この にそえて ・・・ no.114                                   


                                                

 八幡神社のタブノキ・・・ 愛媛県の西南にある御荘町は、比叡山延暦寺の末寺、青蓮院の荘園であったことから

   その町名がついたという。 町の中心部の平城には、四国遍路第40番札所「観自在寺」があり、八幡神社はその近くの

   国道56号線沿いにある。 神社の半域は緑の濃い社叢が広がって、「たこの木」と呼ばれるタブノキは、境内の入り口付近

   に立っている。 資料に目通り6.65mとあるが、それ程のものは見つからなかった。 こちらは4.67mの方だろう。

   主幹の一面がそぎ落とされたように剥奪し、その部分には気根状のものがびっしりと貼り付いている。 これはアコウの類に

   着生されたものだろうか。 弱った樹にとりついて、やがては別種の巨樹に生まれ変わろうとしている瞬間のようにも見える。

   


八幡神社のタブノキ  目通り4.67m/樹高8m/愛媛県御荘町平城・八幡神社