気がついたら、60歳代も半ばを過ぎていました。

還暦を迎えた頃から、大腸ガンや脳梗塞に見舞われてしまい、
手術や治療、病院通いに明け暮れた生活で、
本来の文筆業とデザイン業からしばらく離れざるを得ませんでした。
ところが、最近になって完全ではないながらも、復調の兆しが見えてきたのです。
元来の「でしゃばり」で「好奇心」旺盛の性格に加えて、
「とにかくやってみよう」という気持ちがふつふつと湧きあがり、
「60の手習い」ならぬ「66の再出発」をしてみようと思い立ちました。

それが「電子書籍」を出版することでした。
古くからの友達である、歴史ファンタジー作家の瀧津孝さんとの雑談から
始まった計画が、今ようやく実を結ぼうとしています。

エンターテイメント志向の瀧津孝さんは、
現在の出版界に対しての不満を抱えていました。
内容よりもそろばん勘定を重視する出版社の姿勢や、
売れたものに追従するエピゴーネン企画の押し付け、
エンターテイメントを貫こうとしない編集者の姿勢などにうんざりしていた彼は、
独自のエンターテイメント路線を打ち出せないかと悩んでいました。
僕も、ネットの発達のために、地方の出版業界は大きな打撃を受け、
自分の著作を世に問うことができない状態が長く続いていたのです。

かくして、二人の思惑が合致し、
電子書籍で出版業界に殴り込みをかけようと……。
『戦国ぼっち』というヒットシリーズを持つ瀧津孝さんに比べ、
20冊以上の商業出版を世に出しているものの、
地方の出版界で頑張ってきた僕は、いわば「井の中の蛙」です。
瀬戸内海の穏やかな海の近くで育ってきたためか、
大海の厳しさなど少しも体験していません。

それに加え、電子出版は初めての経験なのです。
しかも、EPUBやCSSなど、なんのことやら少しもわかりません。
そこで、電子出版に関する本を大量に買い込み、勉強の日々を続けました。
最初はInDesignでのEPUB化を試みたのですが、これは難しすぎて断念。
「でんでんコンバータ」なるEPUB作成のサイトを知って、
そこでなんとか電子書籍を完成させ、
現在は、Sigilを中心にしたEPUBづくりを考えています。

電子出版は、瀧津孝さんの会社「雲水舎」から上梓することになりました。
令和3年9月1日、Amazonから一斉に発売され、
Amazonで3ヶ月独占販売されたのち、他の電子書籍販売店に並ぶ予定です。
新しい電子書籍が続々登場しますので、ご期待ください。
僕の残された人生を、電子書籍で勝負をかけようと考えています。

どうか、じじいの頑張りに応援いただきますよう、よろしくお願いします。