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タイトル真正集
記事No1854
投稿日: 2009/08/19(Wed) 10:03
投稿者アリ   <ali@baba.com>
スンナ派のハディース集「真正集」(ブハーリー著)「遠征(al-Magh&#257;z&#299;)の書」のブライダ・イブン・アル=フサイブの伝によると、ヤマン(イェメン)への遠征の際、預言者ムハンマドはアリーを前線司令官であるハーリド・ブン=アル=ワリードのもとに戦利品の五分の一を受け取らせるため派遣したが、ブライダ・イブン・アル=フサイブの取り分であった捕虜女性(当時のアラブの慣習として、兵士は割り当てに応じてこのような女性を強姦して自分のものにする権利があった)をアリーが横取りし犯したという。事後にアリーが浄めのため身体を洗っていたため、ブライダはこれを憎んで預言者ムハンマドに訴え出た。しかし、ムハンマドはブライダにアリーを憎まないようになだめ、アリーには「これ以上に戦利品を得る権利があるから」とアリーを庇ったと伝えている。

捕虜を強姦する権利について皆様はいかなる意見をお持ちでしょうか?

タイトルハディースなので
記事No1856
投稿日: 2009/08/19(Wed) 10:35
投稿者アイシェ   <aysetanaka@hotmail.com>
ハディースに書いてあることは全て正しいので、今の価値観で悪いことでも
イスラーム的には正しいことなのでしょう。
単に私たちの知恵が足りなくてアッラーのお考えがわからないだけです。

タイトルRe: ハディースなので
記事No1857
投稿日: 2009/08/19(Wed) 12:11
投稿者アブドラ
イスラーム法によれば、捕虜は(身代金の有無に関わらず)解放されるか、ムスリムの捕虜との交換要員にされるか、または奴隷として所持されるかの選択が取られるようです。

女性が捕虜の状態から奴隷とされ誰かに割り当てられればその男性主人により性交を持つことが許されますが、子供が生まれた場合は彼女は自動的に男性主人の妻(解放身分)になるという学者の見解があります。

性交は男性主人によって法の下に行なわれるものであり、誰にでも無条件にという性質ではないので、強姦という表現は不適切だと思われます。

また預言者ムハンマド(アッラーの祝福と慈しみあれ)は女性捕虜を妻とされていますし、一人の奴隷がムスリム10人に(読み書きの)に対して教育をすれば、解放させています。

しかし男性捕虜の場合、戦犯者などであれば処刑されるのが許されているのと違い、女性(または子供)捕虜の場合はいかなる状況であっても処刑・殺害が許されないというのがイスラーム法の特徴です。つまりたとえ捕虜であっても衣食の提供や家族との同居、良い環境や待遇などが保障されているということです。そしてクルアーンの教えと預言者による慣行として、あらゆる捕虜・奴隷の解放は、善行や贖罪として強く奨励されています。

タイトル補足
記事No1871
投稿日: 2009/08/20(Thu) 00:15
投稿者アブドラ
先程平和を訴えるノンムスリムの方からの投稿があり、今は消されてしまいましたが、捕虜のような問題に関して考える時はまず戦争という一般的な道徳観や倫理が通用しない特殊な状況であることが念頭に置かなければならないと思います。

イスラームでは戦勝者側が好き勝手に敗戦者側に対して何でも出来ると言うことは決してなく、戦争がどのようであるべきかも法によって細かく定められています。

例えば禁止されていることの一部として、一般市民に対する攻撃、老人・女性・子供の殺害はもちろんのこと、敵兵への拷問、戦死者の遺体の損傷、敵地であっても住宅地の破壊や農場・農作物・家畜などに火を放つ等の危害を加えることは出来ませんし、教会などの崇拝の場やそこで礼拝しているたちも同様に保護されます。

これはジュネーヴ条約が制定されるよりも遥か前の話です。今のアメリカやイスラエルのように、現在でも戦地で蛮行の限りを尽くす国家がこれらの一つでも守っているでしょうか。

タイトルRe: 真正集
記事No1864
投稿日: 2009/08/19(Wed) 19:58
投稿者Salam   <spiderwort77@hotmail.com>
捕虜・奴隷についてアブドラさんが詳しく説明くださったのであまり書く必要もないかと思いますが、奴隷の権利を一部少しあげてみます。

ー奴隷といっても身分の低い者ではなく、政治家や統治者になることも可能
ーイスラムに改宗することが大きな目的であるが改宗は強制できる事項ではないので拒絶することも可能
ー食料、衣料なども主人が他の家族へ与えるものと同じものを提供する
ーけんかをしてはいけない
ー女性であれば主人の子供を生む事ができる。生まれた子供は奴隷ではない。主人がなくなると自動的に彼女は自由となる。
ー主人は奴隷のザカートを支払う
ーその他生活上に必要な要項事項を主人が負担する。
などなど。。

奴隷といっても欧米で昔あったようなこき使うだけの人権なしの奴隷ではないことを念頭においてください。イスラムでいう奴隷とは十分人権を持っています。また、これらの法はイスラム以前にはなかったことです。預言者様がそのように奴隷を扱うこと、またできるだけ解放する事をその時代の社会に教えられました。彼一人だけでも何万人という奴隷を解放しています。

また同じような話題ですが、強姦とかレイプとか、強制することはイスラムの教えではありません。もしレイプする男がいるのであれば、その男が過ちを犯している、ということでイスラムが誤っている事にはなりません。

モスリムの方でもこれらを疑問に思う方達はいらっしゃると思います。私もそうでした、でもアッラーの他に神はないことを信じ、預言者様がアッラーの最後の預言者である事を信じる者として、それらの疑問にネガティブはない事をまず頭におき、分析し理解する。そうすると必ず答えは出てくると思います。多くのモスリムでない人たちはとくに欧米やヨーロッパではよくこの話題がでます。これらをよく理解しないで否定だけをするモスリムもいます。結果その人たちはモスリムでなくたった人たちもいます。それらに対して自分が正しい理解を持っていなければ、誤った情報を正すことができない、すなわち自分自身も誤ってしまう事になります。モスリム同士助け合い、正しい理解を何ごとに対しても深めていく事が今のウンマに必要かと思います。
Salam