オルカ(シャチ)の制作・・・2作目 1作目はこれ
<ボディの制作>

資料集めから大まかな形を把握するまで

の労力が全体の8割程を占めた。

ヒレをつけた段階でかなりボディが細い

事に気が付き、少し粘土を足す。

<細部の制作>

腹のあたり肉付きがよくなった。

目玉と顎が付いている。

目玉はまち針の頭だ。(固定しやすい)

位置と深さは出来上がりを考慮して調整

する。下アゴは後から作ってボディに併せ

て修正する。(ボディの中身は発泡スチロ

ールの芯を入れていたが、粘土の乾燥が

悪いので取り除き、空洞となっている。)

唇の厚さ等、資料が乏しくてかなり想像

で作ってしまう。

歯は前回粘土で作ったが、形成の精度

に問題があり、今回は爪楊枝を削った

ものを使う。若干内側に曲げて削り歯茎

に埋めていく。ベロをつけて着色。

(閉じてしまうので後からは塗れない。)

目だま付近に粘土を盛る。

この形が表情に影響するのでかなり苦

労したが、まだ50パーセントぐらいか?

アゴと歯のかみ合わせを調整する。

(このまま可動式にしようかとも思った)

<完成>

塗装は仕上げも含めて半日で終わった。

前回はサドルパッチに手こずって3日もか

かっている。今回は浮きマスクを作って

エアブラシを使ったのですぐできた。

全体はガッシュだが、目はアクリルを使い

後でニスを盛る。(目玉が光って生きてくる)

仕上げは前回透明のラッカーを使ったが

今回は不透明のものを使ってみた。

肌の微妙な凹凸感があってかなりいい感

じになったようだ。

前回不十分だった腹部の造形とムナビレ

オビレの微妙なフォルムも割によく作りつ

込んで、その点は満足がいった。

台は前回と同じく板の上にコルクを貼った

ものを使ったが、少しアレンジしてコルクに

色を塗ってみた。コルクの模様が波紋の

ように見えてなかなかいい感じになった。

少しオビレを下げてポーズに動きを持た

せたつもりだったが、全体的にみるとなか

なか生き生きとした感じがでてこない。

鼻の形や筋肉の付き型等、もう少し詳し

い資料が在ればなんとかなるかもしれな

いが、実物を見てからまた再チャレンジを

しようかと思う。