Sabak Bernam Homestay
サバブルナムのホームステイ
2011年10月28日〜10月30日
 以前PWTC(プトラ・ワールドトレードセンター)を訪れたとき、地域の物産展らしきものが開催されていたので、ふらりと中に入ってみた。若い時代すごしたSabak Bernam地区の産業のひとつとして最近は国内外からのお客に向けてマレーシアの生活体験を提供するホームステイ事業が紹介されていた。
 今回のマレーシア訪問のひとつとして、そのホームステイを体験してみようと2泊3日のサバブルナムにでかけることにした。どんなものが準備されているのか楽しみである。たとえ、単に宿泊だけになったとしても、マレーシアの自然を満喫しながら散歩ができるだろうと踏んでいた。同行する息子は、はじめての田舎泊で不安があったようだ。
Sabak Bernam行きの急行バスはPudu Rayaバスターミナルから出る。 目的地ハジ・ドラニ村(Kampong Sungai Haji Dorani)のバス停を通過したのはわかったが、雨が降っていたのでやめて、この付近の大きな町Sungai Besarのバス停に下りた。しかし、昔と違って乗り合いタクシーが存在せず、Kampong Haji Doraniには電話で連絡して迎えにきてもらった。携帯電話をもっていてよかったが、無かったらたいへんだったろうと思う。写真は雨が落ちる前にSungai Bearのバス停から撮影。
食事はバナナの皮の上に載って登場してくる。 夜はKuda Kepangという踊りを地元の人が披露。その後観光客に踊りを指南し盛り上がっていた。
ホームステイ先は、昨夜Kuda Kepangを披露した活動センターであった。実はこの村の何箇所かにホームステイ先があり、宿泊はそちらに移動して泊まるのだ。活動センターはこの橋を渡る。 朝靄の中に立つ木造の民家。
朝ごはんは、Nasi Lemakとカレーパフ。伝統的な田舎の朝食だ。 近くにあるマスジド。徒歩30分の距離にあったので2kmかな?昼の礼拝は、村の男たちが農作業の合間にやってくる。マグリブ、イシャーの礼拝はさぞ多くなることだろう。
活動センターにある木造の家屋。ここは家族ものが泊まるバンガロー。 今日は土曜日、クアラルンプルから中学生が団体でやってきた。バテックの色付けを体験。
 昼前にはクアラルンプルの小学生が到着。バスでやってくる。 バテックを作成していた中学生は、次は凧揚げ。
小学生は魚手掴み体験。先生たちは遠くから見ている。 田んぼの中にいるのはナマズ
女の子も取ったぞ 米をついて、脱穀体験か?
泥んこになった後、水路で水浴び。 川の水を頭からかけて、泥を落とす。
もうひとつのマスジドとその隣にある宗教小学校。田舎ではマスジドの隣に宗教小学校があることが多い。マスコミでは『神学校』と呼んでいるようだが、この土地に住んで農業に従事している人の大半はこういった学校を卒業している。 朝焼けの農村Kampong Sungai Haji Dorani 
地平線まで続く田んぼは日本ではなかなかお目にかかれない。 土手に生えていたパイナップル。日本の皆さんはパイナップルは木になっていると思っている人が多いようだが、パイナップルはごらんのとおりである。
2日目の朝の食事。ロティ・チャナイ、ナシ・ルマなど。これも伝統的な朝食である。 この通りにある10軒分の郵便が入った郵便受け。郵便配達人は各家庭ではなく、代表郵便受けに入れていく。
同じ日にホームステイしていた都会のマレー人たちと、管理人家族と一緒に写真撮影。私が泊まった部屋は、広間の隣で、布団も洗濯が行き届き気持ちよかったし、部屋に蚊など入ってこなかった。 入り口の看板。3日間お世話になりました。
 今回この村に滞在したのは、日本人ムスリム子女と保護者が数日滞在し、イスラムを学ぶことが可能かどうかを探るのが目的のひとつであった。管理人、営業担当者などと意見交換をし、過去の日本人滞在者の様子などもきいてみた。過去3回ほどそれぞれ10人ほどの日本人グループが滞在したとのことであった。
 日本のイスラム界の希望者がここに母子で参加できるような企画ができるようになればと思う。子供たちのクラス、母親たちのクラスに分けて、午前中学び、午後から自然に接して心をはぐくめるようなステイができそうな気がする。