このホームページによると韓国は日本よりも、イスラムが伝わったのが後になっているようですが、近代イスラムは確かにそうかもしれませんが、イスラム自体は朝鮮半島には日本とは比べ物にならないぐらい早く伝わっているはずです。 朝鮮半島はジンギスカンの支配下にあった事を忘れてはいけません。ジンギスカン自身はムスリムではありませんが、その統治はみな西方からの色目人に任せていた。その子孫が現代の中国回民なのですが、朝鮮半島もその例に漏れません。実際、ウイグル人やアラブ人、ペルシア人を家系の始まりとする氏族は韓国にいくつかあるようです。(注、彼らは今日ムスリムではないですが) そして朝鮮半島が満州と陸続きであることも忘れてはいけません。満州にはかなり大勢の回民がいます。かつ朝鮮半島からは大量の移民が中国東北部に移り住み、それが今日の中国朝鮮族なのですが、同時に、朝鮮半島に帰って行った人たちも多い。現地で回民と結婚し成功し、故郷に帰っていってイスラムを持ち帰った人もいたようなのです。そして朝鮮半島は山東省や遼寧省からの移民が多い事も注目できます。それらの地にはたくさんの回民がいます。豚肉や犬肉を食さない華僑の一部として、朝鮮にも多くそれらの人がやってきていました。 実はそういったイスラム社会が朝鮮半島分断までは普通に朝鮮には存在していたのです。ところが北は変な国になってしまいましたし、南も強固な民族主義が台頭しイスラムどころか、華僑自体、ほとんど追い出してしまいました。はるかに文化的に近い漢民族でさえ韓国人と同化しなくては生きていけなくなったのですから宗教的制約の多い回民は言うに及ばずです。また韓国が大変キリスト教の影響の強い国になってしまったことも関係しているでしょう。こうして一時朝鮮のイスラムは絶えてしまいました。そこへ、海外からの移民によって再び近代イスラムが持ち込まれ見事に復活してきているわけです。韓国が日本よりイスラムが定着したのはもともとの土台が有ったからでしょう。 そう考えるとやっぱり世界で一番最後にイスラムが伝わったのは日本と考える他無さそうです。 人跡未踏のイリヤンジャヤやコンゴ川上流域でさえ、日本よりははるかに先にマレー商人やスワヒリ商人によってイスラムは伝えられていました。中南米も、イベリア半島を追われたムーア人たちがかなりはやくから移民しています。 日本はがんばらねば
|