Jazz Town Journal 0506

天守閣ライブで開幕!
第七回今治ジャズタウンは5月29日に今治城天守閣内の展示室に於いて、天守閣ライブとしては第五回目のコンサートを成功させて開幕致しました。コンサートが終わった直後に全ての天守閣ライブに出演されている栗田敬子さんに「五分間インターヴュー」でこれまでのご感想などをお聞きしました。

平成17年6月1日 ジャズタウン・ジャーナル編集部

記者: 今日はお疲れ様でした。天守閣ライブとしては第五回目なんですが、その全てに出演されている栗田敬子さんに、今治城天守閣ライブの印象などについてお伺いしたいと思います。まずは栗田さんは色々なところでライブをされていると思いますが、この今治城天守閣の中で演奏されるというのはどんな感想をお持ちになられているでしょうか?
栗田: はい、私も色々なところで演奏して参りましたが、天守閣の中でというのは今治ジャズタウンだけです。他では経験しておりません。
記者: 天守閣を背景に広場でというのは余所でもあるでしょうが、天守閣の中でというのは日本では今治城だけでしょう。聴衆の反応や音響も含めて改めてご感想は如何でしょうか?
栗田: はい、それは音響は音楽専用に造られた訳ではありませんので仕方がないですが、天守閣の中でのジャズ演奏は意外とマッチするのですよ。お寺の本堂とかを含めて色々な和様の建物の中で演奏しますけれども、天守閣の中というのは一番意外な組み合わせですが、私にとっては何も違和感はありませんし、お客さんも乗って下さいます。
記者: 有難うございます。私も最初からお聴きしていますが、日本でここだけの天守閣ライブですからずっと続けて頂きたいと願っています。多くの聴衆と並んでこの陳列台の中に並んでいる鎧武者たちも一緒にジャズを聴いて呉れている様に見えるのです。
栗田: 本当にそうですね。お顔もないのですが、笑っている様にも見えますね。
記者: 本当に世にも珍しい不思議な現象ですね。ミスマッチの最たるものが一番よくマッチするんですね。
栗田: はい、そうですね。
記者: 今治ジャズタウンも今年で第七回を迎えました。最初から毎年参加して頂いていますが、この六年間のご感想は如何でしょうか?
栗田: はい、私も最初から毎年参加して参りましたが、今治ジャズタウンは何か暖か味を感じさせますね。それと他のジャズフェスティバルでは、ロックとかジャズ以外の音楽が混じっていたりしますけど、今治ジャズタウンは純粋にジャズだけに拘っておられるのが独自の路線を歩んでおられて良いと思います。
記者: 有難うございます。大都市の規模の大きいジャズフェスティバルとは違って手作りの暖かさはあると思います。ジャズの選曲もスタンダードな曲に拘って来た歴史がありますからね。これからも今治ジャズタウンのこの伝統は守って行きたいと思います。
栗田: 是非そうして頂きたいですね。
記者: ところで昨年は私が休んでいましたので栗田さんの演奏をお聴きする機会がなかったのですが、一年お会いしない間にスマートになられて一段とお美しくなられて嬉しく存じます。
栗田: いえいえ、そうですか?
記者: 今日は少しお疲れのご様子もありましたが、ピアノというかキーボードですけれども、何かすこし哀愁を感じさせるものがあり一段と芸境に進歩を感じましてご同慶の至りです。
栗田: あ、そうですか?有難うございます。
記者: これからも健康にも気を付けられて、お元気で活躍されて下さい。ジャズタウンも今後とも末永く宜しくお願い致します。今日は有難うございました。
栗田: はい、本当に有難うございました。頑張ります!(完)

2005年5月29日 午後9時 今治城天守閣内の展示室にて 

当日の出演者: 栗田敬子Pf、六角幸生Vo、渡辺綱幸Bs、平尾史郎Dm、Orchesta Setouchi他の皆さん