タイトル | : Re^9: ワッハーブ派のセオリー |
投稿日 | : 2009/08/18(Tue) 07:57 |
投稿者 | : シンショーヴナ |
> > > Hadith - Dawud, Narrated As-Saburah
> > > The Prophet said: Order your children to pray at the age of seven. And beat them [lightly] if they do not do so by the age of ten.
> > >
> > > 彼らはこれを解釈したのだと思います。
> >
> > でもこれは自分の子供に対してであり、「拡大解釈」のような気がしますけど。
>
> ムハンマドは児童虐待を奨励してたのですね。
> ムスリムの皆さんは児童虐待についてどう思われますか?
こういう「揚げ足をとる」質問(失礼)はいかがかと思いますが。
このハディースに関して、「叩いてよい」という「限度」があります。カッコ書きですが「軽く」と、書いてありますよね?そこは無視ですか?
他のハディースも沢山読んでいけば分かりますが、子供を虐待してもいいという言及や預言者様自身が虐待した、という記述は見つかりません。むしろ彼は子供をとても愛した、という記述をよく目にします。
おなまえさんの質問に答える形で、1つ話を。
よく耳にする話で、「イスラームでは夫に妻を叩く権利を与えられている。それはクルアーンに書いてある。だから夫は妻を叩いていいのだ」とか、「女は男より地位が下である。だから女は男に従うべきだ」という乱暴な意見がありますが、これは間違った解釈であることはクルアーンの該当節をきちんと読んだりタフスィールをきちんと読めば分かる話です。
「夫は妻を叩く権利がある云々」については、「良くないことをする妻を最初は言葉で諭せ、それでもだめなら寝室に閉じ込めておけ(ちなみに元仏教徒の私もやんちゃな子供時代に押入れや洋服ダンスによく閉じ込められていました)、それでもだめなら叩け。しかし叩いた痕がつくほど強く叩いてはいけない」と該当節のタフスィールにあります。
だから「夫に叩かれて青あざができた」なんていうことは正当化していないのです、イスラームでは。
「女性は男より地位が下である」も、女性が劣っている、という意味ではなく、「男は家族のために稼ぐ義務があるので、その義務を与えられなかった女性より一段強くされた」という意味でしかないのです。
イスラームに関して読む時は、きちんとその解説にも目を通していただきたく思います。