タイトル | : 中国イスラムについて2 |
投稿日 | : 2008/09/18(Thu) 09:15 |
投稿者 | : ムスリムより <sunni@yahoo.co.jp> |
中国イスラムはマルクス主義、文化大革命をも生き残った。
もちろん、その間に破壊されたマスジドや処刑されたイマームも少なくは無い。
しかし仏教やキリスト教、道教などのそれと比べれば、はるかに少なかった。
なぜ生き残れたか?まずひとつに中国政府が、ムスリムの蜂起を何度も経験しており、彼らを完全に浄化することなどできない事を自覚していたから。つまりうまく付き合って行ったほうが賢いと思ったから。
そして次に中国政府はイスラムを宗教ではなく、民族と規定した。マルクス主義や中国政府は宗教は全て無くすべきものと約束したので、もしイスラムだけを保護したら約束違反になる。
だからイスラム教を信仰している人は全て回族という別の民族だと規定した。つまりイスラムは宗教ではなく、回族という民族の文化風習だと規定した。一応、中国政府は民族の文化はまもらなくてはいけないとも約束しているので、これならイスラムを保護しても約束違反にならない。
今日、漢民族の仏教徒や漢民族のクリスチャンはいても、漢民族のムスリムはほとんどいない。いや実は回族こそが漢民族のムスリムなのだが自他共にそうは今日認識されていない。
しかし中国共産党と対立する国民党、台湾政府は今も彼らを漢民族の回教徒と認識している。台湾にはモンゴル族やチベット族はいても回族という民族は存在していない。逆に回教を国の10大宗教のひとつとしている。その信者はもちろん漢民族。台湾は宗教の自由がありましたから回教徒を別の民族にする必要が無かった。
今日でも中国回民と話していると民族と宗教がごっちゃになることが少なくない。しかし民族の成立の経緯を知っているとなぜだかわかる。