早月尾根,剱岳,北方稜線,三ノ窓 水場,仙人池,仙人温泉,阿曽原温泉,祖母谷温泉

 

GPS軌跡です、5,6間は電池切れでログが取れてません。

今回は長寿命のリチウム乾電池を使い、ガーミンオレゴンで4日間は連続で使用できました。

これだと全行程でも2組の電池で十分となり、少し軽量化できます。

 

2015年9月12日  電車で上市、タクシーにて馬場島  馬場島テント泊

2日目 馬場島より早月小屋              早月小屋泊 

3日目 剱岳、北方稜線、             三ノ窓 テント泊

4日目 小窓雪渓、池の平小屋を経て         仙人池ヒュッテ泊

5日目 仙人池ヒュッテから仙人温泉へ        仙人温泉小屋泊

6日目 雲切新道、          仙人ダムを経て阿曽原温泉泊

7日目 水平歩道、欅平、              祖母谷温泉泊

8日目 欅平、トロッコ電車、富山電鉄にて新黒部駅   電車にて帰宅

 

きついと噂の早月尾根、そして三ノ窓の水場探検を目的として剱岳に登りました。

しかし今年は天候が悪い。

待ちに待って天候が好転したこの時期に決行となりました。

実はこのところ右足膝の調子が良くなかったのです、

しかし持ち前のノーテンキで発車オーライ、

でも、やはり現実は厳しかった、

予定は何とかこなしたもののビッコを引きながらのご帰還とあいなりました。

 

 

馬場島野営場です。

向こうに見える建物は炊事棟で水道の蛇口とテーブル、そしておくどさんまであります。

トイレも完備されており立派な水洗トイレで掃除もされてます。

 

 

他と隔離された、テーブル、おくどさん有のテントスペースが数か所ありました。

お風呂は近くの馬場島荘でもらい湯できます、500円也。

こんなに素晴らしいのにテン場使用料無料とはびっくりです。

 

 

早月小屋です、建物は新しくしっかりしていて綺麗です。

しかし、ここは水が有りません、廊下にペットボトルの水が大量に置かれていました。

すべてヘリで上げるそうです、よって手洗い、洗面、歯磨きもペットボトルの水を使わなければなりません。

2Lが900円、0.5Lは400円ですが中身だけは売ってもらえません、余った容器はぺしゃんこに潰してお持ち帰りです。

ここは一工夫ほしいところですね、例えば水晶小屋などは同様に水で苦労してますが天水を利用した処理水を飲料水として販売してくれます。

 

 

早月小屋の夕食です。

ごはん茶碗はプラです、水が貴重なので使い捨て容器にしているようです。

 

 

早月小屋朝食です。

 

 

早月小屋の全景です、右の建物はテン場用トイレですが立派な作りです。

 

 

早月尾根コース頂上手前です。

鎖場で1か所ボルト足場がありますが総じて難しい箇所はありません。

 

 

剱岳山頂です。

 

 

まだ10時ですが早速弁当を食べます、この写真は前日に小屋で撮ったものです。

 

 

北方稜線、長次郎の頭です。

写真中央より少し下方を巻き、その後少し上がってモアイ岩の下方数十メートルの道を目指します。

今年はすんなりと行けるかと思ってましたが、この間はやはり道がはっきりしません。

適当に歩いて適当に着きました。

 

 

池ノ谷乗越への急斜面の下りです、誰かが設置したロープが有ったので利用させてもらいました。

去年使ったロープはもう少し左だったので今年設置されたもののようです。

 

 

三ノ窓への入り口です、去年は写真左下の赤テープの個所を通りました、そのルートは三ノ窓を素通りして発射台へすぐ上がるには

適当ですが、三ノ窓のコルへ行く場合には遠回りになります。写真中央右、影の部分の左の道が三ノ窓への近道です。

 

 

三ノ窓には誰も居ませんでした、去年は一番上の場所にテントを張りましたが夜の西風が強く寒い思いをしたので

今年は西風を避ける2段目にテントを張りました。

寒さ対策はシュラフ内にダウン、写真の赤い防水シート+銀シートを被りました。

朝は氷が張るほど冷えましたが、これでOKでした。

 

三ノ窓 水場

水の残りは約2L、最悪はこれで行けますが予定通り水場を探します。

ネットで調べた限りでははっきりとは分からなかったので今回しっかり見つけようと思ってました。

その為にアイゼンは10本爪を持ってきたのです、それにCAMPの超軽量ピッケル。

写真に示すルート、雪渓を横断しチンネ下方の小さな尾根を下ること高度差で約100m、そこは平らになり

テントスペースが2か所ありました、左方雪渓終端部分には水たまりが有り水を汲むことが出来ます、ただし煮沸した方が良いかもしれません。

上から見て右側の谷には雪渓の下に流れがありゴーと音がしてます。

谷底近くの斜面より水が湧き出しており、私はそこで水を2L汲みました。

 

 

水が湧き出しているところです。

ただし、きつい斜度の岩ごろ面なので落石には注意が必要です。

 

 

早朝の池ノ谷ガリーです。

下る途中に大岩がありますが、上から見て大岩の右側は通れません、左側を通りましょう。

 

 

発射台、ハイマツ道、下り、大岩を過ぎて少しのところにある雪渓横断ヶ所です。

状態が悪く雪渓と岩の間に溝ができていました。

私はオーソドックスにアイゼン、ピッケルにて確実に渡りました。

 

 

小窓雪渓上部大崩落の跡です。

今年に入って崩落したようで状態は安定していません、パラパラ音がして小石が落ちてきます、落石要注意です。

 

 

お昼ごろには仙人池ヒュッテに到着しました。

早速昼食にうどんを注文します、うどんの右に浮いているアスパラの様な野菜は

アマナという山菜です、春に採った物を乾燥保存したものだそうです。

食感がシコシコしてとても美味しい、生をゆでて食べるともっと美味いらしいぞ!!

 

 

当ヒュッテご自慢のヒノキ風呂です。

シャンプー石鹸なしですが2日間風呂無しの身としては、とても有難かったです。

 

 

仙人池ヒュッテの夕食です。

 

 

仙人池ヒュッテの朝食です。

 

 

仙人池から八つ峰です。

 

 

中央の凹んだ所が三ノ窓です。

 

 

仙人池ヒュッテの若いスタッフです。

オーナーのマサヒロさんと美女二人。

今日の予定は距離が短いのでゆっくり目に出立しました。

 

 

朝9時には仙人温泉に着いてしまった。

今から休もうと思っていたところの高橋仙人の邪魔をしてしまい申し訳ないことです。

迷惑かけついでに昼食もお願いします。

昼食の美味しいソーメンです、美味しい煮物も頂きました。

 

 

一休みしてから探検した仙人岩屋。

標高1420m、内部の天井は1枚岩で人が立てる高さがあり、広さは10畳ぐらいでしょうか。

ヒカリゴケが生えており、昔は山伏が宿泊していたらしいです。

もちろん現在は宿泊禁止、火器の使用も厳禁です。

 

 

内部の奥に収められている阿弥陀坐像は製造手法より南北朝時代の物と考えられています。

そんな大昔にどうやってここまで来たのか、どこを通ってきたのか、まったく不思議です。

 

 

仙人温泉小屋の夕食です。

昼からスタッフ3名が上がってきて高橋仙人を含め計4名に客一人の贅沢なおもてなしを受けました。

仙人直伝の見事な技術による田中コック長のアザミの葉の天ぷら、

今年も美味しくいただきました。

実はもう1名予約が有ったらしいのですが登山道にサルが出たので止めたそうです。

 

 

コーヒーは飲み放題ですが、今回は豆から挽いて作る本格コーヒーも頂きました。

なんという贅沢!!

水が良いとコーヒーもうまい。

田中さん、ごちそうさまでした。

 

 

仙人温泉小屋朝食です。

 

 

仙人温泉小屋スタッフと。

フラッシュ焚けば良かったです。

 

今年の雪は異常で仙人谷も例年になく残雪が多く、しかも状態が悪くて危険です。

田中さんの適切なアドバイスとスタッフのMさんの先導により私は難なく通過することが出来ました。

しかし私が通った3時間後に高橋仙人がチェックしてると雪渓の一部が崩落そして落下し、けがをされたそうです。

状態は日々刻々と変化しております、通過される方はご用心ください。

仙人温泉小屋の最新情報はここをクリック

 

仙人温泉小屋では応急対策を取られるそうですが、あくまで登山中の事故は自己責任です。誰のせいにも出来ません、細心の注意を払ってください。

 

 

雨の中の阿曽原温泉。

着替えはトンネルの中で出来ます。

 

 

阿曽原温泉の夕食です。

 

 

阿曽原温泉の朝食です。

 

 

阿曽原温泉小屋のスタッフ一同です。

残念ながらオーナーの佐々木さんはお休みでした。

受付に座っている方は大仏さんです。

 

 

水平歩道でサルが落とした山ブドウを見つけたので一房もらいました。

サルたちはブドウを落とし、丁度食べようとしていた時に人が通りかかり隠れたようです。

盛んに吠え、”食い物ドロボー”と言ってるようでした。

 

 

昨日の阿曽原温泉宿泊者は2名。

同宿の茨木のKさんがコーヒーを入れてくれました。

ごちそうさまでした。

連絡いただければ元ファイルをお送りいたします。

 

 

昔の桟道跡。

岩盤に鉄杭が刺さっています。

あまりにも危険なのでトンネルを掘ったんでしょう。

 

 

欅平駅で食べた富山名産白エビうどんです。

 

 

山小屋祖母谷温泉です。

 

 

祖母谷温泉夕食です、カジキのこぶ締め刺身は絶品です。

普段アルコールは飲まないのですが、ここの生ビールは頂きます。

 

 

カメラを持っている方はテレビ東京のディレクター如沢大介さん、右のお方は釣りが目的の某社会長のTさんです。

如沢さんは温泉番組の取材で滞在されてます、私も少し取材されましたが残念なことに四国では放送予定が無いらしいのです。

ディレクターからは業界や仕事の面白い話をいろいろと聞くことが出来ました。

 

 

祖母谷温泉夕食つみれの味噌汁です。

 

 

祖母谷温泉効能書き。

 

 

一家で風呂掃除中を如沢ディレクターが取材中。

 

 

祖母谷温泉小屋のご主人峰村さんです。

先日まで私の勘違いで佐伯さんと思ってましたが、佐伯さんは先代のお名前でした、大変失礼いたしました<(_ _)>。

この時の取材の様子は下記の番組で見ることが出来ました。

四国だとテレビせとうちです。

私も少し出てます。(冒頭の登山客、料理案内で「一番美味しい」と言ってる酔っ払い)

祖母谷温泉の動画

 

後はトロッコ、富山電鉄、新幹線と乗継ぎ帰宅しました。

全行程8日間のうち2日は雨が降りましたが、おおむね天気は良好でした。

膝が痛いところを気持ち的には無視して強行したが、やはりフィジカルには正直な結果が出ました。

いかん・・・・休み明けには病院へ!!

 

もう歳だね〜

 

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