日本合気道協会四国本部今治合気道会
2000年1月(Vo1..No1) 発行者:野間康男
編集者:近藤 洋

− '今'思ってること−
日本合気道協会 四国本部
師範 宇野憲司
一つは腹を練ること、もう一つはグローカルな行動をすることです。
「腹を練る」とは事にあたって動じない自分をつくることで、平常心ということです。
具体的には西郷隆盛や山岡鉄舟のように、名もいらぬ、地位もいらぬ、金もいらぬ,命
もいらぬ、という覚悟をすることだと思っています。「武士道とは死ぬことと見つけた
り」ということになると思います、こういう風にいうと、大変古めかしく時代錯誤のよ
うに思う方もいると思いますが、名も地位も金も命も捨ててしまえということ煽動して
る様にとられては困ります、高度な資本主義社会で、生活しているのですから上に述べ
た価値は最後まですべて要らぬという覚悟で事に当って、動じない心ができても、それ
だけでは社会的に強く生きては行けません、やはり時代に応じた知識や技術が必要とさ
れ戦後知識偏重が累積されてきたように思います、偏差値教育受験秀才の欠点は意外と
腹が練れていないということではないでしょうか、与えられた問題は大過なく処理でき
るが、危機状態に遭遇して身も心も動転して何もできなかったり、創造的なことにチャ
レンジする勇気がなかったりする秀才を多くみてきました、かといって知識も技術もな
いがただ腹が座って、ものに動じない心ができているだけでは何の役にも立たず無能力
者として、社会的に落後するだけです、人は生きるにあたり、腹を練り、知識を身につ
け勇気を持って道を開くことが大事です、これを昔風に言えば、文武両道または文武同
根というのです。
もう一つのグローカルということについては、これは早稲田大学奥島総長が現在力説
されていることですが、このことについては、我々の直轄支部ロシアやオーストラリア
との関連も含めながら次号に譲りたいと思います。

年間行事予定

1月 8日(土) 稽古始め

2月11日(金) 雪遊び会

2月20日(日) 昇段級審査

4月 9日(日) お花見

5月21日(日) 昇段級審査

7月16日(日) 海水浴

8月 6日(日) 西日本大会

9月17日(日) 昇段級審査

10月15日(日) 芋煮会

11月19日(日) 昇段級審査

12月10日(日) 忘年会(成人)

12月24日(日) 納会

JAAS杯日程未