アッサラームアライクム
HP更新の紹介をさせてください。
『イスラームに関する質問』
* 後にムスリムとなったウィルソン・H・グゥエルティン博士(科学者)とイスラーム学者の対話。
はじめに
何世紀も前、カトリック教会は欧州からムスリムを追放し、ムハンマドのメッセージは西洋世界から消え去った。 このような権力争いが起きていなければ、アラブ人学者、イマーム・ムハンマド・ジャワド・シューリのような教育者が、神の教えを西洋世界にもたらそうという試みがこれほどまで必要とはされなかっただろう。
神が人類に求めるものは何か。 こういった類稀な人たちは、アメリカでそのことが明らかにされていないのに気付き、家族や友を残してアメリカにやって来た。 シューリ師は知識を伝達して大勢の人びとに恩恵をもたらした。 私も彼の助けで改宗し、恩恵を受けた一人である。 改宗とはいっても私はそれまでキリスト教を信じたことはなかった。 いや、イスラームの道を通じて初めて神を信じるようになったと言った方が正確かもしれない。 それは師の辛抱強い導きのおかげであった。
読者がムスリムなら、知識取得の義務として本書を読んで頂きたい。 読者がユダヤ教徒又はキリスト教徒なら、同じく誠実な気持ちで読んで頂きたい。 神を信仰する気持ちの基盤に理性が欠けてしまえば、宗教の比較研究は、自己の信念の強化という究極の欲望を満たすだけで終ってしまう。
私達の対話の動機にみられるように、宗教の比較研究は、神の信仰の浸透を目的としなければならない。 この目的こそが私達の宗教教育者が目指すもので、宗派の支持は派生的な結果に過ぎない。
もしも読者が神を信じているとはいえないとしても、宗教研究は十分価値がある。 これから展開するシューリ師と私の対話では、歴史のはじまりまで遡り、人類の最大関心ごとのいくつかを追跡する。 歴史事項と思想にはそれ自体に権利があり重要だ。 私自身が彼らを通して神を見つけたように、読者も神を見つけられるかもしれない。
入植時代の英国は、イスラームの教えとその歴史に接する機会においては、私達米国人よりも恵まれていた。 偉大な米国人の中にイスラームの価値観を認めた者がほとんど見当たらない一方、三人の大変有名な英国人著作家が イスラームの価値観とその重要性を完全に認めていたのは偶然ではない。 歴史家・アーノルド・トインビー、哲学者・バートランド・ラッセル、劇作家・バーナード・ショー。 この三人への敬意を表して、私達は彼らが高く評価したものについてもっと知りたくなろう。
フロリダ大学 科学博士 ウィルソン・H・グウェルティン
ウィルソン・H・グウェルティン博士は科学者でありながら優れた心理学者でもある。 加えて大変宗教を重んじており、神学の幅広い知識を持っている。 人間の誤った解釈と誤解が宗教を不確かなものにしているが、宗教にはいくぶん真実も含まれる。 これが一般の科学者の考え方だが、グウェルティン博士の宗教への関心も同じ姿勢だ。 事実を扱うことで生命と自然の神秘を開示させるのが科学者といえる。 そんな科学者に、自然科学のあからさまな事実、すなわち科学が立証した知識に反する宗教的教えを 理解せよというのは難しい。 科学が証明していることと宗教教義の衝突に直面したとき、科学者は次のいずれかを選ぶ傾向にある。
(1) どんな宗教であれ断固拒否する。 (2) 宗教的概念と立証された知識を一致させるために、後者に矛盾せぬよう前者を 解釈する。 (3) ロジックと自然科学の事実に反しない他の宗教を探す。
グウェルティン博士の選択は(3)だった。 様々な宗教の道を辿って調査し、真実を探した。博士の研究は徹底していた。 いろいろな宗教を調べた結果到達したのがイスラームだった。
博士はこのように話してくれた。 「私はキリスト教徒として生まれましたが、成人して学問研究に集中するようになってからは疑問を抱くようになりました。 科学者として、もはや科学に矛盾した教えを受け入れることはできませんでした。探究心で他の宗教を探し、疑問解明を 試みたものの、成功しませんでした」 「最後にイスラームについて読んだとき、さらに知りたくなりました。今、こうして貴方と巡り会い、貴方の宗教をさらに深く 理解したいと願っています。貴方はイスラームに造詣の深い、その道の専門家と理解しています。 一緒にイスラーム研究を進めていけば、私の疑問に答えてもらえると確信しています」
博士の提示する疑問は、イスラームを知りたい人や、イスラームに真実を求める人たちも同じように抱いているものだと思う。 そこで、博士との質疑応答を記録し出版する必要があると考えた。疑問を抱き、的確な解答を捜し求める人に、 二人の対話は役立つだろう。
多くの人びとが似たような疑問を抱いているが、対応は人それぞれだ。 疑問を抱きながらも答えを探そうとしない人もいれば、宗教そのものから離れてしまう人もいるし、 誠実な心で真実探究を試みようとせずに自分の宗派にしがみついたままの人もいる。 優れた人というのは、宗教の知識に飢えた人、その飢えを満たそうとする精力的な人である。 本書はまさにそうした真実の探究者への情報提供を目的とする。
本書を読んだ人なら誰もが好奇心を満たすことができよう。 本書が読者の宗教思想を明確にさせたり、イスラームへの理解を深めたり、世界の 主要宗教の間に協和をもたらす助けになれば、筆者にとってこれほど嬉しいことはない。
ムハンマド・ジャワド・シューリ
−−−−−−−−−− 『イスラームに関する質問』 項目内容(対話形式)
質問1:イスラームにおける議論の自由 質問2:イスラームの定義 質問3:イスラームはなぜ人気なのか 質問4:宇宙の創造をイスラームはどうみるか 質問5:宇宙の創造主 質問6:唯一神 質問7:イエスに関するイスラームとキリスト教の同意点と相違点 質問8:神の公正 質問9:自由意志と宿命 質問10:預言者の歴史の見方 質問11:なぜ預言者が必要なのか 質問12:預言者ムハンマド 質問13:預言者性のさらなる証拠――クルアーンの未来に関する予言 質問14:イスラームの未来に関する予言 質問15:預言者と預言者性の未来に関する情報 質問16:キリスト教徒の勝利の予言 質問17:未知の事実を開示したさらなる証拠 質問18:聖書がムハンマドを証言する 質問19:来世 質問20:イスラームの戒律 質問21:ムスリム間の相違《著者のイスラーム統一への試み》
興味ある方はこちらからどうぞ http://www.geocities.jp/ahulal_bayt/index.html
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