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7-88.かれの民の中の高慢な長老たちは言った。「シュアイブよ、わたしたちは、あなたもあなたと一緒に信仰する者たちも、この町から追放するであろう。さもなければ、わたしたちの宗教に返るべきである。」かれは言った。「仮令わたしたちが(それを)忌み嫌っていてもなのですか。

قَالَ الْمَلأُ الَّذِينَ اسْتَكْبَرُواْ مِن قَوْمِهِ لَنُخْرِجَنَّكَ يَا شُعَيْبُ وَالَّذِينَ آمَنُواْ مَعَكَ مِن قَرْيَتِنَا أَوْ لَتَعُودُنَّ فِي مِلَّتِنَا قَالَ أَوَلَوْ كُنَّا كَارِهِينَ 88

7-89.アッラーが、わたしたちをあなたがたの宗教から救助された後、もしわたしたちが(それに)戻ったならば、アッラーに対し嘘を捏造したことになってしまいます。またわたしたちの主、アッラーが御好みにならないならば、それに戻ってくることはわたしたちには不可能です。本当に主は、凡ての事物をその御知識に包容なされます。わたしたちはアッラーを信頼申し上げます。主よ、真理によって、わたしたちと人々の間を裁いて下さい。本当にあなたは裁決に最も優れた方であられます。」

قَدِ افْتَرَيْنَا عَلَى اللّهِ كَذِبًا إِنْ عُدْنَا فِي مِلَّتِكُم بَعْدَ إِذْ نَجَّانَا اللّهُ مِنْهَا وَمَا يَكُونُ لَنَا أَن نَّعُودَ فِيهَا إِلاَّ أَن يَشَاء اللّهُ رَبُّنَا وَسِعَ رَبُّنَا كُلَّ شَيْءٍ عِلْمًا عَلَى اللّهِ تَوَكَّلْنَا رَبَّنَا افْتَحْ بَيْنَنَا وَبَيْنَ قَوْمِنَا بِالْحَقِّ وَأَنتَ خَيْرُ الْفَاتِحِينَ 89

7-90.またその民の中の不信者の長老たちは言った。「あなたがたがもしシュアイブに従うならば、きっと失敗者になるでしょう。」

وَقَالَ الْمَلأُ الَّذِينَ كَفَرُواْ مِن قَوْمِهِ لَئِنِ اتَّبَعْتُمْ شُعَيْباً إِنَّكُمْ إِذاً لَّخَاسِرُونَ 90

7-91.それで大地震がかれらを襲い、かれらはその家の中に平伏していた。

فَأَخَذَتْهُمُ الرَّجْفَةُ فَأَصْبَحُواْ فِي دَارِهِمْ جَاثِمِينَ 91

7-92.シュアイブを嘘つきと呼んだ者は、そこに住んでなかったようであった。誠にシュアイブを拒否した者たち、かれらは失敗者であった。

الَّذِينَ كَذَّبُواْ شُعَيْبًا كَأَن لَّمْ يَغْنَوْاْ فِيهَا الَّذِينَ كَذَّبُواْ شُعَيْبًا كَانُواْ هُمُ الْخَاسِرِينَ 92

7-93.それでかれはその民を去って言った。「人びとよ、本当にわたしは御告げを確実にあなたがたに伝え、また助言をしたのである。信仰しない人びとのために、どうしてわたしの心を痛めようか。」

فَتَوَلَّى عَنْهُمْ وَقَالَ يَا قَوْمِ لَقَدْ أَبْلَغْتُكُمْ رِسَالاَتِ رَبِّي وَنَصَحْتُ لَكُمْ فَكَيْفَ آسَى عَلَى قَوْمٍ كَافِرِينَ 93

7-94.われは一つの町に、預言者を遣わす度に、謙虚になるように、何時も不幸と受難でそこの民を襲った。

وَمَا أَرْسَلْنَا فِي قَرْيَةٍ مِّن نَّبِيٍّ إِلاَّ أَخَذْنَا أَهْلَهَا بِالْبَأْسَاء وَالضَّرَّاء لَعَلَّهُمْ يَضَّرَّعُونَ 94

7-95.それからわれが災厄に替えて幸運を授け、裕福になると、かれらは言う。「わたしたちの祖先も、確かに災難と幸福にあったのです。」それでわれはかれらが気付かない時に、突然懲罰を加えた。

ثُمَّ بَدَّلْنَا مَكَانَ السَّيِّئَةِ الْحَسَنَةَ حَتَّى عَفَواْ وَّقَالُواْ قَدْ مَسَّ آبَاءنَا الضَّرَّاء وَالسَّرَّاء فَأَخَذْنَاهُم بَغْتَةً وَهُمْ لاَ يَشْعُرُونَ 95

7-96.これらの町や村の人びとが信仰して主を畏れたならば、われは天と地の祝福の扉を、かれらのためにきっと開いたであろう。だがかれらは(真理を)偽りであるとしたので、われはかれらの行ったことに対して懲罰を加えた。

وَلَوْ أَنَّ أَهْلَ الْقُرَى آمَنُواْ وَاتَّقَواْ لَفَتَحْنَا عَلَيْهِم بَرَكَاتٍ مِّنَ السَّمَاء وَالأَرْضِ وَلَـكِن كَذَّبُواْ فَأَخَذْنَاهُم بِمَا كَانُواْ يَكْسِبُونَ 96

7-97.町や村の人びとは、深夜かれらが眠っている間に訪れるわが激怒に対して、安心出来るのであろうか。

أَفَأَمِنَ أَهْلُ الْقُرَى أَن يَأْتِيَهُمْ بَأْسُنَا بَيَاتاً وَهُمْ نَآئِمُونَ 97

7-98.また町や村の人びとは、昼間かれらが戯れている間に訪れるわが激怒に対して、安心出来るのであろうか。

أَوَ أَمِنَ أَهْلُ الْقُرَى أَن يَأْتِيَهُمْ بَأْسُنَا ضُحًى وَهُمْ يَلْعَبُونَ 98

7-99.かれらはアッラーの計画に対して安心出来るのであろうか。アッラーの計画に対し安心出来るというのは、失敗する(運命にある)者だけである。

أَفَأَمِنُواْ مَكْرَ اللّهِ فَلاَ يَأْمَنُ مَكْرَ اللّهِ إِلاَّ الْقَوْمُ الْخَاسِرُونَ 99

7-100.そこの(滅び去った)住民の後、その地を継いだ者たちにとって、すなわちわれがもし望むならば、自らの罪によって滅ぼすことも出来る。またわれはかれらの心に封印をして、聞く耳を持たなくしてしまうことも出来るということは。

أَوَلَمْ يَهْدِ لِلَّذِينَ يَرِثُونَ الأَرْضَ مِن بَعْدِ أَهْلِهَا أَن لَّوْ نَشَاء أَصَبْنَاهُم بِذُنُوبِهِمْ وَنَطْبَعُ عَلَى قُلُوبِهِمْ فَهُمْ لاَ يَسْمَعُونَ 100

7-101.これらは、われがある消息に就いて、あなたに述べた町や村である。使徒たちは、証をかれらに齎した。だがかれらは以前に拒否したので、信じようとはしなかったのである。このようにアッラーは、不信者の心を封じられる。

تِلْكَ الْقُرَى نَقُصُّ عَلَيْكَ مِنْ أَنبَآئِهَا وَلَقَدْ جَاءتْهُمْ رُسُلُهُم بِالْبَيِّنَاتِ فَمَا كَانُواْ لِيُؤْمِنُواْ بِمَا كَذَّبُواْ مِن قَبْلُ كَذَلِكَ يَطْبَعُ اللّهُ عَلَىَ قُلُوبِ الْكَافِرِينَ 101

7-102.われはかれらの大部分の者に、契約を(忠実に)果す者を見いだすことが出来ない。寧ろかれらの大部分が確かに主の掟に背く者であることが分った。

وَمَا وَجَدْنَا لأَكْثَرِهِم مِّنْ عَهْدٍ وَإِن وَجَدْنَا أَكْثَرَهُمْ لَفَاسِقِينَ 102

7-103.それからかれらの後に、われはムーサーを、わが印を携えて、フィルアウンとその長老たちに遣わした、だがかれらはそれを拒否した。それで不義を行う者の最後が、どんなものであるかを見なさい。

ثُمَّ بَعَثْنَا مِن بَعْدِهِم مُّوسَى بِآيَاتِنَا إِلَى فِرْعَوْنَ وَمَلَئِهِ فَظَلَمُواْ بِهَا فَانظُرْ كَيْفَ كَانَ عَاقِبَةُ الْمُفْسِدِينَ 103

7-104.ムーサーは言った。「フィルアウンよ、わたしは、万有の主から遣わされた使徒である。

وَقَالَ مُوسَى يَا فِرْعَوْنُ إِنِّي رَسُولٌ مِّن رَّبِّ الْعَالَمِينَ 104

7-105.わたしは当然のことながらアッラーに就いて真理の外何も言わない。わたしはあなたがたに、主からの明証を齎したのである。だからイスラエルの子孫を、わたしと一緒に行かせなさい。」

حَقِيقٌ عَلَى أَن لاَّ أَقُولَ عَلَى اللّهِ إِلاَّ الْحَقَّ قَدْ جِئْتُكُم بِبَيِّنَةٍ مِّن رَّبِّكُمْ فَأَرْسِلْ مَعِيَ بَنِي إِسْرَائِيلَ 105

7-106.(フィルアウンは)言った。「もしあなたが印を齎し、あなたの言葉が真実なら、初めにそれ(証)を現わせ。」

قَالَ إِن كُنتَ جِئْتَ بِآيَةٍ فَأْتِ بِهَا إِن كُنتَ مِنَ الصَّادِقِينَ 106

7-107.そこでかれは自分の杖を投げた。見なさい。それは明らかに蛇であった。

فَأَلْقَى عَصَاهُ فَإِذَا هِيَ ثُعْبَانٌ مُّبِينٌ 107

7-108.またかれはその手を伸ばした。見なさい。それは誰の眼にも白かった。

وَنَزَعَ يَدَهُ فَإِذَا هِيَ بَيْضَاء لِلنَّاظِرِينَ 108

7-109.フィルアウンの民の長老たちは言った。「これは老練な魔術師だ。

قَالَ الْمَلأُ مِن قَوْمِ فِرْعَوْنَ إِنَّ هَـذَا لَسَاحِرٌ عَلِيمٌ 109

7-110.かれは、この国土からあなたがたを追出そうと望んでいる。さてあなたがたの主張はどうか。」

يُرِيدُ أَن يُخْرِجَكُم مِّنْ أَرْضِكُمْ فَمَاذَا تَأْمُرُونَ 110

7-111.かれらは(フィルアウン)に言った。「かれとその兄弟をしばらく退かせ、召集者を諸都市に遣わして、

قَالُواْ أَرْجِهْ وَأَخَاهُ وَأَرْسِلْ فِي الْمَدَآئِنِ حَاشِرِينَ 111

7-112.老練な魔術師をあなたの所に全員呼び出しては。」

يَأْتُوكَ بِكُلِّ سَاحِرٍ عَلِيمٍ 112

7-113.そこで魔術師たちはフィルアウンの許に来て言った。「わたしたちが勝ったならば、きっとわたしたちに報奨があるでしょう。」

وَجَاء السَّحَرَةُ فِرْعَوْنَ قَالْواْ إِنَّ لَنَا لأَجْرًا إِن كُنَّا نَحْنُ الْغَالِبِينَ 113

7-114.かれは言った。「そうだ。(その上)わたしはあなたがたを、必ずわたしの側近にするであろう。」

قَالَ نَعَمْ وَإَنَّكُمْ لَمِنَ الْمُقَرَّبِينَ 114

7-115.かれらは言った。「ムーサーよ、あなたが投げるのか、それともわたしたちが(先に)投げるのか。」

قَالُواْ يَا مُوسَى إِمَّا أَن تُلْقِيَ وَإِمَّا أَن نَّكُونَ نَحْنُ الْمُلْقِينَ 115

7-116.かれ(ムーサー)は言った。「あなたがたが(先に)投げなさい。」そこでかれらは投げて人々の目を惑わし、かれらを恐れさせ、大魔術を演出した。

قَالَ أَلْقُوْاْ فَلَمَّا أَلْقَوْاْ سَحَرُواْ أَعْيُنَ النَّاسِ وَاسْتَرْهَبُوهُمْ وَجَاءوا بِسِحْرٍ عَظِيمٍ 116

7-117.その時われはムーサーに、「あなたの杖を投げなさい。」と啓示した。すると見よ。それはかれらの瞞ものを(皆)呑み込んでしまった。

وَأَوْحَيْنَا إِلَى مُوسَى أَنْ أَلْقِ عَصَاكَ فَإِذَا هِيَ تَلْقَفُ مَا يَأْفِكُونَ 117

7-118.こうして真理が現われ、かれらの行ったことは虚しくなり、

فَوَقَعَ الْحَقُّ وَبَطَلَ مَا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 118

7-119.かれらは打ち負かされ、縮み上がってしまった。

فَغُلِبُواْ هُنَالِكَ وَانقَلَبُواْ صَاغِرِينَ 119

7-120.魔術師たちは身を投げ出してサジダし、

وَأُلْقِيَ السَّحَرَةُ سَاجِدِينَ 120

7-121.言った。「わたしたちは、万有の主を信仰します、

قَالُواْ آمَنَّا بِرِبِّ الْعَالَمِينَ 121

7-122.ムーサーとハールーンの主を。」

رَبِّ مُوسَى وَهَارُونَ 122

7-123.フィルアウンは言った。「あなたがたは、わたしが許さないうちにかれを信仰するのか。確かにこれはあなたがたの町で企んだ陰謀で、ここの民を追出そうとするのだ。だがあなたがたはやがて知るであろう。

قَالَ فِرْعَوْنُ آمَنتُم بِهِ قَبْلَ أَن آذَنَ لَكُمْ إِنَّ هَـذَا لَمَكْرٌ مَّكَرْتُمُوهُ فِي الْمَدِينَةِ لِتُخْرِجُواْ مِنْهَا أَهْلَهَا فَسَوْفَ تَعْلَمُونَ 123

7-124.わたしはあなたがたの手と足を、必ず互違いに切断し、それから皆を十字架にかけるであろう。」

لأُقَطِّعَنَّ أَيْدِيَكُمْ وَأَرْجُلَكُم مِّنْ خِلاَفٍ ثُمَّ لأُصَلِّبَنَّكُمْ أَجْمَعِينَ 124

7-125.かれらは言った。「本当にわたしたちは、主の許に帰されるのです。

قَالُواْ إِنَّا إِلَى رَبِّنَا مُنقَلِبُونَ 125

7-126.だがあなたがたは、主の印がわたしたちの許に来て、わたしたちが単にそれを信仰するというだけで、わたしたちに報復されるのですか。主よ、わたしたちに忍耐を与え、ムスリムとして死なせて下さい。」

وَمَا تَنقِمُ مِنَّا إِلاَّ أَنْ آمَنَّا بِآيَاتِ رَبِّنَا لَمَّا جَاءتْنَا رَبَّنَا أَفْرِغْ عَلَيْنَا صَبْرًا وَتَوَفَّنَا مُسْلِمِينَ 126

7-127.フィルアウンの民の長老たちは言った。「(王様よ)あなたはムーサーとその民が国内を乱し、あなたとあなたの神々を捨てるのを放っておくのですか」かれは言った。「わたしたちはかれらの男児を殺して、女児を生かしておこう。わたしたちは、かれらにたいして権威をもっている。」

وَقَالَ الْمَلأُ مِن قَوْمِ فِرْعَونَ أَتَذَرُ مُوسَى وَقَوْمَهُ لِيُفْسِدُواْ فِي الأَرْضِ وَيَذَرَكَ وَآلِهَتَكَ قَالَ سَنُقَتِّلُ أَبْنَاءهُمْ وَنَسْتَحْيِـي نِسَاءهُمْ وَإِنَّا فَوْقَهُمْ قَاهِرُونَ 127

7-128.ムーサーはその民に言った。「アッラーの御助けを祈り、耐え忍べ。本当に大地はアッラーの有である。かれは御好みになるしもべたちに、これを継がせられる。最後は(主に対し)義務を果す者に、帰するのである。」

قَالَ مُوسَى لِقَوْمِهِ اسْتَعِينُوا بِاللّهِ وَاصْبِرُواْ إِنَّ الأَرْضَ لِلّهِ يُورِثُهَا مَن يَشَاء مِنْ عِبَادِهِ وَالْعَاقِبَةُ لِلْمُتَّقِينَ 128

7-129.かれは言った。「わたしたちは、あなた(ムーサー)がやって来る以前も、またやって来てから後も迫害を被った。」かれは言った。「これは主が、あなたがたの敵を滅ぼし、あなたがたにこの地を継がせ、どのようにあなたがたが行うかを御覧になるであろう。」

قَالُواْ أُوذِينَا مِن قَبْلِ أَن تَأْتِينَا وَمِن بَعْدِ مَا جِئْتَنَا قَالَ عَسَى رَبُّكُمْ أَن يُهْلِكَ عَدُوَّكُمْ وَيَسْتَخْلِفَكُمْ فِي الأَرْضِ فَيَنظُرَ كَيْفَ تَعْمَلُونَ 129

7-130.われはフィルアウンの一族を、連年飢饉と、収穫の減少で襲った。恐らくかれらは訓戒を受け入れるであろう。

وَلَقَدْ أَخَذْنَا آلَ فِرْعَونَ بِالسِّنِينَ وَنَقْصٍ مِّن الثَّمَرَاتِ لَعَلَّهُمْ يَذَّكَّرُونَ 130

7-131.だがかれらは良いことが来れば、「これはわたしたちにとって当然です。」と言い、悪いことが臨めば、ムーサーとかれと共にいる人びとが(齎す)不幸だとする。聞け。かれらの凶運は、アッラーの定められるもの。だがかれらの多くは理解しない。

فَإِذَا جَاءتْهُمُ الْحَسَنَةُ قَالُواْ لَنَا هَـذِهِ وَإِن تُصِبْهُمْ سَيِّئَةٌ يَطَّيَّرُواْ بِمُوسَى وَمَن مَّعَهُ أَلا إِنَّمَا طَائِرُهُمْ عِندَ اللّهُ وَلَـكِنَّ أَكْثَرَهُمْ لاَ يَعْلَمُونَ 131

7-132.かれらは言った。「あなたがどんな印を齎してわたしたちを魅惑しようとしても、わたしたちは決してあなたを信じません。」

وَقَالُواْ مَهْمَا تَأْتِنَا بِهِ مِن آيَةٍ لِّتَسْحَرَنَا بِهَا فَمَا نَحْنُ لَكَ بِمُؤْمِنِينَ 132

7-133.そこでわれはかれらに対し、様々な明証として洪水やバッタやシラミ、カエルや血などを送った。だがかれらは高慢な態度を続け、罪深い民であった。

فَأَرْسَلْنَا عَلَيْهِمُ الطُّوفَانَ وَالْجَرَادَ وَالْقُمَّلَ وَالضَّفَادِعَ وَالدَّمَ آيَاتٍ مُّفَصَّلاَتٍ فَاسْتَكْبَرُواْ وَكَانُواْ قَوْمًا مُّجْرِمِينَ 133

7-134.災厄がかれらに下る度に、かれらは言った。「ム−サーよ、わたしたちのためにあなたと約束されたというあなたの主に祈ってくれ。あなたがもしわたしたちからこの災厄を除くならば、わたしたちはきっとあなたを信じ、イスラエルの子孫をあなたと一緒に、きっと帰らせるであろう。」

وَلَمَّا وَقَعَ عَلَيْهِمُ الرِّجْزُ قَالُواْ يَا مُوسَى ادْعُ لَنَا رَبَّكَ بِمَا عَهِدَ عِندَكَ لَئِن كَشَفْتَ عَنَّا الرِّجْزَ لَنُؤْمِنَنَّ لَكَ وَلَنُرْسِلَنَّ مَعَكَ بَنِي إِسْرَائِيلَ 134

7-135.だが、定められた期限になって、われがかれらから災厄を除く度に、見なさい。かれらは(その約束を)破る。

فَلَمَّا كَشَفْنَا عَنْهُمُ الرِّجْزَ إِلَى أَجَلٍ هُم بَالِغُوهُ إِذَا هُمْ يَنكُثُونَ 135

7-136.それでわれはかれらへの報いとして、かれらを海に溺れさせた。これはかれらがわが啓示を拒否し、それを軽視したためである。

فَانتَقَمْنَا مِنْهُمْ فَأَغْرَقْنَاهُمْ فِي الْيَمِّ بِأَنَّهُمْ كَذَّبُواْ بِآيَاتِنَا وَكَانُواْ عَنْهَا غَافِلِينَ 136

7-137.われは無力と思われていた民に、われが祝福した東と西の各地を継がせた。(よく)耐え忍んだために、イスラエルの子孫の上に、あなたの主の善い言葉が全うされた。そしてわれはフィルアウンとその民がうち建てたもの、また築造していたものを破壊した。

وَأَوْرَثْنَا الْقَوْمَ الَّذِينَ كَانُواْ يُسْتَضْعَفُونَ مَشَارِقَ الأَرْضِ وَمَغَارِبَهَا الَّتِي بَارَكْنَا فِيهَا وَتَمَّتْ كَلِمَتُ رَبِّكَ الْحُسْنَى عَلَى بَنِي إِسْرَائِيلَ بِمَا صَبَرُواْ وَدَمَّرْنَا مَا كَانَ يَصْنَعُ فِرْعَوْنُ وَقَوْمُهُ وَمَا كَانُواْ يَعْرِشُونَ 137

7-138.われはイスラエルの子孫に海を渡らせたが、かれらはある偶像に仕えているある民族のところに来た。かれらは言った。「ムーサーよ、かれらが持っている神々のような一柱の神を、わたしたちに置いてくれ。」かれは言った。「本当にあなたがたは無知の民である。

وَجَاوَزْنَا بِبَنِي إِسْرَائِيلَ الْبَحْرَ فَأَتَوْاْ عَلَى قَوْمٍ يَعْكُفُونَ عَلَى أَصْنَامٍ لَّهُمْ قَالُواْ يَا مُوسَى اجْعَل لَّنَا إِلَـهًا كَمَا لَهُمْ آلِهَةٌ قَالَ إِنَّكُمْ قَوْمٌ تَجْهَلُونَ 138

7-139.本当にこれらのものが奉じているものは滅び、またかれらの行うことも無益である。」

إِنَّ هَـؤُلاء مُتَبَّرٌ مَّا هُمْ فِيهِ وَبَاطِلٌ مَّا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 139

7-140.かれは言った。「わたしはあなたがたのため、アッラーの外に神を求めようか。かれは諸民族の上に、あなたがたを優遇されているではないか。」

قَالَ أَغَيْرَ اللّهِ أَبْغِيكُمْ إِلَـهًا وَهُوَ فَضَّلَكُمْ عَلَى الْعَالَمِينَ 140

7-141.われがフィルアウンの一族から、あなたがたを救った時を思いなさい。かれらはあなたがたを悪い刑罰で悩ましていた。かれらはあなたがたの男児を殺し、女児を生かして置いた。本当にその中には、あなたの主からの、重大な試練があったのである。

وَإِذْ أَنجَيْنَاكُم مِّنْ آلِ فِرْعَونَ يَسُومُونَكُمْ سُوَءَ الْعَذَابِ يُقَتِّلُونَ أَبْنَاءكُمْ وَيَسْتَحْيُونَ نِسَاءكُمْ وَفِي ذَلِكُم بَلاء مِّن رَّبِّكُمْ عَظِيمٌ 141

7-142.またわれはムーサーに(律法を授ける期間として)30夜を約束したが、更に10(夜)を加えた。それで主が定められた期限は40夜となった。ムーサーは、兄弟のハールーンに言った。「あなたはわたしに代って人々を統治しなさい。正しく行動し、悪を行う者の道に従ってはならない。」

وَوَاعَدْنَا مُوسَى ثَلاَثِينَ لَيْلَةً وَأَتْمَمْنَاهَا بِعَشْرٍ فَتَمَّ مِيقَاتُ رَبِّهِ أَرْبَعِينَ لَيْلَةً وَقَالَ مُوسَى لأَخِيهِ هَارُونَ اخْلُفْنِي فِي قَوْمِي وَأَصْلِحْ وَلاَ تَتَّبِعْ سَبِيلَ الْمُفْسِدِينَ 142

7-143.ムーサーがわれの約束した時に来て、主がかれに語りかけられた時、かれは申し上げた。「主よ、あなたに拝謁が出来るように、(親しく)わたしに姿を御現わし下さい。」かれは仰せられた。「あなたは決してわれを見ることは出来ない。だがあの山を見よ。もしそれが、相変わらずその所に安定しておれば、そこにあなたはわれを見るであろう。」主がその山に(神の御光を)現わして山を粉みじんにすると、ムーサーは(余りにも恐ろしいので)気絶して倒れた。意識が回復した時かれは言った。「あなたの栄光を讃えます。わたしは悔悟してあなたに帰依し、わたしは信仰する者の先き駆けとなります。」

وَلَمَّا جَاء مُوسَى لِمِيقَاتِنَا وَكَلَّمَهُ رَبُّهُ قَالَ رَبِّ أَرِنِي أَنظُرْ إِلَيْكَ قَالَ لَن تَرَانِي وَلَـكِنِ انظُرْ إِلَى الْجَبَلِ فَإِنِ اسْتَقَرَّ مَكَانَهُ فَسَوْفَ تَرَانِي فَلَمَّا تَجَلَّى رَبُّهُ لِلْجَبَلِ جَعَلَهُ دَكًّا وَخَرَّ موسَى صَعِقًا فَلَمَّا أَفَاقَ قَالَ سُبْحَانَكَ تُبْتُ إِلَيْكَ وَأَنَاْ أَوَّلُ الْمُؤْمِنِينَ 143

7-144.かれは仰せられた。「ムーサーよ、本当にわれは、わが啓示と御言葉によってあなたを万人の上に選んだ。だからわれの授けたものをしっかりと身に付け、感謝する者の一人となりなさい。」

قَالَ يَا مُوسَى إِنِّي اصْطَفَيْتُكَ عَلَى النَّاسِ بِرِسَالاَتِي وَبِكَلاَمِي فَخُذْ مَا آتَيْتُكَ وَكُن مِّنَ الشَّاكِرِينَ 144

7-145.そしてわれは、かれのために一切の事物に関する訓戒と、凡のことの解釈とを、碑の上に記して(言った)。「これをしっかり守れ。またあなたの人びとに、その中の最も優れた(道)を守るよう命じなさい。われは主の掟に背く者の住まいを、やがてあなたがたに示すであろう。

وَكَتَبْنَا لَهُ فِي الأَلْوَاحِ مِن كُلِّ شَيْءٍ مَّوْعِظَةً وَتَفْصِيلاً لِّكُلِّ شَيْءٍ فَخُذْهَا بِقُوَّةٍ وَأْمُرْ قَوْمَكَ يَأْخُذُواْ بِأَحْسَنِهَا سَأُرِيكُمْ دَارَ الْفَاسِقِينَ 145

7-146.また地上で正義を無視し、高慢である者に就いては、われが啓示から背き去らせるであろう。それでもかれらは、凡の印を見てもこれを信じない。また公正な道を見ても、それを(自分の)道としない。そして邪悪な道を見れば、それこそ(真の)道であるとしている。これはかれらがわが印を拒否して、それを軽視しているためである。」

سَأَصْرِفُ عَنْ آيَاتِيَ الَّذِينَ يَتَكَبَّرُونَ فِي الأَرْضِ بِغَيْرِ الْحَقِّ وَإِن يَرَوْاْ كُلَّ آيَةٍ لاَّ يُؤْمِنُواْ بِهَا وَإِن يَرَوْاْ سَبِيلَ الرُّشْدِ لاَ يَتَّخِذُوهُ سَبِيلاً وَإِن يَرَوْاْ سَبِيلَ الْغَيِّ يَتَّخِذُوهُ سَبِيلاً ذَلِكَ بِأَنَّهُمْ كَذَّبُواْ بِآيَاتِنَا وَكَانُواْ عَنْهَا غَافِلِينَ 146

7-147.わが印と、来世における会見を偽りであるとする者の行いは無効である。かれらの行ったこと以外に、何が報いられようか。

وَالَّذِينَ كَذَّبُواْ بِآيَاتِنَا وَلِقَاء الآخِرَةِ حَبِطَتْ أَعْمَالُهُمْ هَلْ يُجْزَوْنَ إِلاَّ مَا كَانُواْ يَعْمَلُونَ 147

7-148.ムーサーの民は、かれの(去った)後、自分の装飾品で鳴き声の出る形だけの仔牛を造った。かれらはそれがものも言わず、また道案内も出来ないことが分らないのか。かれらはそれを(神として)とり、不義を行った。

وَاتَّخَذَ قَوْمُ مُوسَى مِن بَعْدِهِ مِنْ حُلِيِّهِمْ عِجْلاً جَسَدًا لَّهُ خُوَارٌ أَلَمْ يَرَوْاْ أَنَّهُ لاَ يُكَلِّمُهُمْ وَلاَ يَهْدِيهِمْ سَبِيلاً اتَّخَذُوهُ وَكَانُواْ ظَالِمِينَ 148

7-149.かれらは自分たちの過ちが分り、酷く悔やんだ時に言った。「本当に主が慈悲を施こされず、またその御赦しがなかったならば、わたしたちはきっと失敗者の仲間であった。」

وَلَمَّا سُقِطَ فَي أَيْدِيهِمْ وَرَأَوْاْ أَنَّهُمْ قَدْ ضَلُّواْ قَالُواْ لَئِن لَّمْ يَرْحَمْنَا رَبُّنَا وَيَغْفِرْ لَنَا لَنَكُونَنَّ مِنَ الْخَاسِرِينَ 149

7-150.ムーサーはその民の許に帰った時、激怒し、悲しんで言った。「あなたがたが、わたしの不在中に行ったことは災いである。あなたがたは主の審判を催促するのか。」かれは板碑を投げ、かれの兄の頭(の髪)を掴んでぐっと引き寄せた。かれ(ハールーン)は言った。「わたしの母の子よ、本当に人びとはわたしを無力だとし、またわたしをほとんど殺さんばかりであった。だからわたし(の手落ち)に対し、敵を喜ばせないでくれ。またわたしを不義の人々と一緒に見なさないでくれ。」

وَلَمَّا رَجَعَ مُوسَى إِلَى قَوْمِهِ غَضْبَانَ أَسِفًا قَالَ بِئْسَمَا خَلَفْتُمُونِي مِن بَعْدِيَ أَعَجِلْتُمْ أَمْرَ رَبِّكُمْ وَأَلْقَى الألْوَاحَ وَأَخَذَ بِرَأْسِ أَخِيهِ يَجُرُّهُ إِلَيْهِ قَالَ ابْنَ أُمَّ إِنَّ الْقَوْمَ اسْتَضْعَفُونِي وَكَادُواْ يَقْتُلُونَنِي فَلاَ تُشْمِتْ بِيَ الأعْدَاء وَلاَ تَجْعَلْنِي مَعَ الْقَوْمِ الظَّالِمِينَ 150

7-151.かれ(ムーサー)は(祈って)言った。「主よ、わたしとわたしの兄を赦し、あなたの慈悲に浴させて下さい。本当にあなたは、慈悲深い者の中でも最も慈悲深い方です。」

قَالَ رَبِّ اغْفِرْ لِي وَلأَخِي وَأَدْخِلْنَا فِي رَحْمَتِكَ وَأَنتَ أَرْحَمُ الرَّاحِمِينَ 151

7-152.本当にこれら、仔牛を(崇拝の対象と)した者たちは主の激怒に触れて、この世の生活でも屈辱を受けるであろう。このようにわれは嘘いつわりを作り出す者に報いる。

إِنَّ الَّذِينَ اتَّخَذُواْ الْعِجْلَ سَيَنَالُهُمْ غَضَبٌ مِّن رَّبِّهِمْ وَذِلَّةٌ فِي الْحَياةِ الدُّنْيَا وَكَذَلِكَ نَجْزِي الْمُفْتَرِينَ 152

7-153.しかし悪い行いをした者でも、その後に悔悟して信仰する者にたいしては、本当にあなたの主は寛容にして慈悲深くあられる。

وَالَّذِينَ عَمِلُواْ السَّيِّئَاتِ ثُمَّ تَابُواْ مِن بَعْدِهَا وَآمَنُواْ إِنَّ رَبَّكَ مِن بَعْدِهَا لَغَفُورٌ رَّحِيمٌ 153

7-154.ムーサーは怒りが静まると、板碑を取り上げた。その上には、主を畏れる者への導きと慈悲が記されていた。

وَلَمَّا سَكَتَ عَن مُّوسَى الْغَضَبُ أَخَذَ الأَلْوَاحَ وَفِي نُسْخَتِهَا هُدًى وَرَحْمَةٌ لِّلَّذِينَ هُمْ لِرَبِّهِمْ يَرْهَبُونَ 154

7-155.それからムーサーは、われ(との会見)の時のために自分の民を70人選んだ。その時大地震がかれらを襲ったので、かれは言った。「主よ、あなたがもし御好みになったならば、(このことの)前に、かれらとわたしを滅ぼされたでしょう。あなたはわたしたちの中の無知な者の行いのために、わたしたちを滅ぼされるのですか、これは、只あなたの試みに過ぎません。あなたは御望みの者を迷わせ、また御望みの者を導かれます。あなたはわたしたちの愛護者であります。それで、わたしたちを赦して、慈悲を施して下さい。あなたは、最も寛容な御方でいらっしゃいます。

وَاخْتَارَ مُوسَى قَوْمَهُ سَبْعِينَ رَجُلاً لِّمِيقَاتِنَا فَلَمَّا أَخَذَتْهُمُ الرَّجْفَةُ قَالَ رَبِّ لَوْ شِئْتَ أَهْلَكْتَهُم مِّن قَبْلُ وَإِيَّايَ أَتُهْلِكُنَا بِمَا فَعَلَ السُّفَهَاء مِنَّا إِنْ هِيَ إِلاَّ فِتْنَتُكَ تُضِلُّ بِهَا مَن تَشَاء وَتَهْدِي مَن تَشَاء أَنتَ وَلِيُّنَا فَاغْفِرْ لَنَا وَارْحَمْنَا وَأَنتَ خَيْرُ الْغَافِرِينَ 155

7-156.またわたしたちのために、現世も来世でも、幸福を授けて下さい。本当にわたしたちは、改峻してあなたの許に戻って来ました。」かれは仰せられた。「われは、自分が欲する者に懲罰を加える。またわれの慈悲は、凡てのものにあまねくおよぶ。それ故われは、主を畏れ、喜捨をなし、またわが印を信じる者にそれを授けるであろう。

وَاكْتُبْ لَنَا فِي هَـذِهِ الدُّنْيَا حَسَنَةً وَفِي الآخِرَةِ إِنَّا هُدْنَـا إِلَيْكَ قَالَ عَذَابِي أُصِيبُ بِهِ مَنْ أَشَاء وَرَحْمَتِي وَسِعَتْ كُلَّ شَيْءٍ فَسَأَكْتُبُهَا لِلَّذِينَ يَتَّقُونَ وَيُؤْتُونَ الزَّكَـاةَ وَالَّذِينَ هُم بِآيَاتِنَا يُؤْمِنُونَ 156

7-157.かれらは文字を知らない預言者、使徒に追従する者たちである。かれはかれらのもっている(啓典)律法と福音の中に、記され見い出される者である。かれは正義をかれらに命じ、邪悪をかれらに禁じる。また一切の善い(清い)ものを合法〔ハラール〕となし、悪い(汚れた)ものを禁忌〔ハラーム〕とする。またかれらの重荷を除き、かれらの上の束縛を解く。それでかれ(使徒)を信じる者は、かれを尊敬し、かれを助けて、かれと共に下された御光に従う。これらの人びとこそは成功する者たちである。」

الَّذِينَ يَتَّبِعُونَ الرَّسُولَ النَّبِيَّ الأُمِّيَّ الَّذِي يَجِدُونَهُ مَكْتُوبًا عِندَهُمْ فِي التَّوْرَاةِ وَالإِنْجِيلِ يَأْمُرُهُم بِالْمَعْرُوفِ وَيَنْهَاهُمْ عَنِ الْمُنكَرِ وَيُحِلُّ لَهُمُ الطَّيِّبَاتِ وَيُحَرِّمُ عَلَيْهِمُ الْخَبَآئِثَ وَيَضَعُ عَنْهُمْ إِصْرَهُمْ وَالأَغْلاَلَ الَّتِي كَانَتْ عَلَيْهِمْ فَالَّذِينَ آمَنُواْ بِهِ وَعَزَّرُوهُ وَنَصَرُوهُ وَاتَّبَعُواْ النُّورَ الَّذِيَ أُنزِلَ مَعَهُ أُوْلَـئِكَ هُمُ الْمُفْلِحُونَ 157

7-158.言ってやるがいい。「人びとよ、わたしはアッラーの使徒として、あなたがた凡てに遣わされた者である。天と地の大権は、かれのものである。かれの外に神はなく、かれは生を授け死を与える御方である。だからアッラーと御言葉を信奉する、文字を知らない使徒を信頼しかれに従え。そうすればきっとあなたがたは導かれるであろう。」

قُلْ يَا أَيُّهَا النَّاسُ إِنِّي رَسُولُ اللّهِ إِلَيْكُمْ جَمِيعًا الَّذِي لَهُ مُلْكُ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ لا إِلَـهَ إِلاَّ هُوَ يُحْيِـي وَيُمِيتُ فَآمِنُواْ بِاللّهِ وَرَسُولِهِ النَّبِيِّ الأُمِّيِّ الَّذِي يُؤْمِنُ بِاللّهِ وَكَلِمَاتِهِ وَاتَّبِعُوهُ لَعَلَّكُمْ تَهْتَدُونَ 158

7-159.ムーサーの民の中で、真理によって(人びとを)導き、またそれによって裁いた一団がある。

وَمِن قَوْمِ مُوسَى أُمَّةٌ يَهْدُونَ بِالْحَقِّ وَبِهِ يَعْدِلُونَ 159

7-160.われはかれらを12の支部族に分けた。ムーサーの民がかれに水を求めた時、われは、「あなたの杖で岩を打て。」と啓示した。するとそこから12の泉が湧き出で、各支部族は自分の水飲み場を知った。われはまた(厚い)雲でかれらの上に影(の傘)を与え、マンナとウズラを下して、「われがあなたがたに授ける善いものを食べなさい。」(と告げた)。(だがかれらは背いた。)かれらはわれを害したのではない。只自分(の魂)を害しただけである。

وَقَطَّعْنَاهُمُ اثْنَتَيْ عَشْرَةَ أَسْبَاطًا أُمَمًا وَأَوْحَيْنَا إِلَى مُوسَى إِذِ اسْتَسْقَاهُ قَوْمُهُ أَنِ اضْرِب بِّعَصَاكَ الْحَجَرَ فَانبَجَسَتْ مِنْهُ اثْنَتَا عَشْرَةَ عَيْنًا قَدْ عَلِمَ كُلُّ أُنَاسٍ مَّشْرَبَهُمْ وَظَلَّلْنَا عَلَيْهِمُ الْغَمَامَ وَأَنزَلْنَا عَلَيْهِمُ الْمَنَّ وَالسَّلْوَى كُلُواْ مِن طَيِّبَاتِ مَا رَزَقْنَاكُمْ وَمَا ظَلَمُونَا وَلَـكِن كَانُواْ أَنفُسَهُمْ يَظْلِمُونَ 160

7-161.かれらに向ってこう仰せられた時を思え。「あなたがたはこの町に住み、勝手に自分の好むものを食べなさい。だが、『御許し下さい』と言い、頭を低くして門を入れ。われはあなたがたの罪過を赦す。善いことをする者には、(報奨を)加えるであろう。」

وَإِذْ قِيلَ لَهُمُ اسْكُنُواْ هَـذِهِ الْقَرْيَةَ وَكُلُواْ مِنْهَا حَيْثُ شِئْتُمْ وَقُولُواْ حِطَّةٌ وَادْخُلُواْ الْبَابَ سُجَّدًا نَّغْفِرْ لَكُمْ خَطِيئَاتِكُمْ سَنَزِيدُ الْمُحْسِنِينَ 161

7-162.しかしかれらの中で不義を行う者は、かれらに説明されたものを外の語に言い替え、不義を繰り返したので、われは天から懲罰を下した。

فَبَدَّلَ الَّذِينَ ظَلَمُواْ مِنْهُمْ قَوْلاً غَيْرَ الَّذِي قِيلَ لَهُمْ فَأَرْسَلْنَا عَلَيْهِمْ رِجْزًا مِّنَ السَّمَاء بِمَا كَانُواْ يَظْلِمُونَ 162

7-163.海岸の町(の人びと)に就いて、かれらに問え。かれらが安息日(の禁)を破った時のことを、魚群はかれらの安息日に水面に現われやって来ていた。だがかれらが安息日の禁を守らなかった時は、それらはやって来なくなったではないか。このようにわれはかれらを試みた。かれらが主の掟に背いていたためである。

واَسْأَلْهُمْ عَنِ الْقَرْيَةِ الَّتِي كَانَتْ حَاضِرَةَ الْبَحْرِ إِذْ يَعْدُونَ فِي السَّبْتِ إِذْ تَأْتِيهِمْ حِيتَانُهُمْ يَوْمَ سَبْتِهِمْ شُرَّعاً وَيَوْمَ لاَ يَسْبِتُونَ لاَ تَأْتِيهِمْ كَذَلِكَ نَبْلُوهُم بِمَا كَانُوا يَفْسُقُونَ 163

7-164.かれらの中の一団がこう言った時(を思え)。「何故あなたがたは、アッラーが絶滅され、また激しい懲罰をしようとされる民に訓戒するのか。」かれら(布教者)は言った。「あなたがたの主に、罪の御許しを願うためである。そうすればかれらは主を畏れるであろう。」

وَإِذَ قَالَتْ أُمَّةٌ مِّنْهُمْ لِمَ تَعِظُونَ قَوْمًا اللّهُ مُهْلِكُهُمْ أَوْ مُعَذِّبُهُمْ عَذَابًا شَدِيدًا قَالُواْ مَعْذِرَةً إِلَى رَبِّكُمْ وَلَعَلَّهُمْ يَتَّقُونَ 164

7-165.それでかれらが与えられている訓戒を無視した時、われは、悪を避けた者を救い、不義を行う者には恥ずべき懲罰を加えた。(それは)かれらが主の掟に背いていたためである。

فَلَمَّا نَسُواْ مَا ذُكِّرُواْ بِهِ أَنجَيْنَا الَّذِينَ يَنْهَوْنَ عَنِ السُّوءِ وَأَخَذْنَا الَّذِينَ ظَلَمُواْ بِعَذَابٍ بَئِيسٍ بِمَا كَانُواْ يَفْسُقُونَ 165

7-166.それでかれらが傲慢に禁じられていることを犯した時、われはかれらに言った。「あなたがたは猿になれ。軽蔑され、嫌われてしまえ。」

فَلَمَّا عَتَوْاْ عَن مَّا نُهُواْ عَنْهُ قُلْنَا لَهُمْ كُونُواْ قِرَدَةً خَاسِئِينَ 166

7-167.あなたがたの主が、審判の日までかれら(ユダヤの民)に対し、厳しい懲罰を負わせる者を、遣わされ、宣告された時を思え。本当に主は懲罰に迅速で、またかれは本当に寛容にして慈悲深くあられる。

وَإِذْ تَأَذَّنَ رَبُّكَ لَيَبْعَثَنَّ عَلَيْهِمْ إِلَى يَوْمِ الْقِيَامَةِ مَن يَسُومُهُمْ سُوءَ الْعَذَابِ إِنَّ رَبَّكَ لَسَرِيعُ الْعِقَابِ وَإِنَّهُ لَغَفُورٌ رَّحِيمٌ 167

7-168.われはかれらを、地上で多数の集団に分散した。そのある者は正しい人物であるが、ある者はそうではない。われは繁栄と逆境でかれらを試みた。恐らくかれらは、(われに)戻ってくるであろう。

وَقَطَّعْنَاهُمْ فِي الأَرْضِ أُمَمًا مِّنْهُمُ الصَّالِحُونَ وَمِنْهُمْ دُونَ ذَلِكَ وَبَلَوْنَاهُمْ بِالْحَسَنَاتِ وَالسَّيِّئَاتِ لَعَلَّهُمْ يَرْجِعُونَ 168

7-169.それから(不良の)子孫が、かれらの後を継いで啓典を継承したが、かれらは現世の虚しい物を受けとって、「(どんなことでも)必ずわたしたちを御赦しになろう」と言っていた。そしてもし同じような賜り物がかれらに来れば、(また)それを受け入れる。アッラーに関し真理の外、語ってはならないことは、(あなたがたの)啓典での約束ではなかったのか。しかもかれらは、その中にあることを学んでいたではないか。主を畏れる者にとっては、来世の住まいこそ最も優れている。あなたがたは理解しないのか。

فَخَلَفَ مِن بَعْدِهِمْ خَلْفٌ وَرِثُواْ الْكِتَابَ يَأْخُذُونَ عَرَضَ هَـذَا الأدْنَى وَيَقُولُونَ سَيُغْفَرُ لَنَا وَإِن يَأْتِهِمْ عَرَضٌ مُّثْلُهُ يَأْخُذُوهُ أَلَمْ يُؤْخَذْ عَلَيْهِم مِّيثَاقُ الْكِتَابِ أَن لاَّ يِقُولُواْ عَلَى اللّهِ إِلاَّ الْحَقَّ وَدَرَسُواْ مَا فِيهِ وَالدَّارُ الآخِرَةُ خَيْرٌ لِّلَّذِينَ يَتَّقُونَ أَفَلاَ تَعْقِلُونَ 169

7-170.啓典によって(自分の生活を)堅持し、礼拝の務めを守る者、本当にわれは、このような身を修める者への報奨を決して虚しくしない。

وَالَّذِينَ يُمَسَّكُونَ بِالْكِتَابِ وَأَقَامُواْ الصَّلاَةَ إِنَّا لاَ نُضِيعُ أَجْرَ الْمُصْلِحِينَ 170

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