立山、剱岳、北方稜線、仙人温泉、阿曽原温泉、祖母谷温泉
2014年9月7日 車で立山駅、ケーブルカー、バスにて立山室堂へ みくりが池温泉泊
2日目 室堂より立山、別山を経て剱沢 剣山荘泊 7時間
3日目 剱岳、北方稜線、 三ノ窓 テント泊 7時間
4日目 小窓雪渓、池の平小屋、仙人池ヒュッテを経て仙人温泉泊 8時間半
5日目 雲切新道、 仙人ダムを経て阿曽原温泉泊 4時間
6日目 水平歩道、欅平、 祖母谷温泉泊 7時間
7日目 欅平、トロッコ電車、富山電鉄にて立山駅駐車場、 高速道路にて帰宅
去年真砂沢ヒュッテで会った岩登りの好青年より聞いた話では三ノ窓が素晴らしい天場とのことです。
調べてみるととても良い所の様で、今年の目標に決定いたしました。
ルートは剱岳より北方稜線を通ります。
ネットでいろいろ情報をゲットするとバリエーションルートではあるがロッククライミング技術は必要とせず、
準備をしっかり、そして天気が良ければ問題なしと分かりました。
ついでに映画の舞台である立山大汝休憩所も見ることにしました。
予定では8月に行くつもりだったのですが天気がずっと悪く待ち続けました。
天気予報を毎日チェックし、やっと長期予報が好転したこの時期に決定です。
おかげさまで全行程雨無し、バーサライトは使わずじまいでした。
それにしても、高速道路料金の値上げはつらい。
日本一高所にある温泉 みくりが池温泉です。¥9250
寝る場所はカーテンで仕切りが出来る約1畳分の個室なので快適でした。
噴気地帯の歩道は今年もガスの為通行禁止です。
他に救急用酸素ボンベも置いてありました。
みくりが池温泉の夕食です、刺身が出てます。
みくりが池温泉の朝食です。
立山雄山神社社務所、数名のは巫女さんがここに泊まり込んで働いているそうです。
雄山神社です。
500円でお祓いをしてくれ鈴をもらえました。
ご利益があったのか無事に今回も山行をこなすことが出来ました。
木村大作監督映画「春を背負って」の舞台となった大汝休憩所です。
別山から見た剱岳、圧巻の景色です。
今日の予定は画面左に見えている剣山荘です。
剣御前小屋で食べたラーメンです。
うどんが食べたかったのですが残念、有りませんでした。
剣山荘夕食です。 ¥9500
建て替える前にはお風呂が有ったのですが、今はシャワーです。
シャンプー石鹸禁止ですがお湯のシャワーなので快適でした。
剣山荘朝食です。
前剱頂上です。
日焼け対策でノーズカバー、アームカバーを付けてます。
別山尾根ルート、カニのたてばいです。
足場ボルト+新品の鎖が設置されており不安感は全く有りません。
剱岳頂上です。
沢山の方が休憩されてました。
例の看板です。
「北方稜線この先キケン、一般登山者は入らないでください」と書かれてます。
ザックの重量は8.5Kg それにカメラバッグが800g 水4Lの合計13.3Kgとなりました。
非力な私には耐え難い重さです。
10時ですがおなかが空いたので弁当を食べました。
これでちょっと軽くなったかな。
北方稜線、一番高いのが長次郎の頭です。
長次郎のコルからの巻き道ルートです。
このルートだと楽に抜けることが出来ました。
このバンドを通りました。
岩棚が少し斜めになっているところがいやらしいですが、ホールドも有り問題なく通れます。
奇岩です、私はルートを間違がえてここまで上がりましたが
正規の道はこれより数十メートル下方の巻き道です。
長次郎の頭から小さな双耳峰まではルートが分かりにくい箇所がいくつか有り、
ルートファインディングを十分に楽しむことができます。
この間は稜線上に上がることはなく全て稜線から数十メートル下、長次郎谷側を巻きます。
ネットでよく見る岩棚ルートです。
写真中央より少し上のバンドを通りますが難しくはないです。
小さな双耳峰です、ビバーク可能な広さが有ります。
小さな双耳峰から左へ上がり稜線を少し進むと池ノ谷尾根の頭です。
池ノ谷尾根の頭から見た八つ峰、チンネ。
池ノ谷乗越から見た池ノ谷尾根の頭への岩壁。
画面右端の方の溝にロープが有り、そこを下りました。
案外見た目よりは簡単です。
池ノ谷ガリーです、自分が落っこちる怖さは有りませんが上からの落石、自分が作る落石がこわいです。
私の場合剱頂上以降で会った人は1名のみ、ガリーは無人だったのでその点幾分気楽でしたが
混んでいる場合は絶対に通りたくないところです。
ガリーの終点、赤いリボンがしるしです、ここから右に入ると三の窓です。
明日登る発射台が見えてます。
三ノ窓の天場、稜線に近い場所に陣取りました。
テントを張れる場所は沢山ありましたが、ゴミが多くおまけに焚火の跡までありました、ちょっとがっかり。
通常の水場はかなり下の方らしいのですが、簡易アイゼンでは危なそうだったので下るのを止めました。
ウロウロしてると付近の岩場に水音があり、探してみると雪渓近くの岩場の奥に水の流れを発見、
奥の岩の表面をちょろちょろ水が流れてましたがそれは汲めません。
その手前に滴がぽたりぽたり、時間はかかるがペットボトルで受けられます。
結局1時間かけて1リッターの水をゲットしました。
翌朝です。
昨日の水場は写真左に見えている岩の向こうのシュルンドの底です。
到着時天場は私一人だけでしたが夕刻にクライマーの青年2名がすぐ下にテントを張り三ノ窓宿泊者は計3名となりました。
彼らは朝早くにクライミングの出かけましたが私はゆっくり味噌汁と牛雑炊にコーヒーの朝食です。
実は寒さと風でよく寝られなかった分ちょっと朝寝坊してしまったのです。
水は4リットル持ってきていたので十分あり、余った分を捨て1.5リットルを今日の分にしました。
発射台上部から見た池ノ谷ガリーです。
朝一番に発射台でお会いした方と情報交換したのですが、この方早い!
あっという間にガリーを上がって行かれました、後ほどこの方のページを見つけ私の写真を発見
tomuzooさん、有難うございました。
残念ながら私の撮った写真にtomuzooさんは豆粒にしか写ってませんでした。
画面中央より少し上にtomuzooさん、分かりますか?
発射台を超えると、のどかな草道となり、少し歩くと下りへの分岐点です。
石に矢印が書かれておりすぐ分かります。
ここから大岩まで下ります。
大岩からトラバースし、程なく雪渓横断箇所です。
スプーンカットが有るので渡るのは簡単ですが最後の雪渓と岩場の間がちょっと難儀でした。
ここでお会いしたのがベテラン3人組、本日の北方稜線コースで会った人は先ほどのtomuzooさんと
合わせて計4名、tomuzooさんからお聞きした話ではあと女性2人組がいたはずですが、何処を通ったんだろう?
雪渓横断箇所以降はちょい悪の普通の山道で迷うところもありません。
小窓雪渓手前にベニバナイチゴの大群落が有りました。
通常赤くなっても苦くて食べられないイチゴですが、ちょうど時期が良く完熟したイチゴが沢山ありました。
完熟したものは甘くて美味しいです。
小窓雪渓です。
雪渓まで下るちゃんとした道は有るんでしょうか?
良く分からず結局草の中を下りました。
雪渓から鉱山道に上がる箇所です。
写真で何度も見ており、山の恰好ですぐ分かりました。
上記写真の中央を拡大したものです。
丸のペンキマークが見えてます。
池の平小屋です、ここでジュースを1本飲んで一休み。
香川さんたちが入った露天風呂です。
平の池と裏剣。
こちらは仙人池から見た裏剣。
仙人池ヒュッテで食べたうどん、
その前にCCレモン500cc
カロリーと塩分補給で元気復活。
仙人温泉への途中に有ったスノーブリッジ。
気を付けながら下を通りました。
3時半に仙人温泉到着、早速お風呂。
ここの露天風呂は野趣あふれており私的にはNo1です。
シャンプー、石鹸有。ついでにシャツと下着をお洗濯。
後で洗濯機で脱水していただき朝までには乾きました。
仙人温泉小屋の夕食です。 ¥9500
去年と同じくアザミの天ぷらが美味しかったです。
客は私一人なので荷物を広げたままゆったりと寝られました。
仙人温泉小屋の朝食です。
こんな不便なところで野菜や果物はありがたいです。
高橋仙人は秘術でキャベツを3か月美味しく保管できるんだそうです。
朝はゆったりしてダベリながらコーヒーを6杯も飲んでしまった。
高橋仙人とスタッフの木下さんはお酒とビール
私はコーヒーで乾杯。
今年はクマの被害は無かったそうです。
よもやま話が楽しい。
木下さんと高橋仙人です、お見送りしてくれました。
私と高橋仙人です。
お世話になりました、名残惜しいが再会を約束してゆっくり目に出発です。
雲切新道は一部関西電力の構内を通ります。
約4時間で阿曽原温泉に到着。 ¥9500
うどんを作ってもらいました。
私はうどん大好き人間なのです。
腹ごしらえが出来たらさっそくお風呂。
きょうはその時点ではテントも含めて私一人なので貸し切り状態です。
湯元のトンネル。
トンネルの内部。
高温の池になってます。
阿曽原温泉小屋の夕食です。
右の椀は美味しいジャガイモが入ったとってもカラーいカレーです。
じゃがいもは自家栽培、口がヒリヒリ涙が出るほどうまかったです。
小屋のオーナー佐々木さんです。
テレビに何度も出られた有名人です。
普段はタイで仕事されてる木村さんです。
私のちょっと後に仙人池ヒュッテより下ってこられました。
休暇で帰国そして山登りと優雅です。
これで今夜は客2名のみ。
ネギたっぷりの朝食です。
水平歩道ビューポイント大太鼓です。
一見危険に見えるが山側に張っているワイヤーのおかげで心配なし。
欅平駅で食べたうどん。
ホントうどんばっかし食べてます。
祖母谷温泉夕食です、新潟から来られた温泉好き4人組とご一緒させていただきました。 ¥9500
こぶ締めカジキマグロの刺身は絶品です。
新潟の方からは珍しいお土産で「またたび」をいただきました。
醤油漬けのようですが日持ちがし、食すと、とっても元気になるそうです。(何処が?)
早朝の露天風呂。
祖母谷温泉の朝食。
この後コーヒーをいただきました。
祖母谷温泉小屋のご主人佐伯さんです。
後はトロッコ、富山電鉄と乗継ぎ立山駅へ、そして車で舞鶴若狭道路、瀬戸大橋を通り帰宅しました。
新しくできた舞鶴若狭道は渋滞もなく快適でした。