(警察行政人事院・情報技術執行官)/大杉漣
池神静夫(警察庁長官)/津嘉山正種
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◆15年続いた踊る大捜査線シリーズが、2012年9月7日ファイナルを迎えることになりました。今作のテーマともなった
上層部でも湾岸署でも巻き起こっていた隠蔽工作が、まさか踊る〜内部でも起きていたとは!!と驚きのシリーズ完結
報告ではありましたが、ユースケ・サンタマリアさんが仰っていたように「このタイミングで終わる潔さ」は私も好き♪冒頭
から軽快なカケアイで営まれる青島さんとすみれさんとの夫婦善哉♪2人の関係をいい加減どうにかしてほしいと願う
ファンの為に夢オチではないカタチで夢を実現させて下さった温かなおもいが良い加減で胸に沁みます。店じまい時の
言葉も私達ファンに対し、「長い間応援してもらってお世話になったのだから、最後にちゃんと踊る〜の集大成を見せ
(店)なくっちゃね!」とメッセージして下さっているようでした。そんな2人が揚げた唐揚げのように隠し味もたっぷりカラッ
と揚がったファイナル!劇中「子供はみんなバナナが好き」というフレコミがありましたが、戦時中の子供じゃあるまいし、
「今時の子供は唐揚げの方が好き」だよ♪と余計な口も挟めた踊る大捜査線♪そんな数々の想いとオープニングのフラ
ッシュバックの完成度の高さが重なり究極の瞬間は映画の開始とともにおとずれました。チャレンジ精神でスタートした
連ドラからクオリティの高いSPドラマへと派生しながら今度は映画への挑戦!世界進出へと駒を進め、その代償のよう
に大切な人達を見送った。それでも新メンバーを仲間に再び立ち上がって心の階段を上る!愛しき刑事の永遠を願い
ながら、「もう体が限界です!」というところまで突き詰めて突き進んで、今まさに最後の答えを出した踊る大捜査線。ダ
イナミックなバスの激突シーンを目にした時は、皆さんそれくらいの破壊力でやりきったんだなーとスッキリとした気持ち
にさえなり、バナナやら青島さん殉職罠やらでツッコまれる前に自ら突っ込んだのかしら(*^m^*)なんて少し笑えたりも
しました。香取(久瀬)さんの迫力と拳銃の音に胸を撃ちぬかれ、「辞めないよね?」の青島さんの台詞に織田さんがノリ
うつって踊る〜の存続を願っているようにも聞こえましたし、エンドロールで写し出された数々の写真1枚1枚には言霊
が宿って、同じくエンドロールで流れた「小林すすむさんの思い出とともに」自分自身の15年を振り返ったODFでした。
和久さんの言葉をリスペクトしたとも感じられる青島さんの「正義は胸に秘めておくくらいが丁度いい」や、サブタイトルの
「新たなる希望」、すみれさんが素直に「限界です」と言えた背景にも和久さんの教えが生きているような気がして、和久
さんを通し、青島さん・すみれさん・室井さん・・・皆さんの心の叫びを聞くことができたような充実の大団円でした。完成披
露試写会での織田さんは、それらを全て理解し包み込んで最高素敵にかっこよく輝いていました☆簡単ではないけれど
また新たなる希望にむかって進んでくれるであろう織田サンに愛をこめて<15年間素晴らしきエンターテインメントを有難う>

あの日見た夢の続きを 今も憶えているから 僕らはせめて同じ時代を 生きていることを感じたい 響きあったね 同じ
リズムで 誰かを あなたを 愛せた時 この胸は躍るよ・・・全てを見終わって素直にこの歌詞が心に溶け込みました♪

また逢える日の約束をしよう♪その日まで5つ星はお・あ・ず・けってことで(*^m^*)・・・・・・なんてな(^o^)/こりゃ失敬(^へ^ゞ

ALWAYS〜三丁目の夕日〜オススメ度:★★★☆☆

初公開年月2005年11月05日【製作国】日本【上映時間】133分 【ジャンル】ヒューマンドラマ
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スタッフ
監督・脚本・VFX:山崎貴
原作:西岸良平
脚本:古沢良太
撮影:柴崎幸三
照明:水野研一
美術:上條安里
VFXディレクター:渋谷紀世子
録音:鶴巻仁
編集:宮島 竜治
音楽:佐藤直紀
主題歌:D-51 「ALWAYS」

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キャスト
鈴木則文:堤真一
鈴木トモエ:薬師丸ひろ子
鈴木一平:小清水一揮
星野六子(ほしのむつこ):堀北真希
石崎ヒロミ:小雪
茶川竜之介(ちゃがわりゅうのすけ):吉岡秀隆
古行淳之介(ふるゆきじゅんのすけ):須賀健太
大田キン:もたいまさこ
宅間先生:三浦友和
宅間の妻:麻木久仁子
宅間の娘:重本愛瑠
川渕康成:小日向文世
佐竹:小木茂光
古行和子:奥貫薫
静夫:石丸謙二郎
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この手の日本映画が少し苦手なため、流行から乗り遅れるようにずっと観ていなかったのだが、たまたま
TV放映があったことと、「物凄くいいから絶対観て!」という知り合いの強い勧めもあり、気乗りしないまま鑑賞。
う〜ん・・・やっぱり無理だった。この映画が心に沁みるような人間になるには、まだまだ修行が足りないようだ。
映画のキャッチコピーが「携帯もパソコンもテレビもなかったのにどうしてあんなに楽しかったんだろう」だった
ようだが、正直観ている私は全く楽しくなくて、パソコンやTVを観ている方が明らかに楽しく思えた。そう感想を
述べると私はいつも映画好きの方々に、「心がさもしい」「味のある映画の面白さがわからないヤツだ」などと罵
られてしまうのである。決して私は派手な作品が好きというわけではないが、あまりにも地味でベタでクサイこの
作品を映画にする意味はあったのだろうか?アカデミー賞を総ナメにした作品なので、当然意味はあったのだ
と思うが、個人的にはドラマで十分だったのではないか?と思えるほど印象が薄かった。みんなが口を揃えて
号泣すると訴えるシーンでも泣けなかったが、よく作りこまれた昭和の町並みには緻密な職人の技が光っており
質感までもが美しいと思えた点は
幾分得した気分である。キャスト的には、この世界観にしっかりと溶け込み、そ
のノスタルジックな色合いがとても似合っていた薬師丸ひろ子さん、ダントツの一押し♪