イスラム掲示板(第3代目)
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タイトル イスラミックトラスト被災者支援報告 15
投稿日: 2011/04/22(Fri) 14:31
投稿者あぶ管理人   <akira_hamanaka@yahoo.co.jp>

ジャパン・イスラミック・トラスト(宗教法人・日本イスラーム文化センター)
マスジド(モスク)大塚 から

東日本大震災 被災者支援のご報告-15

2011年4月14日

アッサラームアライクム ワラハマトゥッラーヒ ワバラカートゥフ

義捐金などにご協力いただきありがとうございます。

4月11日に出発しました支援物資輸送第15便についてご報告いたします。

今回は、先週訪れた際に炊き出しを約束してきました福島県いわき市へ行きました。

以下、同行した方からの報告です。



4月11日(月) 10:27 牛肉を煮た大鍋二つと、炊きたてご飯200人分の保温ボックス、牛乳、下着類などを積んだ自動車が大塚マスジドを出発。牛丼の調理には、マスジド関係者他、これまでおにぎり炊き出しのお手伝いを下さっている、近隣のボランティア、駒込大観音光源寺住職夫人他が加わり料理し、味見した皆が納得する美味しい牛丼です。

 14時少し前に、本日の夕食提供を約束してある「いわき市立江名小学校屋内体育館に設けられた避難所」に到着。体育館出入り口前の中庭にはテントが張られ中にはプロパンの大形コンロが2台置かれ温めるのにお使い下さいとの事。そのテント内に大鍋を下ろし、その他のものは体育館内に運び入れました。体育館では横になっている人も居る中で、子供たちの為に大画面に「ハリーポッター」を映している人がおりました。始まったばかりで子供の数は段々と増えてゆきました。トイレは体育館から直接入れる便利な場所ですが、水道が止まったままで、大便所の前にはバケツが沢山並んでおり、紙は便器に落とさず備え付けのビニール袋に入れること、済んだらバケツ一杯の水で流して下さいと掲示がありました。バケツの水は、便所前の大きな樽から汲むようにとのことです。水は自衛隊が供給している様子でした。

 夕食の準備は17時ですからまだ時間があります、救援物資輸送車は高速料金が無料になるので、その関係書類の許可延長手続等の為、車で約30分の市役所、県庁支所方面へ。市役所などがあるいわきし市の主要部分は高台の平地に広がっており、その辺りは津波の被害を受けていないということです。津波には襲われず大地震のみによる被害で目に付いたものは、所々の屋根にブルーシートが乗せられているというものでした。倒壊したり、傾いたりした建物を目にする事が無かったのは、倒壊したり傾いたりした建物は無かったということなのか、撤去されたと言うことなのか、初めてこの地を訪れる私には分かりません。

 夕食準備の約束の時間を10分ほど過ぎた17時10分頃、江名小学校に帰り着き、大鍋を温めるために火に掛けました。それと同時に、ガサガサガサと音がし始め地が揺れ始めました(いわき市は震度6弱)。体育館の軒先で建物を見上げ落下物が無いのを確かめはしましたが、万が一の落下物が届かないであろう中庭の中央へ避難。体育館から逃げ出てくる人も少しいました。この日の日没は18時頃。先ほどの地震で停電となってしまい、鍋が温まり配膳の準備が整った頃には体育館内は真っ暗。手元を懐中電灯で照らして頂きながら牛丼の盛りつけを行うこととなりました。子供を先に並んでもらい、盛りつけた牛丼を順番に手渡して行きました。その次ぎに大人の番、大盛りとか、小盛りとかの注文に応えながら、懐中電灯の明かりを頼りに盛りつけをし、手渡して行きました。皆さんは真っ暗な中で牛丼を食べていたはずです。暗くて、牛丼の味の評判を確かめる余裕はありませんでした。

 18:30には空いた鍋などを車に積み込み終えましたが、その頃には体育館内に電灯が灯りました。良かった良かった。まだまだ停電は有るらしいし、体育館から少し外へ出るには暗いので、今一番の必需品は、各自が携帯できる小型の懐中電灯とそれ用の乾電池と言うことでした。各家庭を仕切るついたては必要ないかどうか問うたが、この避難所では余震が未だ多いし、また皆が良く知り合ってもいるから、見渡せる方が安全や協力につながり、ついたては無い方が良かろうと言うことでした。ここでの避難所生活がいつまで続くかは、今の所全く見通せないと言うことです。

 地震で土砂崩れも有るかも知れないので早く東京へ戻った方が安全ですよと促され、雨の中19時前には江名小学校の避難所を後にしました。停電でいわきの街は真っ暗でした。常磐自動車道は閉鎖されていて、一般道を捜しながら走行。土砂崩れで通行止めと言うことでまた引き返し、最悪の場合には近所で泊まることも考慮に入れながら、常磐自動車道の別の入り口に入ってみたら、東京本面ならば通じていますと言うことでした。20:10頃に常磐自動車道に乗り入れた事になります。牛丼は自分たちの分が残ることなく売り切れ、ドライブインで夕食をとりましたが、食券を買った直後に大きな地震が有りました。夕食を済ませて、隣のガソリンスタンドでガソリンを入れ、スタンドの横の濡れていないところを借りて礼拝。家に送って頂いたのは、24時少し前でした。



ジャパン・イスラミック・トラストでは、引き続き下記の物資を募集いたします。郵送する場合は、「震災救援物資」と箱に明記してお送りくださいますようお願いいたします。



【不足していて現地で要望のあったもの】

・ 下着類(男性用、女性用、子供用)*新品

・ 衣類(男性用、女性用、子供用)*新品

・ 靴、長靴(男性用、女性用、子供用)*新品

・ 果物、野菜、牛乳、野菜ジュース(200cc紙パック)



なお、下着類、衣類、靴、長靴は、中古は受け付けていない避難所が多いため、ジャパン・イスラミック・トラストでも新品のみを受付いたします。お送りくださる場合は必ず新品のものをお願いいたします。



大口の支援物資をジャパン・イスラミック・トラストに託すことを希望される方は、まずはジャパン・イスラミック・トラストに電話またはメールでご相談ください。

みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。



【義捐金の振込先】

三菱東京UFJ銀行 大塚支店 普通1363828
ジャパン イスラミック トラスト

 

被災した方々にアッラーの助けがありますように。

ご協力くださったみなさまにアッラーの報奨がありますように。



ジャパン・イスラミック・トラスト

170-0005 豊島区南大塚3−42−7

Tel: 03-3971-5631  Fax:03-5950-6310

E-Mail: info@islam.or.jp


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