コーランが流れる中、約60人のイスラム教徒たちがメッカの方向に平和の祈りをささげた。市川市行徳駅前3丁目にあるイスラム教の「ヒラーモスク」では21日正午、開戦後初めての金曜礼拝があった。
ヒラーモスクには県内のほか、都内や神奈川県から信者が集まる。イラク人はいないが、パキスタンやマレーシア、バングラデシュ、アフリカのガーナなど様々な国の人たちが、イスラム教の休日にあたる金曜日に祈りをささげるためにやってくる。
モスクを管理し、毎日5回の祈りを欠かさないパキスタン出身のアマナット・アリさん(29)は「イスラムとは平和という意味です。私たちは平和を祈っています」と話す。
礼拝に訪れたパキスタン人のユーサフ・シャバズさん(29)は「私の国は中立の立場をとっている。アジアで金と力があり、第2次世界大戦で原爆を落とされた日本こそ、イラク戦争では中立の立場で平和を訴えてほしかった」と日本の対応を批判した。
またガーナ人の会社員男性(35)は「小泉純一郎首相はなぜアメリカを支持するのか。理由をはっきりと教えてほしい。私たちの税金を戦争に使って欲しくない」と訴えた。 |

メッカの方向に祈りをささげる人々(市川市のヒラーモスクで) |