イスラム掲示板(第3代目)
[記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [管理用]

タイトル 参考までに
投稿日: 2008/09/29(Mon) 01:22
投稿者あぶ管理人   <akira_hamanaka@yahoo.co.jp>

基本的に、新月を見たらラマダーンの断食にはいり、新月を見たら断食はやめなさいということで、月の決定は新月を目視することにあります。そして見えなければその月は30日まで行い次の月に移るとなっています。

1、ここで目視とは何かという解釈がいろいろあり、国によって違った見解を持っています。(詳細は割愛します)
日本は実際に眼で見るということを採用しています。

2、関東が天気がわるくても、九州や北海道で見えればいいのか(地方単位が国単位か)、それとも国単位にするのか、東アジアをひとつの単位にするのか、、、とかこれまたいろいろ考えられます。
日本では日本という国をひとつの単位としています。それで、国内の各マスジドの観測委員が観測をし、見えたとの情報が入れば採用します。

3、そして近隣諸国の情報も決定に際しては参考にします。これもどの範囲まで近隣とするのか、どの国の情報を採用するのかも一定のルールを作っておかなければ混乱します。
それで、今は近隣としてマレーシアの情報のみ採用することにしています。

これが現在のヒラール観測委員会の結論です。

この基準ができるまで、過去いろいろな出来事があり、また、イスラム法と照らし合わせると納得いかない部分もありますが、こうして日本がひとつの基準を作ったことは、混乱を避ける意味で、よかったと思います。

一番最近の混乱例として、このホームページのラマダーン情報と、ヒラール観測委員会の情報が一度違ったというのがありました。私はタイ、マレーシア、インドネシアにネットワークがあり、それらの国のラマダーン情報がリアルタイムで入ってきてました。ある年に、タイのパッタニ(南タイ)で新月が見えたという情報が入り、タイ政府はラマダーン情報を発しました。同時にインドネシアからも入りました。それで、イスラミックセンターのイマームにそのことを伝えたら、「それは間違いなくあすからラマダーンだね」との答えを得て、「その情報流しますよ」「いいよ」で、ラマダーン情報を流しました。ところがイスラミックセンターで開かれた委員会で、長い時間審議し、タイの情報は採用しない、自分たちが採用するのはマレーシアの情報のみであるとの結論に達し、夜も11時が回った時刻に、あすはラマダーンではないと発表が出たのです。
ホームページ上ですでに発表して1時間以上たったのに撤回するわけもいかず、このホームページではラマダーン、委員会発表はその次の日からとなったのです。これは一例ですが、それ以外にも過去いろいろあったため、委員会をしっかりしたものにし、上述のようなルールを定めたのです。それ以後、国内のラマダーン情報が錯綜することはなくなりました。
 また以前は情報がうまく発信できておらず、各民族単位で独自のラマダーン情報を出していた時期もありました。トルコ、サウジ、インドネシアなどなどそれぞれの国のラマダーン情報に従っていたのです。ところが、今では、東京ジャミイを除き(たぶんこよみの月齢を採用)、すべてが委員会の決定に従うようになっています。

こよみでは9月29日マグリブからイシャーの間に月を見れる可能性は高いですが、肉眼では難しいかもしれません。あとは約2時間遅れてマグリブになるマレーシアの情報を待つことになるでしょう。
こよみは、
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/reki/moonph.htm
9月29日午後5時が新月となっています。
このページはリンク集の「その他」の一番上に掲載しています。


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
参照先
暗証キー (英数字で8文字以内)
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー