タイトル | : Re^3: タウバについて |
投稿日 | : 2008/05/03(Sat) 07:19 |
投稿者 | : シンショーヴナ <ghuraba_night_flight@ybb.ne.jp> |
あっさらーむあらいくむ
> だからこそ、人間の目に一見有害であるかのように見える過去の事象も、
> あとで振り返ってみたとき、自分が今に至るために必然であったと思えるのだと思います。
@私も同じ意見です。
> 過去の想い出も、健やかなものであれば、周囲の人たちにとって話すことは好ましいことだし、
> 他の人々を挫折に導く可能性もあるものだったら、好ましくないかもしれません。アッラーフアアラム・・・
@実は思いついたことがあってこちらに戻ってきて返信しています。
私やaishaさんが疑問に思った、「過去の話はしてはいけない」の件、もしかしたらスクリプト上「この話がされた時の話す対象の状況」に関して省略されたもので伝えられたものが、一般化(全員対象)のものとして教えられているのかもしれない、と思いました。
どこからこの「過去の話はダメ」の教えが出てきたのか、勉強不足の私は分からないのですが、考えつくのは、多分この話がされた時、「話の対象」が「改宗ムスリム」で「私は昔これこれ(悪いこと)をしました」とか「彼は昔こういう(悪いこと)ことをしていました」という「罪の告白」をして、それに対して「(改宗ムスリムは)過去した善行のためにムスリムになったのですよ」というあのハディースの引用があって、「だから過去がどうであれそれはそれ。昔の(罪の)話をするべきではありません」という意味だったのではないでしょうか?
別に改宗ムスリムじゃなくとも、改悛・タウバをしたムスリムが話の対象でもいいのですが・・・
これなら「私としては」話の流れが納得できます。
これは時々起こることです。
例えば、有名なハディース、「上の手は下の手より優れている」というのを、「施しをする人は施される人より優れている」と思い込んで(まぁ、ある意味正しいのですが・・・)、自分の家が食べるものもなく妻子が困っているのに借金をしてまで知人に援助をする人の話をよく聞きます。
このハディースの話は、全財産をはたいて金塊を買い、それを預言者様にサダカしようとした男への忠告として話されています。「お前が全財産はたいてサダカをしたら、今度はお前が家族のために施しを求めなければならない。そんな施しはするな。第一に家族を養え。もしそれができて余裕があるなら他人を施せ」という意味で、「どんなに貧乏でも借金してまで他人を施せ」という意味ではありません。
でも、そのハディースの出た「前後の話」が省略されて伝えられることが多く、間違った解釈をされることが他のケースでもあります。
私はそのモスクで教えてくださった先生が間違っている、とは言いません。ただ、話の伝達としてこういうことが有り得る、と思ったので、書いてみました。済みません。