この にそえて ・・・ no.112                                   


                                        

 美良布神社の杉・・・ 物部川沿いの土佐中街道にある神社で、創建は1500年前の雄略天皇にまで遡るという。

   嘉永5年には、勅宣により神階正一位を授かり、菲生野郷の総鎮守として現在まで厚く尊崇されている。

   境内の鳥居よりやや離れた玉垣前にある杉は、伝承樹齢1000年ともいわれる大木で、平安時代の人々が無病息災

   五穀豊穣を願って植えたものだといわれている。 一部枝枯れも見えるがまだ幹は若々しく、樹勢も良いようだ。

   真っ直ぐにのびた主幹は、古くからの純淑な信仰をも物語っているような立ち姿で大変見栄えが良い。

   また、これより少し離れた境内の隅にもう一本の杉の巨樹があって、低くから2本に分かれた幹はまだ赤みの強い

   若々しい樹皮で、樹齢は3〜400年ほどとも見受けられた。   


美良布神社の杉  目通り6m/樹高35m/枝張り35m/県指定天然記念物

目通り6.3m/樹高35m/枝張り35m/高知県香北町菲生野大宮・美良布神社