この にそえて ・・・ no.103                                   


                                         

 長尾寺の楠・・・ 高松駅からのびる高松琴平電鉄は瓦町で三つに分かれ、一つは金比羅参りの琴平線。

   あとの二本は志度寺に到る志度線と、長尾寺で止まる長尾線という事で、讃岐でもこの地を大変重要視していた

   事をよく示している。 この長尾寺が特に高名な理由の一つには、源義経の母静御前が、屋島合戦場の跡を訪ねた折り

   義経の霊を弔うために、この長尾寺で得度剃髪して尼となったという言い伝えからだろう。

   門を潜ったすぐ右手にある楠は、樹齢800年とも言われ、損傷のない素直な幹に健康な枝葉がよく繁っている。

   印象では3〜400年程のまだ若々しい樹影に思えたが、またこれからも更に成長していく事だろう。

 


長尾寺の楠 目通り6.1m/樹高25m/枝張り24m/香川県さぬき市(旧長尾町)・長尾寺