facebookに質問があったので、書いておきます。
ムスリムのサヒーフ集1151に次のようにあります。 『ラマダーンの断食をおこない、続いて、シャウワールの6日間の断食を行うものは、言ってみれば、年間通して断食するに等しい。』
内容はというと、ラマダーンが終わり、シャウワール1日のイードが終わった後、シャウワール2日〜30日の間で、任意の日にトータル6日間断食を行うことは、年間を通して365日断食するのと同じような価値があるというものです。ただし、連続してする必要はありません。
ここでひとつ疑問が出てきます。ラマダーン中何らかの理由で、断食できなかった日数分の、カダーをしてから、行うべきなのか?または、ラマダーンのカダーは次のラマダーンまでいつでもすればいいことで、先にシャウワールの6日間の断食をしてもいいのか?という点ですが、
上のハディースの文章を読む限り、先にカダーを行うことで、ラマダーンの断食を終えることができるので、それから、『続いて』シャウワールの6日間の断食ができると解釈できます。
しかし、こういうハディースがあります。 ある年、アーイシャは忙しくラマダーンのカダーをシャアバーンまでやってなかったというものです。ラマダーンのカダーを終えなければ、シャウワールの6日間のスンナの断食ができないとすれば、アーイシャが11か月間もカダーを引き伸ばすことは考えにくいというものです。
つまり、ラマダーンのカダーいかんにかかわらず、6日間のシャウワールの断食はできると理解ましょう。
ただ、この6日間のシャウワールの断食はスンナ、つまり奨励項目ですが、しなかったからといって、罪になるわけではありません。
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