タイトル | : Re^3: 中国ムスリムの地震被害 |
投稿日 | : 2008/05/26(Mon) 11:05 |
投稿者 | : イブラーヒームK.T <karadaglar@hotmail.co.jp> |
参照先 | : http://atmarkjojo.org/ |
> >ムスリムでも豚肉などを食べることがシャリーアにおいて許されているので
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> シャリーア的にはまさにそうなのでしょうけれど、中国ムスリムの場合はやや特殊な状況かと思います。回族は世界の他地域のムスリムに比べて豚肉食への忌避感・危機感がひじょうに強いようです。
そうなのでしょうね。歴史的に弾圧・迫害を受けてきたことと、言語や生活習慣で漢族とあまり変わらない分、宗教的・民族的アイデンティティがこういった形で表れているのではないでしょうか。何しろ東アジアは世界でも少数派に対する同化圧力が極度に強い地域ですから。
それはともかく、非常事態では豚肉や死肉の食用も許される事は確かです。ただ、ハラールが手に入るのにそれを口にしなかったり、必要でないのにハラームを口にした場合は罪に問われるので、現地の状況をこの目で見ていない我々には何とも言えません。
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> 上のような法規定を知らない人は多いでしょうし、また知っていても食べることを拒否する人はいるでしょう。中国国内外のムスリム団体による支援が充実してほしいです。
知らない人は多いと思います。中国ムスリムも伝統的にはリベラルなハナフィー学派ですが、旧ソ連時代の中央アジアと同じく、文化大革命で多くのマスジドやマドラサが閉鎖もしくは破壊され、ウラマーが投獄や処刑の憂き目に遭っているため、イスラームの知識がかなり奪われているはずです。頭では分かっていても人間は感覚的にどうしても嫌なものを受け付けないのは当然です。
例えば、ジャナーザ(葬礼)には清めの水が必要ですが、戦争、疫病、災害で亡くなった人は殉教者で、殉教者の埋葬には清めを必要としませんので、そのための水の確保の必要もないはずですが、清めのための水が足りないと事態は深刻だという記事をよんだので?と思いました。
いずれにせよ、数年前のトルコやイランの地震、スマトラ沖の地震による津波の被害の時のように、国内外で義捐金を募って中国のムスリム団体に送るのが我々にできることではないでしょうか?